松尾芭蕉

  雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

西行の「命なりけり」について、年たけたスキーヤーの独り言

西行の「命なりけり」について、年たけたスキーヤーの独り言

雪の斜面を、荒い息を吐きながら登っているとき、頭に思い浮かぶのは西行の次の歌である。 年たけて また越ゆべしと 思ひきや 命なりけり 小夜の中山  (としたけて またこゆべしと おもひきや いのちなりけり さやのなかやま) 私はこの歌を、芭蕉の「 命なりわづかの笠の下涼み(いのち...

2026/04/29
旅を夢見た芭蕉「水寒く寝入りかねたる鷗かな」

旅を夢見た芭蕉「水寒く寝入りかねたる鷗かな」

ユリカモメ。 「コピペできる無料イラスト素材展・鳥イラスト素材集」 より。 芭蕉が貞享三年に作ったとされる発句のなかには、割と私好みのものが多い。 貞享三年は、松尾芭蕉が四十三歳になった年である。

2022/07/23
芭蕉の自負と気負い「蚤虱馬の尿する枕もと」

芭蕉の自負と気負い「蚤虱馬の尿する枕もと」

尿前(しとまえ)の関。T・N氏写真提供。 出羽を目指す 元禄2年5月15日。 「おくのほそ道」の旅の途上、芭蕉は岩手山【現大崎市岩出山(いわでやま)】を発って出羽を目指す。 歌枕の地である「小黒崎(おぐろさき)」や「美豆(みづ)の小島」を見物。 鳴子温泉から「尿前の関」を通って出...

2021/10/29
「涼し」も「早し」も芭蕉の最上川体感「さみだれをあつめて」

「涼し」も「早し」も芭蕉の最上川体感「さみだれをあつめて」

10月27日の大石田付近の最上川。大石田付近は平野部なので、最上川はゆったりと流れている。T・N氏撮影。 芭蕉のUターン 「芭蕉年譜大成(今榮藏著・角川書店)」によれば、松尾芭蕉は「おくのほそ道」の途上で山形領尾花沢に立ち寄り、尾花沢から南下して山寺(立石寺)を訪ね、山寺から北上...

2021/10/27
「躑躅生けてその陰に干鱈割く女」と太宰治の「干鱈」

「躑躅生けてその陰に干鱈割く女」と太宰治の「干鱈」

愛知県立大学図書館・貴重書コレクション・泊船集1-0018より。掲出句は左から二句目。この句集の表記では「ツゝしいけて其陰に干鱈さく女」となっているが、当ブログ記事での掲出句の表記は「芭蕉年譜大成(著:今榮藏)」に依っている。 太宰治の紀行文で、自伝的な小説でもあるとされている「...

2021/09/06
芭蕉の称賛と謙遜と主張「蝶の羽のいくたび越ゆる塀の屋根」

芭蕉の称賛と謙遜と主張「蝶の羽のいくたび越ゆる塀の屋根」

「芭蕉年譜大成」より。 奥羽(おくのほそ道)と北陸の旅を終えた芭蕉は、その脚で伊勢神宮の式年遷宮を奉拝し、伊賀上野に帰省する。 そのまま、元禄二年九月から二十五ヶ月のあいだ上方(かみがた)地方を漂泊したのである。 郷里の伊賀上野と大津や膳所(ぜぜ)、京都を泊まり歩く。 各地で、数...

2021/07/01

芭蕉のさわやかな一句「田や麦や中にも夏はほととぎす」

「曾良書留」にある芭蕉句 元禄二年四月三日に、「おくのほそ道」の旅で芭蕉一行(芭蕉と曾良)は那須黒羽の余瀬(よぜ)に到達。 四月四日に、黒羽大関藩家老浄法寺図書(じょうほうじ ずしょ)に招かれ、四月十日まで浄法寺宅に滞在したと「芭蕉年譜大成(著 今榮蔵)」にある。 「...

2018/12/06

芭蕉の縄文的発想「猪もともに吹かるゝ野分かな」

幻住庵記 元禄三年四月六日から七月二十三日まで、芭蕉は大津にある国分山の幻住庵に滞在した。そのとき、俳文「幻住庵記」を書いている。 「幻住庵記」は何度も改稿が試みられ、八月中旬にようやく最終稿が完成。 最終調整の後、蕉門の発句・連句集である「猿蓑」にて公表された。 そ...

2018/12/01
初雪や水仙の葉のたわむまで

初雪や水仙の葉のたわむまで

【初雪散歩】 青森市の初雪 朝起きて窓の外を眺めたら、一面の白い雪。 私にとっては、今朝の雪が初雪で初積雪。 青森地方気象台によると、昨夜の9時前に青森市に初雪が降ったという。 その頃はお疲れで、めずらしく早く床に入っていたから初雪は見ていない。 今...

2018/11/23
わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく

わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく

【「芭蕉紀行文集」(岩波文庫)より、「竹の奥」俳文と発句】 「大和(やまと)の國に行脚(あんぎゃ)して、葛下(かつげ)の郡(こほり)竹の内と云(いふ)處に(は)、彼(かの)ちり(千里)が旧里(ふるさと)なれば、日ごろとゞまりて足を休む。」芭蕉紀行文集(岩波文庫)より引...

2018/11/18

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