tag:blogger.com,1999:blog-35837013769925087642024-03-18T12:01:34.597+09:00 雑談散歩
山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。Unknownnoreply@blogger.comBlogger2010125tag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-80382888754116477272024-03-14T16:54:00.018+09:002024-03-18T06:23:04.578+09:00秋田刈る仮庵を作りわが居れば衣手寒く露ぞ置きにける<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgSw74lXokY_-ZwxS49SXWUpYaYDTFmu7Mi3Oyjjz9PpEploeny4SChW1NJS-voHHT1VKXtGW8uOKrjNfV-EiBosfHsTDKba5OfaXJkzc5Vfyia2Af-BfrI8F_-Y4BvGCWOhxs7iTo1qjen-vGmXhUHWpIcrf6q_dpYSo4D6U6hETYGQPcaVNTBTfAY9Lc/s886/akinota.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="498" data-original-width="886" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgSw74lXokY_-ZwxS49SXWUpYaYDTFmu7Mi3Oyjjz9PpEploeny4SChW1NJS-voHHT1VKXtGW8uOKrjNfV-EiBosfHsTDKba5OfaXJkzc5Vfyia2Af-BfrI8F_-Y4BvGCWOhxs7iTo1qjen-vGmXhUHWpIcrf6q_dpYSo4D6U6hETYGQPcaVNTBTfAY9Lc/w400-h225/akinota.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">秋の田</td></tr></tbody></table><p></p><div style="text-align: justify;"><span style="text-align: left;">稲刈りのための作業小屋が、ほぼ出来かけた頃に雨になった。</span></div><br />雨脚がだんだん激しくなって、田んぼの端にある森が白く煙って隠れてしまった。<br />軒部分の葺きが粗かったのか、稲藁が黒く染みて、ぽつりぽつりと雨露が垂れている。<br /><br />まだ昼過ぎなのに、辺りは夕暮れのように暗い。<br />ちょっと早いが一休みしようと、小屋の奥で茣蓙をかぶって横になっていたら、眠ってしまったようだった。<br /><br />夢のなかで馬の駆ける地鳴りが響いた。<div>小屋の外が騒がしい。<br />目を開けると、ひとりの男が吾を見下ろしている。<br /><br />狩衣(かりぎぬ)の肩が濡れていて寒そうだ。<br />太刀の鞘を伝って落ちた滴を、土間の埃が丸く浮かせている。<br /><br />「上様が雨宿りするゆえ、ちいとわるいが、外に出てくれぬか」<br /><br />しぶしぶ身を起こした。<br />この土砂降りのなか、外へ出ろってかい。<br />そんな吾の思いが顔に出たのか、男は舌打ちして「早くせい!」と怒鳴った。<br /><br />そのとき、「よいよい、主を追い出すものではない」と言いながら軒をくぐって小屋に入って来た方は、まぎれもなく貴人だった。<br /><br />笠を外して、ちらりとのぞかせたお顔に気品があった。<br />吾は外へ飛び出そうとしたが、帝はそれを白い手で制した。<br /><br />「狩りの途中で雨にうたれてな、宮殿まではちと遠いので世話になるぞ」<br /><br />「へーい、かしこみましてございまする」<br /><br />帝を奥の方へ通して、吾と警護の男は雨漏りのする軒の下に座った。<br />狭い小屋なので、帝が広い場所を占めれば、残りは大人ふたりでいっぱいだった。<br />小屋の外では、数人の男たちが雨に打たれている。<br /><br />「こうして雨が上がるのを待っているのも寂しいものである、これ、歌でも作ってみよ」<br /><br />帝が隣の男に命じた。<br /><br />隣の男が、吾を肘で突っついて、とんでもないことを口走った。<br /><br />「庵(いお)の主殿(あるじどの)が上様に歌を奏上いたしたいと申しておりますが」<br /><br />「おおそうか、それも一興じゃ、おもしろい」<br /><br />背中で帝が、楽しそうにのたまわれた。<br /><br />「ささ、庵の主殿」<br /><br />男は、意地悪そうな笑みを口の端に浮かべて吾を催促した。<br />吾は仕方なく、この有り様をそのまま歌に詠んだ。<br /><br />「秋田刈る仮庵を作りわが居れば衣手寒く露ぞ置きにける」<br /><br />自分ひとりで居れば寒くはないのに、やんごとなきお方の闖入のために袖を濡らして寒い思いをしているのだ。<br /><br />そんな思いが、吾にこの歌を作らせた。<br />が、意外にも高評価だった。<br /><br />「うむ、なんのてらいもない。こころのこもった素直で良い歌である。皆も学ぶべきぞ」<br /><br />思わず後ろを振り向こうとしたが、隣の男が吾の頭を地べたに押し付けた。<br />間近にご尊顔を拝してはならぬということらしい。<br />それとも、帝に褒められた吾が憎かったのか。<br /><br /><br />秋の天気は変わりやすい。<br />いつのまにか空が青く晴れ上がった。<br />田んぼが黄金色に輝いている。<br />紅葉の森からは、清々しい風が吹いてきた。<br /><br />どこかで鳶(とび)の鳴声がすると思ったが、それは間の抜けた笙(しょう)の音だった。<br />帝を迎えに来た楽人(がくにん)たちが雅楽を奏しながら列を成している。<br /><br />「世話になった。そちの歌の礼に褒美をとらすぞ。楽しみに待っておれ」<br /><br />そう言い残して、貴(あて)な一行は去って行った。<br /><br /><br />それからひと月が経った。<br /><br />稲を刈り上げて脱穀し精米してと、忙しい日々を送った。<br />そうして、たくさんの田租(でんそ)をお上に納めたが、大王(おおきみ)様からの褒美はいまだ届いていない。<br /><br /><br /><span style="font-size: x-large;"><b>秋田刈る仮庵を作りわが居れば衣手寒く露ぞ置きにける</b></span><p></p>あきたかる かりおをつくり わがをれば ころもでさむく つゆぞおきにける<p><br />作者不詳(万葉集・巻十・二千百七十四)<br /><br />この歌は、天智天皇の作とされている「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ」の元歌であると言われている。</p><p>■参考文献<br />谷友子編「百人一首(全)」 角川ソフィア文庫</p><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-79537650053154996352024-02-23T21:23:00.101+09:002024-03-02T12:25:55.356+09:00飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjT9hzGuB3EeoIvEDBdwOD_o6qL6l0slLJfXmZkO6casdnysiVzwNH5m-mRy84B-6EHWlmuar8mapE_KAaRgY_K8Cc8Vm2Y3xCOY2yIodD5r-dJ14Qefa-3yxu_971Qp59Xway55W-wUPfk_3jxdAEH76nEhljOUU94OsrrGUA9R5o3ojhNOlXwPWdWCzA/s327/fujiwarakyo.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="217" data-original-width="327" height="212" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjT9hzGuB3EeoIvEDBdwOD_o6qL6l0slLJfXmZkO6casdnysiVzwNH5m-mRy84B-6EHWlmuar8mapE_KAaRgY_K8Cc8Vm2Y3xCOY2yIodD5r-dJ14Qefa-3yxu_971Qp59Xway55W-wUPfk_3jxdAEH76nEhljOUU94OsrrGUA9R5o3ojhNOlXwPWdWCzA/s320/fujiwarakyo.jpg" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span face="sans-serif" style="background-color: #f8f9fa; color: #202122; font-size: 13.3519px;">藤原宮 大極殿跡(サイゲンジロウ氏撮影・パブリックドメイン)。</span></td></tr></tbody></table><p></p><h2 style="text-align: left;">去るのは女性(歌で物語を描くのは女性)</h2>一斉に鳥が羽ばたくように、明日香の里をあとにして、去ろうとしている。<br /><br />三代続いた都の栄華を、もう見渡せないところまで来た。<br />こうして離れると、寂しさが募るばかり。<br />美しい都も、貴方との暮らしも、ずうっと続くものと思っていた。<br /><br />馴れ親しんだ明日香の里。<br />壮大だった藤原の都。<br />幾度も幾度も振り返り、過ぎた日々に思いをはせる。<br /><br />思い出深い池のほとりに、小さな墓標を建てて、貴方を埋葬したのだった。<br />大和国に入ったら、もう、池のあたりは見えなくなってしまうでしょう。<br />まだ元気だった頃、あの池のほとりから耳成山や畝傍山や天香久山を飽かず眺めたものだった、<br />そんな日々を残して、離れなければならない。<br /><br />明日香は鳥に縁のある里なので、もし私が鳥になることができたら、幾度でも貴方のところに参ることでしょう。<p></p><p>お供えの花を絶やさないように。<br /><br /></p><h2 style="text-align: left;">去るのは男性(歌で物語を描くのは女性)</h2>私を明日香の里に置き去りにして大和国へ行ってしまおうなんて。<br />ずいぶん薄情なこと。<br /><br />都が大和へ遷るのに便乗して、大和国の田舎娘に乗り替えるつもりなのでしょう。<br />私は鳥のようにどこへでも飛んでいける気ままな女だけれども、大和国なんて田舎へは行くものですか。<br /><br />この捨て置かれた藤原京と運命をともにしましょう。<br /><br />親しい人たちの行列を見送ろうと丘に上がったけれども、美しい明日香の里しか目に入らない。<br /><br />もう貴方が進んでいるあたりは、ここからは見えないことでしょう。<br />きっと新しい暮らしの事など語らいながら去っているのでしょう。<br />置き去りにした私と捨てられた都のことなど気にもとめないで。<br /><br /><h2 style="text-align: left;">歌</h2><p></p><p><br /></p><p><b><span style="font-size: x-large;">飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ</span></b><br /><br />とぶとりの あすかのさとを おきていなば きみがあたりは みえずかもあらむ<br /><br /><br />作者不詳(万葉集・巻一・七十八)<br /><br />女帝である元明天皇の作という説もあるが、斎藤茂吉先生は、元明天皇の御姉、御名部皇女(みなべのひめみこ)の作ではないかと推測しておられる。</p><p></p><div>■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-68499762417495985442024-02-19T19:53:00.003+09:002024-02-20T07:34:20.359+09:00しなが鳥猪名野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿は無くして<p style="text-align: center;"></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8Rv7mtjyAWgXS42hWbR-AwsYYA8UJ44H6asaza7Dw-UDdfVPGIA21j0o3x7Z_0TAS_J2aVinwVdrB5i6EzFl4hPm0fHcZK3zbJcIK1Epx0KI36O19zV4yHeSqqTbDN-VsRotdZ4cfIzRnXGHNj1Gsd5w6DEXVSjKRhwrx3cbvhLMGWtoMoqrZPvvzFF8/s826/arimaonsen.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="534" data-original-width="826" height="259" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8Rv7mtjyAWgXS42hWbR-AwsYYA8UJ44H6asaza7Dw-UDdfVPGIA21j0o3x7Z_0TAS_J2aVinwVdrB5i6EzFl4hPm0fHcZK3zbJcIK1Epx0KI36O19zV4yHeSqqTbDN-VsRotdZ4cfIzRnXGHNj1Gsd5w6DEXVSjKRhwrx3cbvhLMGWtoMoqrZPvvzFF8/w400-h259/arimaonsen.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">摂津名所図会・有馬温泉(国立国会図書館デジタルコレクションより)。</td></tr></tbody></table><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">しなが鳥が川面に居並ぶ猪名川を越えた。</div><p>この道が有馬道と呼ばれている街道であるのかどうかは定かではない。<br />難波から有馬の湯里へ向かうには、幾筋かあるなかで、この道が良いと旅人に教えられた。