2021/09/02

知る人ぞ知る滝沢の高地場山は謎の山

Web東奥「青森県の山々」サイトの「高地場山」のページ。



この記事のタイトルを「知る人ぞ知る滝沢の高地場山は謎の山」とした。
その謎を深めてくれているのが、「青森県の山々」というサイトの「高地場山」というページである。

上の画像は、「Web東奥」の、「とうおう写真館」>「青森県の山々」にある「高地場山」のページをキャプチャーしたものである。

このページの「高地場山」と記されたサムネイルをクリックしたら、下の画像に切り替わった。
画像の説明は「葉抜橋山の西尾根から望む高地場山の全景。左のピークは647のピーク。」とある。

Web東奥「青森県の山々」サイトの「高地場山」ページにある饅頭型の「高地場山?」の写真。


「青森県の山々」サイトの「高地場山?」の写真に、当ブログ管理人が標高点を書き加えた画像。


「おや、高地場山ってこんな外観だっけ」と思って調べてみた。
そうしたら、サイトの写真で「高地場山」とされている山は、高地場山の北側奥に位置する647峰だった。
サイトで「647mピーク」とされている山は、681.3峰だった。
それが私の観察なので、上の画像のふたつのピークに、それぞれの標高点を記した。

高地場山に一番近いピークは高地場山の北方向にある429峰である。
高地場山と429峰のピーク間の離れを地形図で計測したら698mあった。
429峰は、高地場山の稜線と高度が同等なので、写真に撮っても目立たない。

647峰と681.3峰の離れは419mでかなり近い。
しかも平沢エリアでは、このふたつは高い峰に属するのでよく目立つ。
ちょうど「青森県の山々」サイトの「高地場山」ページの画像にある「高地場山?」と「647のピーク?」のように。

681.3峰は、かつて私が高地場山経由でスキーハイキングした山である。
その当時が思い出されてなつかしい!

上の画像の647峰の下側に横長の平坦な尾根がある。
スキーハイキングで、この平坦な尾根を歩いて、681.3峰へ到達したのだった。
三角山の647峰を横に眺めながら、目の前に迫る681.3峰の麓に足をかける。
実に気分のいいスキーハイキングだった。

であるから「国土地理院の地形図に表記されている高地場山」は、この平坦な尾根のずうっと右側にあって、上の画像では見えない位置にある。

スキーハイキングのとき通過した高地場山は、「青森県の山々」の写真にあるような饅頭型の山ではなかった。
平べったい山だったと記憶している。
無雪期にも高地場山に登ったことがあるが、平べったい山だったという印象は変わらない。

グーグルアースで作った高地場山周辺の画像。


上の画像は、グーグルアースを操作して、葉抜橋山の西尾根の標高460ぐらいの位置から、高地場山方面を撮影したものである。
「青森県の山々」のページの管理人さんと同じぐらいの設定で撮影してみたのだ。

黄色の点線で囲った部分が、「青森県の山々」サイトの「高地場山?」の画像によく似ている。
特に針葉樹林の位置や、本物の高地場山から伸びている横長の平坦な尾根の特徴、特徴的な枝沢など、類似点が多い。
なので「青森県の山々」サイトで「高地場山?」とされている山は、647峰であると判定した。

だいたい高地場山は、グーグルアースの画像にあるように、どこから見ても平べったい山である。
グーグルアースの山の画像は、ちょっと山の傾斜が急めに設定されてある。
それでいて、この平べったさ。

「青森県の山々」サイトにあるような饅頭型の山とは程遠い外観を持っている。
人目につかない形の、ひっそりとした佇まいの山。
そこが、謎の山という雰囲気を醸している所以である。


カシミール3Dのカシバードで作った3D画像。


上の画像は、「カシミール3D」というソフトのなかのプラグインソフトである「カシバード」で作った高地場山方面の3D画像である。
「カシミール3D」は国土地理院の地形図を3D化してくれるので、山好きな方に愛好者の多いソフトウェアだ。

画像上の山名は、自動的に国土地理院の地形図から記入されたものである。
上の画像で見ても、高地場山は「青森県の山々」サイトにあるような饅頭型の山ではない。
一目瞭然である。
「カシミール3D]が描き出した画像も、グーグルアースと同様のものになっている。

下の画像は、「カシミール3D]での撮影地点を示すものである。
国土地理院の地形図がベースとなっている。
濃いピンク色の扇型の要の位置が撮影位置で、扇形が撮影方向と撮影範囲を示している。

撮影地点は葉抜橋山西尾根の標高453m。
カメラのレンズは35mmを設定した。
Web東奥「青森県の山々」サイトの「高地場山」ページの管理人さんが撮った位置とほぼ同じような位置を設定した。


「カシミール3D」に内蔵されている国土地理院の地形図。

 
おそらく「青森県の山々」サイトのニセ「高地場山?」の写真は、「高地場山」ページの管理人さんに気づかれぬまま、本物の高地場山の写真と差し替えられることはないであろう。
八甲田山ならまだしも、「知る人ぞ知る」高地場山である。
知らない人は全く知らないから、ニセ高地場山の姿は、モノホン高地場山の姿としてサイトを訪れたユーザーに認知される。

「青森県の山々」サイトの「高地場山」のページを訪れた人は、写真で示された山を「高地場山」と信じて疑わないだろう。
Web東奥「青森県の山々」は社会の公器であるから。

でも、そのことが高地場山の謎をいっそう深める結果になっているとも言える。
滝沢山地の高地場山は、秘湯ならぬ「秘峰」なのである。

「秘峰愛好家」としては、Web東奥「青森県の山々」さんよ、謎を深めてくれてありがとう、と礼を言わねばなるまい。


下の画像は、参考までに追加したダメ押しの一枚。
「カシミール3D」で制作したもので、この画像を見れば判別は明白。
この撮影位置が、一番「青森県の山々」サイトの「高地場山」のページ管理人さんの撮影位置に近いかもしれない。

画像左側のふたつのピークが、左から681.3峰と647峰である。
「青森県の山々」サイトの「高地場山」のページでは、「左のピークが647ピーク」、その隣が「高地場山」と記載されている二つのピークである。

ご覧の通り高地場山は、平坦で横長な尾根のはるか右手に、謎めいたお姿でひっそりと鎮座してござる。


撮影地点は葉抜橋山西尾根の標高400mぐらい。カメラのレンズは100mm。