<br /><br />この道を進めば、猪名川に群れなすしなが鳥に出会うことが出来、猪名野の笹原が見物できると。<br />風流を好む旅人に道を教えてもらって幸いだった。<br />笹の葉が風に揺れて、さらさらと音をたてているのが心地よい。<br /><br />亡くなった妻は、有馬温泉で湯治をしたいと言っていたのだが。<br />弱っていたので、道中が危ぶまれた。<br />猪名野のこの素晴らしい風景を妻に見せたかった。<br />どんなに喜んだことだろう。<br /><br />笹原の道の奥に、遠く山々が見える。<br />あれが、有馬の山並みなのだろう。<br />山にはもう夕霧が立ち始めている。<br />夕方には温泉の宿に着くつもりだったが、道中見物に興じ過ぎて、すっかり遅くなってしまった。<br /><br />生瀬というところを過ぎれば有馬までは山道だと聞いた。<br />暗くなってきたので、このあたりで宿をとりたいところだが、まだ広大な草原が続いている。<br />一晩泊めてくれそうな家もない。<br />暗くなるまで遊び過ぎた童子みたいで、なんとも心細いことだ。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">しなが鳥猪名野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿は無くして</span></b><br /><br />しながどり ゐなぬをくれば ありまやま ゆふぎりたちぬ やどはなくして</p><p><br /></p><p>作者不詳(万葉集・巻七・千百四十)<br />摂津にて作れる歌。<br />しなが鳥は鳰鳥(におどり・カイツブリ)</p><p></p><div>■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-56618179632486342862024-02-17T20:37:00.001+09:002024-02-17T23:33:21.689+09:00秋津野に朝ゐる雲の失せゆけば昨日も今日も亡き人念ほゆ<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKQ7rKQaVu27OChKdV0Q7fhxFSGMvAWfXo9oWphLjr9sw_1IK1HcIeXTdf2gxyeK9yWeA71xHqDg_ATNjKRLf7fdDZbtao0aNG7_hyphenhyphenNSfjEILsK5wLR3-HZYkF5jVj652NNFwBxrhr9jS8qSp2YgWxfIzWt5T6mthlVo6KasdXAwHXw2vyi_Shjh7IwmA/s550/asayake.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="338" data-original-width="550" height="246" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKQ7rKQaVu27OChKdV0Q7fhxFSGMvAWfXo9oWphLjr9sw_1IK1HcIeXTdf2gxyeK9yWeA71xHqDg_ATNjKRLf7fdDZbtao0aNG7_hyphenhyphenNSfjEILsK5wLR3-HZYkF5jVj652NNFwBxrhr9jS8qSp2YgWxfIzWt5T6mthlVo6KasdXAwHXw2vyi_Shjh7IwmA/w400-h246/asayake.png" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">朝焼けの雲。</td></tr></tbody></table><br /><p></p><div style="text-align: left;">秋津野の朝焼けの雲が、だんだん消えていく。</div>紫がかった東雲が、細くたなびいて白くなり、薄雲になって青い空に染みていく。<br /><br />亡くなった人を焼いた煙が、雲になるという。<br />秋津野の空の雲を見ていると、あの人を葬送した朝を思い出す。<br /><br />星空を仰いで、荼毘の炎は蒼い空に赤く燃え上がった。<br />その夜が、しらじらと明けていくころ、激しかった炎が穏やかな煙となって天に昇っていく。<br />明け方に、風はなかった。<br />一筋の細い煙が、朝焼け雲に吸い込まれていくようだった。<br /><br />あの人の魂も、野辺の煙のように、昇りはするが戻ることはないのだ。<br />行く当てもなく空を漂うのかしら。<br />私の嘆きも、あの煙とともに、しばし行く当てを失っていた。<br /><br />戻ることのない魂はもう行ってしまったのに、毎朝雲を眺めてあの人を偲んでいる。<br />煙となって昇ったと思えば、空の雲が慕わしく思われる。<br /><br />朝焼けの雲は、はかない。<br />昨日も今日も、消えていく雲を見る度に、過ぎた日々を思い出している。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">秋津野に朝ゐる雲の失せゆけば昨日も今日も亡き人念ほゆ</span></b><br /><br />あきつぬに あさゐるくもの うせゆけば きのふもけふも なきひとおもほゆ<br /><br /><br />作者不詳(万葉集・巻七・千四百六)<br />挽歌。<p></p><div>■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-37516544025077490682024-02-15T18:00:00.003+09:002024-02-16T09:35:37.512+09:00春日山おして照らせるこの月は妹が庭にも清けかりけり<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjERw4WLcLdYRn7Rm5JHV_lbBaXFUX_Jq1yqHsYBJPkgcdrsUndMLygJHoZGbfNNbHXhP1eZaWpaGSbTtShPuoq5YoID3H_hyJGZw0AYWznmG5R0hLXz7STRPEMp3xdcxR9q1wWVZFcSqMiYwNDU9tbbweZM7z6c-GvxzhomZXOJdavTJ7EyYO6Scxv1Wg/s602/oboroduki.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img alt="春日山の上に出た月" border="0" data-original-height="400" data-original-width="602" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjERw4WLcLdYRn7Rm5JHV_lbBaXFUX_Jq1yqHsYBJPkgcdrsUndMLygJHoZGbfNNbHXhP1eZaWpaGSbTtShPuoq5YoID3H_hyJGZw0AYWznmG5R0hLXz7STRPEMp3xdcxR9q1wWVZFcSqMiYwNDU9tbbweZM7z6c-GvxzhomZXOJdavTJ7EyYO6Scxv1Wg/w320-h213/oboroduki.png" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">春日山の月。</td></tr></tbody></table><br /><p></p><div style="text-align: left;">高円山に朝日が昇ると、春日山はその光を浴びて美しく輝く。</div>その姿は、神々が森を抱いているように見える。<br />春日山を崇めれば、疲れた心が洗われる思いがする。<br /><br />その春日山の麓に住まいを構えているものの、吾の屋敷は精彩に欠けている。<br />造りも安普請ではなく、屋敷も広いのに。<br /><br />代々続いている家とは侘しいものだ。<br />名声を求め、世間体をつくろうための無駄が多いと感じている。<br /><br />なんとも大仰な門構え。<br />庭の植え込みも自然のままではなく、程度を越えて意匠を凝らしているところが見苦しい。<br />屋敷が大きいがゆえに、使用人たちは目の届かないところで怠けてばかりだ。<br /><br />屋敷にいるのがつまらないので、毎日でも妻のもとへ通いたいのだが、毎日ではためらわれる。<br />世間体を気にしているそんな自分が、つまらない人間に思えてしまう。<br /><br />月の美しい晩は、思わず足が妻のもとへ向く。<br />春日山を照らしている月におされて、歩くほどにすがすがしい気分になってくる。<br />この月を眺めていれば、世間での評判や名声など些細な事に思えてくる。<br /><br />妻の住まいに向かう道も、道沿いの屋並も清く美しく見える。<br />道の向こうには、庭へ続く柴折り戸が見える。<br /><br />そっと柴折り戸を開けると、月に照らされた小さな庭が青く浮いている。<br />月を眺めていたのか、上げた蔀戸の向こうで妻が吾に微笑んでいる。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">春日山おして照らせるこの月は妹が庭にも清けかりけり</span></b><br /><br />かすがやま おしててらせる このつきは いもがにはにも さやけかりけり<br /><br /><br /><p></p><p>作者不詳(万葉集・巻七・千七十四)<br />月を詠める。</p><div>■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-8006659415949947532024-02-13T15:43:00.003+09:002024-02-13T17:40:02.972+09:00海原の道遠みかも月読の明すくなき夜はふけにつつ<p></p><div style="text-align: left;"><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBVetgbpKjIIuIfWQfK_RO5RdlX_pLr7CQv0OIzPK4nmDS-L01iD3A55tNIay470mCwqP6lDSJU6I4lf4p-l6I7cBOMjz3lgrcMwsBVkx1K4vYjuMBAqQ2o4tBCb8jbngcD1s35C3Szrlh35PQrc5-biKvJOqZ-u4M7o0pI6U4vulfOEymv0TMr2svV0E/s1108/kuraiumi.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img alt="月明りもなく暗い海の写真。" border="0" data-original-height="702" data-original-width="1108" height="203" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBVetgbpKjIIuIfWQfK_RO5RdlX_pLr7CQv0OIzPK4nmDS-L01iD3A55tNIay470mCwqP6lDSJU6I4lf4p-l6I7cBOMjz3lgrcMwsBVkx1K4vYjuMBAqQ2o4tBCb8jbngcD1s35C3Szrlh35PQrc5-biKvJOqZ-u4M7o0pI6U4vulfOEymv0TMr2svV0E/w320-h203/kuraiumi.jpg" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">暗い海。</td></tr></tbody></table><br />夜の神に見放されてしまったのか、月の明かりが暗い。</div>これでは、岩礁の在処を知ることもできず、潮の流れを見ることもできない。<br /><br />海賊の襲撃をおそれて、日暮れてからの船出にしたのだが、当てにしていた月明りがわずかしかない。<br />岸に沿って航路が示されている次の泊地までは、危険な岩礁が多く潜んでいて難所続きだ。<br />頼りない月明りでは、とうてい乗り切れるものではない。<br /><br />きっと月読命への祈りが足りなかったのだろう。<br />昼の出航を選ばなかったことで、天照大神からも見放されてしまったのかもしれない。<br /><br />神々を頼りにできなくなった今は、岩礁を避けて遠回りするしかないのだが。<br />少しでも沖に出ると、潮の流れが大蛇の様に絡んでくる。<br />こんな小さな船では、海底深く吞み込まれてしまうだろう。<br /><br />夜が更けるとともに、海上の闇が濃くなってきた。<br />風も出てきて、船べりを叩く波の音が身に響く。<br /><br />なんとも心もとない。<br />この先どうなることやら。<br /><br />都では妻が吾の帰りを待ち侘びていることであろう。<br />この度の出張については、良からぬ兆しがあると妻は案じていた。<br />作病してひきこみ、お仕事を断りなさいと助言してくれたのだが。<br />まさしく、そうすべきだった。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">海原の道遠みかも月読の明すくなき夜はふけにつつ<br /></span></b><br />うなばらの みちとほみかも つくよみの あかりすくなき よはふけにつつ<b><span style="font-size: large;"><br /></span></b><p></p><div><br />作者不詳(万葉集・巻七・千七十五)</div><div><div><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></p></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-89660216082492265152024-02-11T18:56:00.005+09:002024-02-12T08:07:40.426+09:00山の際に渡る秋沙の行きて居むその河の瀬に波立つなゆめ<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjz8-zMmTRCqLpVEr16_5NiWrx6f7fqs4xd7XwaIWZe0e-lXrTOuBRT5r_wV0QQioUB2rowOpmc6LpbCyT3dNZ52S9F1lj3PCHbw87mVJOjKCFXFlBGPevNXloxZqnHpTHGs8mdW-qnnU44rcpZ4QHriDCY0uXXKtABJpKYvZB959EXwbJdhtv_7PAJTfw/s549/common-duck.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="438" data-original-width="549" height="255" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjz8-zMmTRCqLpVEr16_5NiWrx6f7fqs4xd7XwaIWZe0e-lXrTOuBRT5r_wV0QQioUB2rowOpmc6LpbCyT3dNZ52S9F1lj3PCHbw87mVJOjKCFXFlBGPevNXloxZqnHpTHGs8mdW-qnnU44rcpZ4QHriDCY0uXXKtABJpKYvZB959EXwbJdhtv_7PAJTfw/s320/common-duck.png" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">アイサガモのイラスト。<a href="https://ebipop.com/animal/bird/">「鳥イラスト素材集」</a>より。</td></tr></tbody></table><br /><p></p><div style="text-align: left;">吾の愛しいアキサが、別天地を求めて村を飛び出して行った。</div>吾に一言もなく。<br /><br />やんちゃで向こうっ気が強くて気難しいアキサは、一つところにはなじめない。<br />ここへやって来た時がそうであったように、ふいにどこかへ飛び去った。<br /><br />やんちゃで向こうっ気が強くて、気難しいアキサだったが、孤独には耐えられない。<br />信じられないことだが、彼女は人が恋しいのだ。<br />そのことは、彼女を愛した者でなければ分からない。<br /><br />彼女の本当の姿を知らない村人は、どこかの山奥でひっそりと暮らすつもりだろうと噂している。<br />集落から面倒な奴が消えて、ほっと安堵しているようだ。<br /><br />アキサは、ここが気に入っているように見えたのだが。<br />自由を求める羽が、彼女を一カ所には留め置かない。<br />飛び去っていく空こそが、彼女の身の置き場なのかもしれない。<br /><br />山間の谷に沿って、いくつかの集落が煙を登らせている。<br />尾根を越えれば別の谷があり、点在する集落の人々が山の際で生きている。<br />それぞれの集落は川の瀬の近くにあって、魚を獲って暮らしている。<p></p><p>場から場へ、瀬から瀬へ、川から川へ飛びまわるのが彼女の性分なのだ。<br />アキサは、魚が飛び跳ねる瀬を見つけることに目敏い。<br />川底に潜って、魚を獲るのも得意である。<br /><br />独りでも生きていける強さを持っているが、人を求める気持ちも強い。<br /><br />どこかの瀬の集落に飛び降りて、羽を休めて、居つこうとしているのか。<br />今度こそは波風を立てずに、つとめて心を穏やかにして過ごしてほしいものだ。<br />その瀬の村人が、おおらかな人たちであるようにと願うばかりだ。<br /><br /><span style="font-size: large;"><b>山の際に渡る秋沙の行きて居むその河の瀬に波立つなゆめ<br /></b></span><br />やまのまに わたるあきさの ゆきてゐむ そのかわのせに なみたつなゆめ<br /><br /></p><p>作者不詳(万葉集・巻七・千百二十二) <br />鳥を詠める。</p><div>「秋沙(あきさ)」は、鴨の一種で、アイサガモ、コガモなどと呼ばれている。<br /><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書</div><p><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span><br /></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-42536860677497086032024-02-08T18:25:00.005+09:002024-02-11T19:33:40.178+09:00み吉野の山の嵐の寒けくにはたや今夜も我ひとり寝む<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="441" data-original-width="721" height="245" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVcyPbxRyL0xZHL0iCKv1z4Vl5NhrJNxfTStOEWdAgUV_llfNwKtKs90T9nKmIeMnB8sBGulIKyPXdGLW2jaqYpunfJSoKOUBEBoi4MZjNA6Cx5QayUd-5rgVafoxkA0Os8YqBfJYtaKEVFpKCvv6LQdI8OuO9gHZKkr2Rrxng0HoKLTyB3g3bsMcE90o/w400-h245/yoshino.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="400" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">宮滝遺跡。Wikipediaより転載(パブリックドメイン)。</td></tr></tbody></table><br />帝のお供で吉野に来た。<br />官人たちは宮殿に入ったが、吾はずっと手前の藁屋根の小屋で、またしても警護の任につくことになった。<br />世の中が平定してきたから、警護と言っても形だけのもので、今回の番人は吾だけである。<br /><br />夜になると吉野の山から吹き下ろす寒い風に身が冷え込んだ。<br />唸るような叫ぶような山おろし。<br />二合あてがわれた酒を急いで飲んで、布団にくるまった。<br /><br />寒いのは山おろしだけではない。<br />この小屋の霊気が、吾を震えさせている。<br /><br />風の合間に、宮殿から宴の曲がもれて聞こえる。<br />小屋のそばを流れる吉野川のさざ波の音も聞こえる。<br />それらに交じって、またもや、男たちのすすり泣きが聞こえだした。<br /><br />先の戦乱で大海人皇子は、ここ吉野から挙兵した。<br />そのとき従った兵士のうち農夫の者たちは、この掘っ立て小屋に寝起きして出軍を待った。<br />地位のある侍や衛士は、宮殿の近くの檜皮葺の陣屋に待機していた。<br /><br />この小屋から出軍し、戦場で討たれた兵士たちの霊が、この小屋に戻っている。<br />出陣を前にして、小屋の中で酒を酌み交わし、歌ったり踊ったりした懐かしい記憶を頼りに、この小屋にたどり着いた霊たち。<br />その霊たちが、毎晩、土間の隅ですすり泣いているのだ。<br /><br />このことを、初めての警護のときに、年老いた同僚から聞いたのだった。<br /><br />彼らが出現すれば、布団をかぶって知らんふりをするしかない。<br />怖がったり逃げ出したり、下手にかまったりしたら憑りつかれてしまう。<br /><br />何も聞こえないし、何も見えない。<br />布団にこもっているのは、吉野の山の風が寒いからである。<br />布団の中で、ここにいるのは「我ひとりだ」と繰り返し念じて寝るのが無事なのだ。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">み吉野の山の嵐の寒けくにはたや今夜も我ひとり寝む</span></b><p></p>みよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよひも わがひとりねむ<br /><br /><br />作者不詳(万葉集・巻一・七十四) <div>大行天皇(さきのすめらのみこと・文武)が吉野に行幸したもうた時、従駕の人の作った歌。<br />文武天皇の作という説もあるが、斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」の解説に従って「作者不詳」とした。</div><div><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書<br /><br /><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span><br style="color: #990000;" /></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-56391068300232580262024-02-07T15:19:00.012+09:002024-02-11T20:55:30.796+09:00宇治川を船渡せをと喚ばへども聞こえざるらし楫の音もせず<p></p><div style="text-align: justify;"><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVvG68IfOO3mv33D2Rq7Uhr4T9FSexBlFX1Jv3uhx0fHjqW-t39ZiZkXxNjXT1vqYHRj1lq8AAW-61MzEaNHUt4zn5XOTX39-2eeeSql-nIUBDB0JvOcO5PzAugfa0GgbMm_8miifvq_2TKT0vM5nFCh4KpU3O7zcJYdyOqqmjhKZsn3JWdEtAgjtM4kI/s1225/uzigawa.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1225" data-original-width="1028" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVvG68IfOO3mv33D2Rq7Uhr4T9FSexBlFX1Jv3uhx0fHjqW-t39ZiZkXxNjXT1vqYHRj1lq8AAW-61MzEaNHUt4zn5XOTX39-2eeeSql-nIUBDB0JvOcO5PzAugfa0GgbMm_8miifvq_2TKT0vM5nFCh4KpU3O7zcJYdyOqqmjhKZsn3JWdEtAgjtM4kI/s320/uzigawa.jpg" width="269" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">岩波新書の「宇治川を」のページ。</td></tr></tbody></table><br /><div style="text-align: justify;"><span style="text-align: left;">夕暮れ近くに、宇治川の渡し場に着いた。</span></div></div>霧で覆われ始めた川面に、時折風が吹くと、対岸がうっすらと見える。<br />渡し船は、向こう岸の桟橋に繋がれたままで、渡し守の他に人影は見えない。<br />こちら側の客も吾一人だけだ。<br /><br />黄昏の河原に、網代を打つ波の音が寂しい。<br /><br />これでは商売にならないと渡し守がふてくされているのか。<br />「船わたせをー」と叫んでも聞こえぬふりをしている。<br /><br />なんという利己的な男だ。<br />己の勤めをはたせよ。<br /><br />腹立たしさがこみあげてきた。<br />大きな声で般若心経を唱えたら、ちょっと心が落ち着いた。<br /><br />京の者は、東訛りをひどく嫌うと聞いている。<br />二月前に下総を出、方々を行脚して、ようやく宇治川のほとりまでたどり着いた。<br />長旅に声は荒れ、袈裟も小袖もぼろぼろだ。<br /><br />京の者は、旅僧への慈悲の心を持っておらぬのか。<br />東国の男を、野蛮な者と決めつけているのか。<br /><br />辺りは薄暗くなって、霧も濃いものになってきた。<br />もはや、向こう岸の様子を窺うことはできない。<br /><br />明日は都を抜けて斑鳩の里を目指すつもりだった。<br />斑鳩の寺を詣でるのが、旅の目的である。<br />太子様に祈って、新たな霊験を得ようとここまでやって来たのだ。<br /><br />なんとしても宇治川を越えねばならない。<br />吾は何度も対岸に向かって叫んだ。<br />こころない船頭に哀願した。<br /><br />「船わたせー、渡してくれよー、お願いじゃ」<br /><br />声はむなしく霧の闇へ吸い込まれるばかりで、こちらへ船を寄せる櫓の音も聞こえない。<br /><br /><span style="font-size: large;"><b>宇治川を船渡せをと喚ばへども聞こえざるらし楫の音もせず</b></span><br /><br />うぢかはを ふねわたせをと よばへども きこえざるらし かぢのともせず<br /><br /><br />作者不詳(万葉集・巻七・千百三十八) <br />山背(やましろ)にて作れる歌<br /><div><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書<br /><br /><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span><br /></div><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-70923079991728297562024-02-03T08:05:00.007+09:002024-02-11T20:56:11.561+09:00暁と夜烏鳴けどこの山上の木末の上はいまだ静けし<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhO8rOc3CMl66arowV9m50FPPO7MPNVh23u5z1Ti-SRswgOrWNzlRl7CMtR2_Tl9nsUT7bdOE4313s7bg-BLTtUGpyCbtGIIahf_AXR6zBec7Mxlt0t0PFHnPCr-YIZzhlPsFRNh6D0G_umhpGtzCXu3nzoiWS0eS8pTVAHY-vXSmwcqxxGtRgtVozGOM4/s662/crow.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="413" data-original-width="662" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhO8rOc3CMl66arowV9m50FPPO7MPNVh23u5z1Ti-SRswgOrWNzlRl7CMtR2_Tl9nsUT7bdOE4313s7bg-BLTtUGpyCbtGIIahf_AXR6zBec7Mxlt0t0PFHnPCr-YIZzhlPsFRNh6D0G_umhpGtzCXu3nzoiWS0eS8pTVAHY-vXSmwcqxxGtRgtVozGOM4/s320/crow.png" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">カラス。</td></tr></tbody></table><br />夜明けに襲撃があるやもしれぬと物見衆が話していたが、辺りは、まだしんとしたままだ。<br />疲れはてて眠ってしまった者、不安そうに小声で語り合う者、剣の柄に手をかけて用心する者。<br />そんな兵士たちが、背の高い葦原に身を隠して、じっとしている。<br /><br />黒々とした山裾の、小高い森には、弓矢を手にした追っ手の兵士が潜んでいるに違いない。<br />葦原を揺らす風に、まだ血の匂いはしない。<br /><br />東の空が白めば、この野原は血なまぐさい戦場になるのだ。<br />矢が鋭い音をたてて飛び交い、剣が激しく空を切る。<br />怒号と悲鳴。<br />葦の葉は、おびただしい血に濡れることだろう。<br /><br />葦原の石塊を枕に横たわると、葦の葉先に黒い空が広がっている。<br />春の日に、妻とこんな葦原にこもって、草の芽を摘んだこともあった。<br />今日こそは死ぬかもしれぬと思っている吾のことを知らずに、妻は吾の帰りを待ち侘びていることだろう。<br /><br />どこかで「グワッグワッ」っと夜烏の鳴く声がした。<br />山の端がかすかに白み、物見衆が敵の襲撃を告げているのだ。<br /><br />兵士たちの身を起こす動きで、葦原がザワザワと揺れている。<br />森に潜んでいる者たちが走り出せば、木々の梢で眠っている鳥が一斉に飛び立つはず。<br />だが森は静まりかえって、その気配はない。<br /><br /><span style="font-size: large;"><b>暁と夜烏鳴けどこの山上の木末の上はいまだ静けし<br /></b></span><br />あかときと よがらすなけど このをかの こぬれのうへは いまだしづけし<br /><span style="color: #990000;"><br /></span><br />作者不詳(万葉集・巻七・千二百六十三) <div>万葉集の題:「時に臨める」<br /><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書<br /><br /><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></div><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-40564383158761288742024-01-31T11:22:00.007+09:002024-02-11T20:56:46.768+09:00大海に島もあらなくに海原のたゆたふ浪に立てる白雲<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjYwz_Qxz9VYXALk7d8mMPWmoIHjgzNS9hC3aeSRMLzhfdztzinalAGXMY-bJm-i0I5h6HROzdbsnSYTL2_yz_0UmC73hWV1G5uI7JjYkOQ-ONGS49TFEA0cfBRLr9koJEzsx1Q8VdgqqGpiIKAQGvYFylBg3BJ0wpSZY__FR_0L37u5h45MDJv8WV682s/s551/ocean.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="550" data-original-width="551" height="319" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjYwz_Qxz9VYXALk7d8mMPWmoIHjgzNS9hC3aeSRMLzhfdztzinalAGXMY-bJm-i0I5h6HROzdbsnSYTL2_yz_0UmC73hWV1G5uI7JjYkOQ-ONGS49TFEA0cfBRLr9koJEzsx1Q8VdgqqGpiIKAQGvYFylBg3BJ0wpSZY__FR_0L37u5h45MDJv8WV682s/s320/ocean.png" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><a href="https://ebipop.com/ocean/">白い雲が湧き立つ夏の海のイラスト(コピペできる無料イラスト素材展)</a>。</td></tr></tbody></table><br />海と言えば、私は瀬戸内の海しか見た事がない。<p></p>この度の行幸のお供で、初めて外海を見た。<br /><br />旅に出るたびに、まだ海を見た事がない愛しい妻への土産にと、海の絵を描き続けているのだが、ここの海は、瀬戸内海とはまるで違う。<br />島がひとつもない。<br /><br />妻は、海の中に浮かんでいる島にあこがれている。<br />私が描く下手な島の絵でも、たいそう喜んでくれた。<br />島の崖の棚に添えた稚拙な木の絵を見て、「こは松ありぬべし、いと良きかな」といたく感動してくれたものだった。<br />妻にとって島は、おとぎの世界なのだ。<br />美しい島の夢をよく見ると言っていた。<br /><br />私は、海には島がつきものだと思っていた。<br />妻にもそう語っていたのだ。<br />島があるから水だらけの世界でも、人は生きていけるのだと。<br /><br />ああ、この茫漠とした蒼い水だらけの風景は恐ろしい。<br />なによりも、島がひとつもない海の景色をどう描けばよいのだろう。<br />揺れ動く波は、拙い画力では、とうてい描けるものではない。<br /><br />海と空だけを青く塗っても、何がなんだかわからない。<br />そんな絵を、妻は怖がるに違いないのだ。<br /><br />そうだ。<br />沖の方に、白く盛り上がる入道雲を立てよう。<br />妻は、香久山の背後に、もくもくとそびえ立つ白い雲の様子が面白いと言っていたから、海の雲にも興味を持ってくれることだろう。<br /><br /><b style="font-size: x-large;">大海に島もあらなくに海原のたゆたふ浪に立てる白雲</b><br /><br />おほうみに しまもあらなくに うなばらの たゆたふなみに たてるしらくも<br /><span style="color: #990000;"><br /></span><br />作者不詳(万葉集・巻七・千八十九) <div>左注:「伊勢に駕(が)に従える作」<br /><br />■参考文献<br />斎藤茂吉著「万葉秀歌(上)」 岩波新書<br /><br /><span style="color: #990000;">この文章は歌の意味や解釈を記したものではありません。ブログ管理人が、この歌から感じた、極めて個人的なイメージを書いただけのものです。</span></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-57298839017699762692024-01-23T22:08:00.008+09:002024-02-09T09:47:05.909+09:00人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける<p></p><div style="text-align: center;"><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img alt="" data-original-height="600" data-original-width="596" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEg63rnQoHRx4v-uqcEhetvz3o7AkJEF3QAj9nduNSxdHOJj74oB3AyDgtcNNq6TbwkipKUnlUztWrPkabP7Ya1wlJrfG_0kkIY9YGFhscXvFi5fPDUOPwIH6XxFe6TxmZujcw-z66-OnVRZVjDAINeCaGElRqJo9oe3Pq0P4Fga4biFStRYwZ5cAqgPJsw=w318-h320" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="318" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">紀貫之(菊池陽彩の絵)。出典はWikipedia。</td></tr></tbody></table><div style="text-align: justify;"><br /></div><div style="text-align: justify;"><span style="text-align: left;">ニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画「</span><span style="text-align: left;">PIG/ピッグ」をテレビで観た。</span></div></div><div style="text-align: justify;"><br /></div>ニコラス・ケイジと言えば、アクション俳優としてのイメージが濃いが、本作にアクションシーンは無い。<br />強いてあげれば、「愛豚」を盗まれたときに気絶させられたシーンと、地下闘技場(ファイトクラブ?)で、自らすすんで一方的に殴られるというシーンのふたつだけだ。<br /><br />突然、強盗に殴られて「愛豚」を失い、地下闘技場でしこたま殴られて「愛豚」探しの本気度(命がけ度)を示す。<br />この映画のテーマは、バイオレンスではなくて、「失う」であるらしい。<p></p><p>ニコラス・ケイジふんする主人公のロブは、かつてポートランドで有名なオーナーシェフだった。<br />それが、病で愛妻を失くしてからは、オレゴンの山の中に隠棲し、「愛豚」を相棒にして、トリュフハンターとして余生を送っている。<br />料理への情熱を失い、今は「愛豚」までも失いかけている。<br /><br />ロブが、強奪された「愛豚」を必死で探すのは、トリュフハンター生活のためでは無かった。<br />ロブは、豚に頼らなくても、木を見てトリュフを採取することができる。<br />豚は、彼にとって唯一の信頼できる友人だった。<br /><br />ロブは「愛豚」探しの手がかりを得るためにポートランドに赴き、地元で有名なレストランに立ち寄る。<br />そのレストランのシェフは、パスタ料理が下手だという理由で、かつてロブがクビにした男だった。<br /><br />ロブは、シェフ(デレク)を自分のテーブルに呼んで、語りかける。<br />クビにされたとき、デレクは英国パブをやりたいとロブに告白していた。<br /><br />ロブは、レストランで再会したデレクに、神妙な面持ちで語りかける。<br /></p><blockquote><span style="color: #990000;">「批評家も客も本物じゃない。この料理が本物じゃないからだ。君もな。なぜ周りを気にする?誰一人、君に関心はない。君が本気で勝負してないからだ。毎朝起きると、自分が消えかけている。周りのために生きているが、向こうは知らん顔だ。自分を見失っている。本気になれることは、そうないぞ」</span></blockquote><p></p><p>このシーンが、この物語の「要」だと当ブログ管理人は思った。<br /><br />そう思ったとき、日本の古い歌が頭をよぎった。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける</span></b></p><p>紀貫之のこの歌は、古今和歌集に収められていて、小倉百人一首の歌としても有名である。</p><p>人の心(関心)なんてわからないし、知ろうとも思わない。<br />自分がどう評価されているかなんて気にしていない。<br />私が若かった懐かしい時には、希望の花の香りが漂っていたっけ。<br />その花の香りは、春ごとに生まれ変わり、今も感じることができる。<br /><br />当ブログ管理人は、この歌にこんなイメージを感じている。<br /><br />「ふるさと」も「昔の香」も、もう過ぎ去ったものである。<br />過ぎ去ったものではあるが、花を失ってはいない。<br />季節はめぐって来る。<br />他人の関心を知ろうとしないのは、めぐって来る季節を失いたくないからだ。<br /><br />デレクにとって英国パブは「ふるさと」であり、失った希望の香りなのだ。<br />周りを気にしていると、今の自分も失ってしまうぞ。<br />そうロブは、成功者を自認している後輩を諭しているのである。<br /><br />ロブが、いちばん料理人としての存在感を放っているシーンだと感じた。<br />後半で、ロブが料理を作っているシーンもあったが、いちばん印象的だったのは、ロブがデレクに「失うこと」について語るシーンだった。<br /><br />紀貫之の歌が思い浮かんだのは、この和歌から感じた「失う」と「再生」のメッセージのせいだろう。</p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-69421371464462825682024-01-08T20:22:00.107+09:002024-03-03T17:52:45.873+09:00吹雪時々晴れ間のモヤヒルズ<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjz1FrhLROfoONUnC8lXLYmN3-fLce3Sq45v_ilagZk-pXYaqiYPeQRAVy-OyGdMu1yZ8_dhZEX1d1divA7wxnkC7la4-eScId3t7zQCxbhyphenhyphentg86t4CajQphMjJsGtDShP5IQ3XSsA9F5zgz8brSSiKyTPTPcv0lLq5b_QCFhs3A-Hx9ugUBcBIRDLesrA/s848/moya01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="627" data-original-width="848" height="296" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjz1FrhLROfoONUnC8lXLYmN3-fLce3Sq45v_ilagZk-pXYaqiYPeQRAVy-OyGdMu1yZ8_dhZEX1d1divA7wxnkC7la4-eScId3t7zQCxbhyphenhyphentg86t4CajQphMjJsGtDShP5IQ3XSsA9F5zgz8brSSiKyTPTPcv0lLq5b_QCFhs3A-Hx9ugUBcBIRDLesrA/w400-h296/moya01.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">吹雪に煙るゲレンデ。</td></tr></tbody></table><br />吹雪時々晴れ間のモヤヒルズで滑りの練習。<br />仕上がりは、まだまだ。<br /><br />去年の今頃は、滑れないながらも<a href="https://blog.ebipop.com/2023/01/yashikiyama.html">浅虫森林公園から屋敷山へスキーハイキング</a>したのだった。<br />あの時は、積雪不足に技量不足で難儀した。<br /><br />今シーズンは、以前の滑りを取り戻してから山に入りたい。<br />そう思って、スキー場通いをしている。<br /><br />モヤヒルズは積雪不足で、リフトはコスモスクワッドしか動いていない。<br />初心者コースを慎重に滑って、後ろ足荷重(加重?)のトレーニングに励んだ。<br /><br />昨シーズンよりは滑れていると思うのだが、後傾気味は改善しない。<br />ちょっと滑ると、太腿がパンパンに張る始末。<br /><br />疲れないスキーを目指して、気長に反復練習するしかない。<p></p><p><br /></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjoUvBlULZOtBO4NxHiH6gsrjwsg_hcvN8ExkghHoR6J6l6bJAxJFYnlbOJj0OvGI_YCWJd80nHkgtN3Pz5qmsWuJp_9hrKLC_4MpkYuOeTOSFMAk5AWq_uU8lZ_KbEplNeOnTTTz7S7Y5SKCC_YsUxfZ_hxFiS3_wo44KxQPEvIk7Ay8s0m-RpKDh8pnI/s871/moya02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="601" data-original-width="871" height="276" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjoUvBlULZOtBO4NxHiH6gsrjwsg_hcvN8ExkghHoR6J6l6bJAxJFYnlbOJj0OvGI_YCWJd80nHkgtN3Pz5qmsWuJp_9hrKLC_4MpkYuOeTOSFMAk5AWq_uU8lZ_KbEplNeOnTTTz7S7Y5SKCC_YsUxfZ_hxFiS3_wo44KxQPEvIk7Ay8s0m-RpKDh8pnI/w400-h276/moya02.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">吹雪が止んで晴れ間。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjplRQHa2kv5FeWYyn8TNBmWgZR3QOPy5OJCHntC0UV63bGCq-4etXaWGbMdR1f6sEfpbTfDFS2OEVXAwER6wsWa0SoVMPDWc2nYD-O328jRpgVLxsJoBp7MJwWQ74iwXbWPcv8MrE472NcKSmdHm5Vqc0NFZkGqUGkFHtK0gq7hfv8ACxxz2Nt_ggA_J4/s829/moya03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="626" data-original-width="829" height="303" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjplRQHa2kv5FeWYyn8TNBmWgZR3QOPy5OJCHntC0UV63bGCq-4etXaWGbMdR1f6sEfpbTfDFS2OEVXAwER6wsWa0SoVMPDWc2nYD-O328jRpgVLxsJoBp7MJwWQ74iwXbWPcv8MrE472NcKSmdHm5Vqc0NFZkGqUGkFHtK0gq7hfv8ACxxz2Nt_ggA_J4/w400-h303/moya03.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">オダマキペアリフトは積雪不足のため運休。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj2tg_imTBwAYYCpbRU0NyAhaYaaZ-vpXP4IRdsMLIISxQcC9YlOf-MRecH2SoKrx3XuP9_jKW4RzrqfIy7Qn8Yr7JYgWpBk8AwQt9C-Ll6tSSQt66Z-_caMbzGAH3oXOtYntqw_OmF44tzPPAfNCSTJhsRvQKNGBCDuYXC1e57GwGuitAlh9aKG1ecYPM/s871/moya04.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="637" data-original-width="871" height="293" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj2tg_imTBwAYYCpbRU0NyAhaYaaZ-vpXP4IRdsMLIISxQcC9YlOf-MRecH2SoKrx3XuP9_jKW4RzrqfIy7Qn8Yr7JYgWpBk8AwQt9C-Ll6tSSQt66Z-_caMbzGAH3oXOtYntqw_OmF44tzPPAfNCSTJhsRvQKNGBCDuYXC1e57GwGuitAlh9aKG1ecYPM/w400-h293/moya04.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">コスモスゲレンデ下の深雪は手強かった。</td></tr></tbody></table><br /><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-48133666061675595872024-01-04T11:07:00.003+09:002024-01-05T17:13:18.962+09:00岩木山百沢スキー場でテレマークスキーの練習<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEglmks8YBaBubY9EeVJNE4TxV_mRM4Xr_RYGkHLa-iyGNcDDZ7jysA-CeMssddhmkCJ0eObSIDhJUY4KmWhrBEkAp9LHaK9UTwFWms0ptLVal4sSS7mxCO12qNf4WIHWeMPu_70yhoKF1HBlSd4lgjMdTxIlF3qeET8TOjwwOrPlQL7LqoOePmPBsa6Jk8/s894/hyakuzawa01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="671" data-original-width="894" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEglmks8YBaBubY9EeVJNE4TxV_mRM4Xr_RYGkHLa-iyGNcDDZ7jysA-CeMssddhmkCJ0eObSIDhJUY4KmWhrBEkAp9LHaK9UTwFWms0ptLVal4sSS7mxCO12qNf4WIHWeMPu_70yhoKF1HBlSd4lgjMdTxIlF3qeET8TOjwwOrPlQL7LqoOePmPBsa6Jk8/w400-h300/hyakuzawa01.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">岩木山が現れたり、雲に隠れたり。</td></tr></tbody></table><br />今日の岩木山百沢スキー場は、曇り時々晴れ。<br />そう冷え込んではいないが、斜面はガリガリで、苦手な硬い雪。<div><br /><a href="https://blog.ebipop.com/2023/12/ski.html">前回の八甲田スキー場での滑り</a>を越えようと、頭の中でいろいろ考えて滑った。<br />が、体が安定しない。<br />その結果、板が思うように走らない。<br /><br />後ろ足荷重(加重?)はまだまだ。<br />ターン外側へずらす感覚はちょっと分かったような?<br /><br />とまあ、練習に集中したスキーだった。<br />テレマークスキー歴は30年ぐらいだが、永遠の初心者だから。<br /><br />それはそうと、<a href="https://blog.ebipop.com/2017/02/ski-hyakuzawa.html">百沢スキー場で滑るのは7年ぶり</a>だ。<br />ありがたいことに、リフト料金は7年前と変わっていない。<br />シルバーの4時間券が1000円と格安である。<br />まったくお得な百沢スキー場である。<br />レジャー文化やスポーツ文化に対するセンスが良いのでしょう。<br /><br />ゲレンデが広々としていて、初級者から上級者まで楽しめるスキー場なので、私のように青森市から訪れる人も多い。<br />急斜面あり緩斜面ありで、滑りの練習に集中したい方にはもってこいのスキー場である。<br /><br />レストラン彩がある建物も相変わらずきれいで、トイレも清潔である。<br />レストランのメニューも、比較的安めだ。<br /><br />こんな庶民派スキー文化が、ロケーション抜群の百沢の地で、いつまでも続きますように。<br /><br />そしてアフタースキーは温泉。<br />百沢温泉郷の「湯元山陽」の鄙びた感がイイ。<br />スキーで疲れた老体には優しい湯っこだった。<br />素朴な鉄分臭に癒された。<br /><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUup4GdPmZbVOHDL6UZZM8s2XKCsLcEkrb0pH8wDQmLrkIn9sAJCYTrAW-UpJLG6RBTFlNI1HOnWvLlKsAJ9sZ14kRQTHHGb6cXs1a7Fj5VvHzQlpdxqrueGOm4qDn0k4OxQN0wtjF0w7og8niF-JaQ4NKJjCbazchOs7gSze-UZqRbk0CXwZEfmMp6OY/s1134/hyakuzawa02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1134" data-original-width="850" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUup4GdPmZbVOHDL6UZZM8s2XKCsLcEkrb0pH8wDQmLrkIn9sAJCYTrAW-UpJLG6RBTFlNI1HOnWvLlKsAJ9sZ14kRQTHHGb6cXs1a7Fj5VvHzQlpdxqrueGOm4qDn0k4OxQN0wtjF0w7og8niF-JaQ4NKJjCbazchOs7gSze-UZqRbk0CXwZEfmMp6OY/w300-h400/hyakuzawa02.jpg" width="300" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">広々ゲレンデ。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjEQrC7lgoaNR2twMK5Xc-UsSMqw6mqogGzlMdFCHjVgQ7tu1lV2mGzH8rX1R3RY2uJm-JZhg2ezg785SIvJ26Y2T7Dg7_GGJvHUHx6dis2OA1ydYemcyD4cAFyZC6eKwDy-Gsp3duLOOwG9CA076d3QJH35OvP93ITsCyal4G9DVeEwi71B9nRsLxuExY/s1156/hyakuzawa03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="865" data-original-width="1156" height="299" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjEQrC7lgoaNR2twMK5Xc-UsSMqw6mqogGzlMdFCHjVgQ7tu1lV2mGzH8rX1R3RY2uJm-JZhg2ezg785SIvJ26Y2T7Dg7_GGJvHUHx6dis2OA1ydYemcyD4cAFyZC6eKwDy-Gsp3duLOOwG9CA076d3QJH35OvP93ITsCyal4G9DVeEwi71B9nRsLxuExY/w400-h299/hyakuzawa03.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">第2ペアリフトの滑り出しから弘前市方面を眺める。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6fiuzHIAcSThFW2EkHasNVWf7nm6_Cup2lXb2atYKZKGlSjWZtlFPnN97w5woIfIGTvJCtFCzKbrllRFiGJyrFcEM-SQ7RG44LByL1kFJpfmwakdxOSzeDxp0xaAXXbuoARy0SmpYwRt1hMd14hUWRDKZgs_7lW_ZhR8FQG-JGsWtFjd9msv-wsAg2lI/s945/hyakuzawa04.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="945" data-original-width="709" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6fiuzHIAcSThFW2EkHasNVWf7nm6_Cup2lXb2atYKZKGlSjWZtlFPnN97w5woIfIGTvJCtFCzKbrllRFiGJyrFcEM-SQ7RG44LByL1kFJpfmwakdxOSzeDxp0xaAXXbuoARy0SmpYwRt1hMd14hUWRDKZgs_7lW_ZhR8FQG-JGsWtFjd9msv-wsAg2lI/w300-h400/hyakuzawa04.jpg" width="300" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">第1ペアリフトのゲレンデから岩木山を眺める。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="923" data-original-width="692" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjMt2fxki9ntzaqAUHJPlOYTKd103KWZUeC_Msqon__Do4YnLw695DUcXVK3kydYzK6LnTgf9muBcfMDVvnnVYw6LaKZ-RtSA23cl5m_l__yuAgihj2oI-qA3N7nV62k3Q9YxJQlvTdS4Ds7oCOIoKu2WzdQdRC8SOWRQb70Vp044TFgza0-hQAc3wDz98/w300-h400/hyakuzawa05.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="300" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">百沢温泉郷の旅館山陽。いい湯っこだ。</td></tr></tbody></table><br /><p></p></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-54479898366993987152024-01-01T20:19:00.009+09:002024-01-06T09:41:06.901+09:00Bloggerのテンプレートを高速な「JetTheme」に変更した<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgnhFz_f5J5S1e2dfQ2fOLzKOomaCXIfQmNSt805G-h2ZGY0OMc_HE_83FzqXwqXUMFGN1KTDkQ7ur1Cs02TR_NpwJ4qBhyFAAGsW26C0VgWxPfX_ekAopTTABoM9C5UXd9SJRPRMf15FBHld-n5xo1Vztechtc3WXpiXpz4YXJ675uezV1eOu7Ar4Gn4/s1182/zatsudan00.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="738" data-original-width="1182" height="250" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgnhFz_f5J5S1e2dfQ2fOLzKOomaCXIfQmNSt805G-h2ZGY0OMc_HE_83FzqXwqXUMFGN1KTDkQ7ur1Cs02TR_NpwJ4qBhyFAAGsW26C0VgWxPfX_ekAopTTABoM9C5UXd9SJRPRMf15FBHld-n5xo1Vztechtc3WXpiXpz4YXJ675uezV1eOu7Ar4Gn4/w400-h250/zatsudan00.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">海外製Bloggerテンプレートの「JetTheme」。</td></tr></tbody></table><br />Bloggerを始めて15年ぐらい経つ。<br /><br />10年ぐらいは、公式テンプレートの「Simple」を使っていた。<br />それがだんだん飽きてきて、2018年頃からいろいろなBloggerテンプレート(テーマ)探しの行脚を続けるようになった。<br /><br /><a href="https://blog.ebipop.com/2018/05/web-thema.html">Blogger公式テンプレートの「Contempo」</a>にしたり、おしゃれな<a href="https://blog.ebipop.com/2019/04/thema.html">「 ExpressNews」</a>にしたり、「<span face="-apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", "Hiragino Sans", "BIZ UDGothic", Meiryo, sans-serif" style="background-color: white; color: #422914; font-size: 17px;"> QooQ」を利用したり、</span>公式テーマである「Simple」にもどしたり。<br /><br />1年半ぐらい前からは、「ふじやん」さんの「F-light」を利用させてもらっているのだが、パフォーマンスの低下が気になりだした。<br />当ブログサイトのモバイル閲覧の表示速度評価が27点にまで落ちていた。<br />「F-light」のレイアウトは気に入っていただけに、残念な評価である。<br /><br />当ブログの場合、Google Adsenseの広告コードやGoogle Analyticsのタグを導入しているので、サイトの表示速度が低下してしまう。<br />これらのコードを使わなければ、「F-light」は、けっこう高速なBloggerテンプレートなのだが。<br /><br />「F-light」は、作者のふじやんさんがおっしゃっているように、<span style="color: #990000;">「作者が無頓着なため、AdSense に関しては一切配慮しておりませんので悪しからず。」</span>ということなので、当ブログの表示速度の低下はやむを得ない。<br /><br />そこで、表示速度が速くてレイアウトがカッコいいテンプレートを探し回った。<br /><br />海外製有料テンプレートの「SuperMag」を9.95ドルで購入したり。<br />だが、「SuperMag」にはなじめず、新たなテンプレートを探してウロウロしていたら「JetTheme」にたどり着いた。<br /><br />「JetTheme」は、Blogger利用者に人気のある海外製テンプレートである。<br />無料版と有料版があって、当ブログは無料版を利用。<br />人気テーマなので「JetTheme」というキーワードで検索すると、カスタマイズの参考になるBloggerサイトがたくさん見つかった。<br /><br />特に「リモスキ」さんのサイトの「JetTheme」についてのカスタマイズ記事は参考になった。<br />「リモスキ」さんによると、「JetTheme」はデフォルトで高速化・最適化がされているとのこと。<br /><br />Adsenseについては、「<span face="-apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", "Hiragino Sans", "BIZ UDGothic", Meiryo, sans-serif" style="background-color: white; color: #422914; font-size: 17px;">#Advertisement」 というガジェットが用意されていて、この枠に</span>Adsense<span face="-apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", "Hiragino Sans", "BIZ UDGothic", Meiryo, sans-serif" style="background-color: white; color: #422914; font-size: 17px;">広告コードの一部を入力すれば、</span>遅延読み込み ( レイジーロード)機能が働き、広告コードの影響で表示速度が遅れるのを防げるとのこと。<br /><br />詳しくは、「JetTheme」サイトの「JetTheme テンプレートの Lazyload 設定」のページをご覧ください。<br /><br />言語がインドネシア語なので、ウェブブラウザでの「翻訳」は、「インドネシア語→日本語」にてどうぞ。<br /><br />「JetTheme」の速さはすばらしいので、今後、徐々にカスタマイズして、より見やすいサイトに仕上げていくつもりである。<br /><p></p><p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgOEcWQK11diZGvqcbt15kBoX4xDXB0-ZjAY8KyLl8ubAkNDjkWpEWPbeoHYh2JUc24hnyJ95fibIMZ3Mie5N6ic5Fq0wdfBa-lkeHENnNDdIZz4YhNzPt8BJuiqsjUM20aArYSLzwgbDZ0uK6pGM1jaHd4wH3AmUn6Ce5EouN8UQf8j0CQYzQQXa_A5gg/s1181/zatsudan01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="713" data-original-width="1181" height="241" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgOEcWQK11diZGvqcbt15kBoX4xDXB0-ZjAY8KyLl8ubAkNDjkWpEWPbeoHYh2JUc24hnyJ95fibIMZ3Mie5N6ic5Fq0wdfBa-lkeHENnNDdIZz4YhNzPt8BJuiqsjUM20aArYSLzwgbDZ0uK6pGM1jaHd4wH3AmUn6Ce5EouN8UQf8j0CQYzQQXa_A5gg/w400-h241/zatsudan01.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: left;">今までは、PageSpeed Insightsで計測すると、モバイルのパフォーマンスが低落ぎみだった。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuZL6J62ivRQaWwftPxXyOmTlF15DslNJuE_ize8HlHOK0PG1SqxE8xhKYMOIaorzU9vUMqowiCxgLgeb_y92WLJqGGW3n2Od3r1Ya05_DrJkmmjm7Um1e-8IsC706GiYx4rkv9xBUpLciW7cBBc8_HcTlpJm_6KRHRU_BKWUw5Ziv7-Gd9bFOh97VuQ4/s1240/zatsudan02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="712" data-original-width="1240" height="230" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjuZL6J62ivRQaWwftPxXyOmTlF15DslNJuE_ize8HlHOK0PG1SqxE8xhKYMOIaorzU9vUMqowiCxgLgeb_y92WLJqGGW3n2Od3r1Ya05_DrJkmmjm7Um1e-8IsC706GiYx4rkv9xBUpLciW7cBBc8_HcTlpJm_6KRHRU_BKWUw5Ziv7-Gd9bFOh97VuQ4/w400-h230/zatsudan02.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="text-align: start;">「JetTheme」を利用しての</span>モバイルでのパフォーマンスは94点。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh59npKsEGtw36Mto1YfWaeE2n8DEjcnPeaJPmjFLNhDSwYAGaGgvx8EvCqe6Hm1x1Ff8Huvoc6piYjUaAZgwO5g5HE0e8GX3XeRaBlEHEKprygtuYnYa_ylKX8ikfVWIgMV4Ct0atEJP3ZFIRpMbkZ9JNLA1xxeP2AjZ20tzizz-GhUbRWKbyx4p4nGCw/s1240/zatsudan03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="746" data-original-width="1240" height="241" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh59npKsEGtw36Mto1YfWaeE2n8DEjcnPeaJPmjFLNhDSwYAGaGgvx8EvCqe6Hm1x1Ff8Huvoc6piYjUaAZgwO5g5HE0e8GX3XeRaBlEHEKprygtuYnYa_ylKX8ikfVWIgMV4Ct0atEJP3ZFIRpMbkZ9JNLA1xxeP2AjZ20tzizz-GhUbRWKbyx4p4nGCw/w400-h241/zatsudan03.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="text-align: start;">「JetTheme」を利用してのPC</span>でのパフォーマンスは99点。</td></tr></tbody></table><br /><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-13653336650915743872023-12-30T22:54:00.005+09:002024-01-03T21:08:18.005+09:00空いている八甲田国際スキー場で足慣らし<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSAC9Z3TDf7X7Gvg3Rpw_LQJ2zhBzRf8REC3psUOKi-ffcy_Y9yAgBnA9im5y3L6BUaeT35-0psLUEmiR_UN5mIHuHfgM2_p6HozpmmxeY0xATVTnAi3Jv-yNOkKJk00LsM8ynlC7xb3xXdxFKNTC-DrEfHaqlbm7kfx3RkbMYL1GiN9y8Zj865-_52hg/s886/ski01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="664" data-original-width="886" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSAC9Z3TDf7X7Gvg3Rpw_LQJ2zhBzRf8REC3psUOKi-ffcy_Y9yAgBnA9im5y3L6BUaeT35-0psLUEmiR_UN5mIHuHfgM2_p6HozpmmxeY0xATVTnAi3Jv-yNOkKJk00LsM8ynlC7xb3xXdxFKNTC-DrEfHaqlbm7kfx3RkbMYL1GiN9y8Zj865-_52hg/w400-h300/ski01.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">コースはガラガラに空いている。</td></tr></tbody></table><br />雪山シーズンの足慣らしをしようと八甲田国際スキー場へ行った。<br />年末にしては気温が高め(-1℃~1℃ぐらい)で、風も穏やか。<br /><br />そのせいか、圧雪面がやわらかく、私には滑りやすいコンデションだった。<br /><br /><a href="https://blog.ebipop.com/2022/12/hakkoda.html">昨シーズンの初すべりは今年の1月2日で、八甲田国際スキー場のコンデションは、今日と似たような状況。</a><br />この日の記事に書いたように、あの時は、まったく滑れなかったが、今日はなんとかテレマークスキーの恰好だけはできたように思う。<br /><br />後ろ足(主に山足)で、より意識的に板を圧すように努めたからか?<br /><br />後ろ足を突っ張り棒のようにして、滑走中にだんだんひどくなる後傾を防ごうというのが今日の作戦だった。<br /><br />踵の上がった後ろ足で板を圧しつつ、踵を板に圧しつけた前足(主に谷足)の足首を曲げて脛を少し前に倒す。<br /><br />あるいは、前足の足首を曲げて進行方向に脛を倒しつつ、自然と踵が上がった後ろ足の母指球と足指で板を圧しつつ、進行方向に上体を押す。<br />押して、斜面上で上体を板に対して直角に乗せる。<br /><br />圧して押して乗せる。<br /><br />こういう操作をすることで、滑る板に乗り込むことができ、両足の太腿の筋肉疲労を抑えることができるのではという「私個人の考え」である。<br /><br />試行錯誤の反復練習。<br /><br />昨シーズンは、スキー場でも山でも、太腿がパンパンになって疲れるスキーだった。<br />今シーズンは疲れないスキーを目指そうと思う。<br /><br />若い頃は、体力があったから疲れなかった。<br />老齢になってからは、疲れない工夫が必要である。<br /><br />老齢になっても、ケガをしないで気持ちよく滑りたい。<br />そう思った今日の足慣らしだった。<p></p><p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiXeZdeOQCWrY6NudgwDiO-NYlV9KAep-d-k-43JLPthufhy0vCknTk8kaHEzXYWzXDNECC4sW5JTRkCOsFFoZrR9J6cpabVbFU-iB8idxZw7uoHYgXlqiykiqf9ri9o-Ny8DYIrr2Lvrkhe9OjaHV7UYTW2t6eNNxeGlqKKr3Y9eog7FoRPUFDPZ2Ck0Y/s886/ski02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="665" data-original-width="886" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiXeZdeOQCWrY6NudgwDiO-NYlV9KAep-d-k-43JLPthufhy0vCknTk8kaHEzXYWzXDNECC4sW5JTRkCOsFFoZrR9J6cpabVbFU-iB8idxZw7uoHYgXlqiykiqf9ri9o-Ny8DYIrr2Lvrkhe9OjaHV7UYTW2t6eNNxeGlqKKr3Y9eog7FoRPUFDPZ2Ck0Y/w400-h300/ski02.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: left;">滑るよりも、リフトに乗るのが好きな方は長い時間リフトに乗れてお得!?長時間の遊覧リフトなので、リフト料金も高額!?</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhyKh9-Chjz2krCqIZoOr-W9hUgPY6bbPKB9i98e8CiWs5DwnkL1pp1minqtuE88W68CLffsZ8kf4zWa-Hv9sDuqOIDHzeQX3MMasBCV3ubvOxBd4ngngCwwA9X_Qdd6gZfmQP2Gsf_o_u178JWg4_9RbFs_nEnCIu5AwoVe7LV8j6dp79hUMgCTloM0UA/s886/ski03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="664" data-original-width="886" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhyKh9-Chjz2krCqIZoOr-W9hUgPY6bbPKB9i98e8CiWs5DwnkL1pp1minqtuE88W68CLffsZ8kf4zWa-Hv9sDuqOIDHzeQX3MMasBCV3ubvOxBd4ngngCwwA9X_Qdd6gZfmQP2Gsf_o_u178JWg4_9RbFs_nEnCIu5AwoVe7LV8j6dp79hUMgCTloM0UA/w400-h300/ski03.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ふり子坂コースのトップから、下湯方向をしばし眺める。</td></tr></tbody></table><br /><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-83219885717235879392023-12-22T19:45:00.003+09:002023-12-23T12:29:23.430+09:00吉幾三のふたつの津軽海峡の歌<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjtBIosDn5CQ_0Ey5IGDxr1ayqSnxcOrLuuGwV1xaCxlTLuT8txhKT2YENnSPlqIcOWZH1mS70vgIYO3vV8yXSmy-DWTKK_rbEO3qlQd3a6eZ4saqfxpu0N6HXrJB_ICfsC4rjTt7ggAXtg7iR6Usv3YYXxvPGHsksoxi2MzFagOdEqFL5rG8L_u8K3BgU/s1076/kandachime.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="718" data-original-width="1076" height="268" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjtBIosDn5CQ_0Ey5IGDxr1ayqSnxcOrLuuGwV1xaCxlTLuT8txhKT2YENnSPlqIcOWZH1mS70vgIYO3vV8yXSmy-DWTKK_rbEO3qlQd3a6eZ4saqfxpu0N6HXrJB_ICfsC4rjTt7ggAXtg7iR6Usv3YYXxvPGHsksoxi2MzFagOdEqFL5rG8L_u8K3BgU/w400-h268/kandachime.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="text-align: left;">尻屋埼灯台の寒立馬 著作者くろふね</span><span style="text-align: justify;"> CC 表示-継承 4.0 <br /><div style="text-align: left;">Wikimedia Commons経由</div></span></td></tr></tbody></table><p></p>当ブログ運営者の知る限りでは、吉幾三にはふたつの津軽海峡の歌がある。<br /><br />それは、「海峡」と「北限海峡」のふたつ。<br /><br /><a href="https://blog.ebipop.com/2023/12/issa.html">吉幾三の「海峡」</a>は、<a href="https://blog.ebipop.com/2018/04/tsugarukaikyo-fuyugeshiki.html">石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」</a>と同様に、恋が成就しなかった女性の歌となっている。<p></p><p>そして、吉幾三の「海峡」と石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」には共通点がいくつかある。<br /><br />●津軽海峡が歌の舞台になっている。<br />●失恋した女性が北へ向かう歌である。<br />●心情の象徴としてカモメが登場する。<br />●連絡船に乗って津軽海峡を渡る。<br />●船上で泣いている。<br />●津軽海峡に面した津軽(青森)のご当地ソングではない。<br /><br /><a href="https://blog.ebipop.com/2018/04/tsugarukaikyo-fuyugeshiki.html">「津軽海峡・冬景色」は、恋に見切りをつけて北海道に帰る女性の歌であると、以前記事に書いた。</a><br /><br />それでは、吉幾三の「海峡」はどうであろうか。<br /><br />昔から「北へ行こうと決めていた」女性が、恋に敗れて、津軽海峡を渡り、北海道に行く歌である。<br />そして、昔から北で死のうと決めていたように、北海道に永住して人生を全うしようとする。<br />北の地(北海道)にあこがれている女性が、北の地で幸せを見つけて暮らそうという決意の歌なのである。<br /><br />そういう決意がありながらも、女性の心は微妙に揺れている。<br />もう一度やり直せるなら、このまま帰り船に乗るというように、未練たっぷりの心情が伺い知れる。<br /><br />未練たっぷりながらも、もう遅いと諦めている。<br /><br />そこが「津軽海峡・冬景色」とは違うところである。<br /><br />「津軽海峡・冬景色」の女性には、未練が感じられない。<br />「さよならあなた 私は帰ります」と男に別れを告げている。<br /><br />吉幾三は、恋を諦めて北海道に渡る女性の涙歌を情感たっぷりに歌い上げている。<br />「海峡」は津軽賛歌ではなく、「隠れ北海道賛歌」なのである。<br /><br />一方「北限海峡」は、あきらかに下北半島のご当地ソングになっている。<br />ご当地ソングをめざして作った歌のように思える。<br />下北半島の観光目玉である「寒立馬(かんだちめ)」や「尻屋灯台(尻屋埼灯台)」を歌詞に盛り込み、「下北半島」と陽気に歌い上げている。<br /><br />厳密にいえば、この歌は、尻屋崎のご当地ソングと言った方が合っている。<br /><br />下北半島には、半島の西側の北端である大間崎と東側の北端である尻屋崎という、ふたつの大きな岬がある。<br />観光地としては、本州最北端の地である大間崎の方が、おみやげ店や食堂が並んでいて賑やかだ。<br />また、大間はマグロの一本釣りの町としても有名である。<br /><br />それ比べて尻屋崎はマイナー。<br />マイナーな尻屋崎を盛り上げようという地元の依頼に、吉幾三が応じたのかもしれない。<br /><br />ところで、どうして「北限海峡」なのだろう。<br />三番目の歌詞にある「尻屋崎とは北限海峡」とはどういう意味なのだろう。<br /><br />日本列島の北限には宗谷海峡や根室海峡がある。<br />これらの海峡の方が、「北限海峡」の呼び名にふさわしいのではなかろうか。<br /><br />宗谷海峡や根室海峡の向こうはロシアである。<br />事実上の国境線になっているので「国境海峡」とも言える。<br /><br />もしかしたら吉幾三の脳裏には、下北半島の「北限のサル」があったのではなかろうか。<br />ニホンザル、ツキノワグマ、二ホンリス、ニホンカモシカの北限の境界線(ブラキストン線)が津軽海峡となっている。<br /><br />きっと吉幾三は、ニホンザルやツキノワグマのことを思い浮かべながら、「尻屋崎とは北限海峡(の地)」と歌い上げているのだろう。<br /><br />そんな尻屋崎の歌は、冬から夏への季節の移り変わりを寒立馬の目で追うというスタイルで作詞されている。<br /><br />「海峡」が失恋した女性の歌なら、「北限海峡」は、風雪に耐えて生きる寒立馬を下北半島で生きる人々のメタファーとして描いた尻屋崎賛歌になっていると当ブログ運営者は感じている。</p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-71450244186971317032023-12-13T23:30:00.009+09:002023-12-17T07:39:08.320+09:00谷内修三氏のブログに示唆に富んだ言葉があった<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEihrgFcHBKipcClnP_XmhNqLIoz_8WscMFXtDf8cskuLoTAK8yRsRJlqWbV1rc4MIYO7QBRwxdcy_791aKZg81GAiJ6zUAdMWKQkFi8sBE9wbXoCUITwb387YuWi4aMocQfrt0JEM23qwDMwclJva8b-pnyi8gnJ0y_VFy0Xqp7DApi2qaVcIo9upZ4_j8/s1181/taniuchi.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="543" data-original-width="1181" height="184" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEihrgFcHBKipcClnP_XmhNqLIoz_8WscMFXtDf8cskuLoTAK8yRsRJlqWbV1rc4MIYO7QBRwxdcy_791aKZg81GAiJ6zUAdMWKQkFi8sBE9wbXoCUITwb387YuWi4aMocQfrt0JEM23qwDMwclJva8b-pnyi8gnJ0y_VFy0Xqp7DApi2qaVcIo9upZ4_j8/w400-h184/taniuchi.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">谷内修三氏のブログ。</td></tr></tbody></table><p></p><div style="text-align: center;"><br /><div style="text-align: left;">ときどき、きらめく言葉を求めて、インターネットに散在するブログ記事を読むことがある。</div></div>きらめく言葉とは、心(脳)に響く言葉のこと。<br />胸にジンと来る言葉のことである。<br />そういう言葉は、示唆に富んでいる。<br /><br />たまに訪れるブログのひとつに、「詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)」がある。<br />このブログの12月10日付のタイトルは「和辻哲郎の「公平」(そして向田邦子)」となっている。<br /><br />和辻哲郎の著作である「日本古代文化」について記されてあるのだが、最後の方にある谷内氏の言葉にジンと来た。<br /><blockquote><span style="color: #990000;">和辻は「日本の古代文化」を愛してしまったのだ。だから本を書かずにいられなかったのだ。「愛」だから、他人から見ればときどき「ばかげている(間違っている)」。でも、だからこそ(つまり他人から批判されるのはあたりまえの部分があるからこそ)、そこには他人にはどうすることもできない「一個の人間」としての「正しさ」がある。</span></blockquote><p>いい言葉だなあ、と思った。<br />特に<span style="color: #990000;">『「愛」だから、他人から見ればときどき「ばかげている(間違っている)」。』</span>というところが、きらめいている。</p><p>でも、<span style="color: #990000;">『</span><span style="color: #990000;">「一個の人間」としての「正しさ」がある</span><span style="color: #990000;">』</span>というところは、いまひとつピンとこない。 <br /><br />「他人から見れば間違っているかもしれないが、一個の人間としては正しいことがある」ということなのだろうが。<br /><br />そういうことであれば、確かにある。<br />自分本位な「他人」や、自身の狭い見識で正統派を主張する「他人」が、確かにいるように。<br />当ブログ運営者も、その一人かもしれないが、その程度の「確かさ」で、「他人から見れば間違っているかもしれないが、一個の人間としては正しいことがある」ということが確かにある。</p><p>ここで脱線。<br />谷内氏には無礼なことだが、氏の言葉を当ブログ運営者(一個の人間)としての言葉に置き換えてみた。<br /><span style="color: #38761d;"><br />山男(山女も)は、山や森を愛してしまったのだ。だから山や森に行かずにはいられない。<br />「愛」だから、他人から見ればときどき「ばかげている(間違っている)」。<br />でも、だからこそ(つまり他人から批判されるのはあたりまえの部分があるからこそ)、そこには他人にはどうすることもできない「一個の人間」としての「生き方」がある。<br /><br /></span>谷内氏の言葉を借用して、自分流に書き換えて、手前勝手に、心をきらめかせている。<br />谷内氏の言葉には、当ブログ運営者がこんな思いに至る示唆があったのだ。<br />人の言葉には、考えるヒントが潜んでいる。<br />そう思った次第である。<br /><span style="color: #38761d;"><br /></span>蛇足だが、和辻哲郎の「古代日本文化」は読んだことがない。<br />「古寺巡礼」は、半世紀前に読んだことがあるが、その内容はすっかり忘れてしまった。<br /><br />■参考サイト <br />和辻哲郎の「公平」(そして向田邦子) 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)</p><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-45310171856661061732023-12-12T21:18:00.000+09:002023-12-12T21:18:53.536+09:00公園のサンシュユの赤い実を見ながらクマ出没について空想してみた<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="556" data-original-width="742" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZvPrr-LzdaxsthrI5MYzz-Y4o0VScO6Xr5GH2gd9dC2nrwwbGVKOYDmyuxVD6AB5KUCIU-hs3cHMFbocjOarHF9u5w4-Y9CkGOr9IC5n15mL0fR62BHqUzo14E0nXk-wi_qNtYLUR6f1X86dezA3SE1dqz-Y0X3dn0m5JL03RRkU-Bwu0rTOVwutjRtg/s320/sansyuyu.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="320" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">池の縁に立っているサンシュユ。</td></tr></tbody></table><br />岡山県で暮らしている主婦のブログ「主婦の生活前進ブログ」の12月19日の記事に、今年はサンシュユの実が豊作だと書かれてあった。<br />そこで、よく行く公園のサンシュユの実はどうなっているだろうかと見に行ったら、こちらも去年よりは多そうである。<br /><br />熟した赤い実が、木の根元にもいっぱい落ちていた。<br />枝についている実を摘まんで食べてみたら、甘酸っぱさが濃厚であった。<br /><br />山では、クマの秋の主要な食べ物と言われているドングリが凶作であるとのこと。<br />そのため、多くのクマが、人家のある里近くを、食べ物を求めて歩き回っている。<br /><br />今年ほどクマ出没による人身被害が多く発生している年は無いという。<br />過去最悪のペースで進んでいるクマによる人身被害。<br /><br />最近では、市街地に近い山林周辺で寝起きし、食べ物を求めて街の中に出没する「アーバンベア」と呼ばれるクマが増えているという。<br />人間が生活のために山間部へ進出すればするほど、クマが市街地(アーバン)に進出してくる。<br />進出してくるというよりも、クマがもともと住んでいた場所が、人間によってアーバン化されているのだろう。<br />クマは人間にとって招かざる客なのだが、人間が招いている客でもあるのかもしれない。<br /><br />無邪気な子熊のまん丸い眼。<br />子熊を守る母熊。<br />クマの精神性は人間に通ずるものがある。<br />それは、どんな動物にも言えることだが。<br /><br />クマの精神性と人間の精神性は、どうして折り合いがつかないのだろう。<br />それは、お互いがお互いを襲う存在であるからだ。<br /><br />縄文時代からクマは人間の狩猟の対象だった。<br />クマもまた、人間との遭遇を恐れるあまり、人と直面すれば人を襲う大型野生動物となった。<br /><br />お互いに襲い合う存在だから、人間とクマとの共存は、人間にとっては解決できない永遠のテーマである。<br /><br />お互いが領域を確定して棲み分けることが唯一可能な解決策のように思えるが、人間の精神性のひとつである「経済愛」がそれを妨げている。<br /><br />人間の「経済愛」とクマの「母性愛」は永遠に共存できないかもしれない。<br />人間の「経済愛」の根底には「慾」がある。<br />クマにも「慾」があるだろうが、人間ほど果てしなくはない。<br />クマ帝国をつくってやろうなどとは考えていない。<br /><br />日本の古代には、クマの等身大の「慾」を「清い」ものだと崇めていたフシがある。<br />崇めるのは、「清い」に関してはクマが人間よりも「強者」であるからとも考えられる。<br /><br />古代においては、「清い」の強者であるクマを「清い」の弱者である人間が崇めた。<br /><br />その後、人間の「経済愛」が、自然のなかに「経済帝国」を築き、クマの「母性愛」を駆逐した。<br />人間の「経済帝国」の野望は尽きることがないから、「清い」だけの強者であるクマは滅ぼされる。<br />「母性愛」だけでは、「経済愛」の強い人間に滅ぼされる。<br /><br />などと、たわわに実った赤いサンシュユの実を眺めながら空想に浸った。<br /><br />■自己流語解説<br />精神性:考えを深めてより良く生きようとする心(脳)の働き。<br />経済愛:人間の営みである経済活動を愛する心。<br />清い:より自然の理念に近い心の在り方。<br /><br />■参考文献<br /><青森県史>の窓130 縄文時代のクマ 伊藤由美子<p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-46694314159951834782023-12-10T20:58:00.010+09:002023-12-20T19:02:45.523+09:00吉幾三の海の歌を聴いていたら小林一茶の海の句が思い浮かんだ<p></p><table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img alt="" data-original-height="356" data-original-width="224" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEiAmnLJhnzr4Pyg3yXarJ2bHfzPR7joeHjnupCSC12CnLXoCtqDKJ3-x2w7NP3WEhpIgBaMoZb4yarOM6Y59Re41COqX3dvOA3LpQMRDe-gqCvLviauJXtJWwCxk-d_5jTsurF1i4oU2ndqVoqEo7CKvzg7xfU6Ihfnb56nK-_ptsdc53xoWExYmdVvnSg=w252-h400" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="252" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: justify;"><span style="text-align: left;">小林一茶の肖像(村松春甫画)- 一茶記念館(長野県信濃町) 著作者</span>Yoshi Canopus CC 表示-継承 4.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kobayashi_Issa-Portrait.jpgによる</td></tr></tbody></table><p></p><div style="text-align: justify;"><br /></div>手仕事のBGMに、YouTubeで吉幾三の歌を聴いていたら、「雪国」の次に「海峡」が流れた。<br />哀愁感漂う「雪国」は、年末のこの時期に聴くと、胸にジンと来るものがある。<br /><br />そんな気分は、青森を離れて都会で暮らしている方にとってはなおさらだろう。<br />年の瀬に、生まれ故郷に対する、寂しくもの悲しい思いがじんわりと湧いてくる。<br />当ブログ運営者も、都会で暮らしていた頃、吉幾三の「雪国」にジンときたクチである。<br /><br />聴くたびに「雪国」は名曲であるとつくづく思う。<br />歌詞もそうだが、曲調と吉幾三の歌いぶりに共感を覚えるのではないかと感じている。<br />そう思うのは、昭和の時代に生まれた田舎者の、当ブログ運営者だけだろうか。<br /><br />「海峡」も好きな歌のひとつだ。<br />久しぶりに「海峡」を聴いていたら、歌詞のなかに繰り返しのフレーズが多いことに、いまさらのように気がついた。<br />たとえば一番目の歌詞には、「あなたあなただけなの」、「横なぐり横なぐりの雨」、「も一度も一度やり直せるなら」、「このままこのまま引き返すけど」、「もう遅いもう遅い涙の海峡」と盛りだくさんだ。<br /><br />二番三番の歌詞も、この調子で繰り返しが多い。<br />一般に反復は、言いたいことを強調したいときに用いられる。<br />この執拗な反復に、吉幾三の津軽海峡にたいする強い思い入れを感じた。<br /><br />そして、「涙の海峡」と歌い上げることによって、津軽海峡の風景に同化していく吉幾三がいる。<br /><br />そんなことを考えていたら、郷愁の彼方から飛んできたインスピレーションのように、小林一茶のある句が思い浮かんだ。<br /><br /><b><span style="font-size: x-large;">亡き母や海見る度に見る度に</span></b><br /><br />小林一茶の実の母親は一茶が3歳の時に亡くなっている。<br />8歳のときに、一茶の父は後添えをむかえたとされている。<br />彼女は、一茶にとっては継母にあたる。<br />継母との折り合いが悪くて、一茶は15歳の春に、長男なのに江戸へ奉公に出される。<br />家を追い出されるようにして江戸に出て来たのだから、生まれ故郷を追われたようなものである。<br /><br />一茶の苦労と不運は、実母を失った時から始まったと言われている。<br />そんな一茶が、47歳の時に詠んだのが掲出句である。<br />「見る度」というフレーズが反復されている。<br /><br />吉幾三の「海峡」にある反復は、「その時その場」の状態を強調するために用いられているが、一茶の場合はどうであろうか。<br /><br />3歳の時に実母を亡くしてから47歳まで、海を見る度に、その度ごとに、亡き母のことを想ったという句である。<br />そしてこれからも、海を見る度ごとに母のことを想うであろうという句である。<br />自身が過ごしてきた人生を顧みながら詠った句のように思える。<br />長い時間が感じられる句である。<br /><br />吉幾三の反復は、津軽海峡に限定されているから、津軽海峡のイメージが歌を聴く者の脳裏に色濃く映し出され、郷愁を呼んでいる。<br /><br />小林一茶の「海」は、いろいろな海を対象としているように思われる。<br />生活のために俳諧行脚をしながら眺めた房総半島の、様々な土地で眺めた海もそうであろう。<br />江戸で眺めた海も、そうであるかもしれない。<br />北信濃の中農の長男として生まれながら、出生にそぐわない苦労にさいなまれる生活。<br />実母を亡くしてからずうっと、海を見る度に、母が居ない寂しさや辛さを感じ、郷愁を感じてきたという一茶の句なのである。<br /><br />一茶の場合は、海を見る度に郷愁が反復されるということなのかもしれない。<br /><br />では、なぜ海なのだろう。<br />吉幾三の「海峡」は、愛する男を失った(失恋した?)女の歌である。<br />海には、失ったものを思い起こさせる何かがあるのだろうか。<br /><br />三好達治の「測量船」という詩集の中に「郷愁」という短い詩がある。<br /><div>そのなかに「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。」という言葉がある。<br /><br />一茶も、海に母を感じ、郷愁を感じている。<br />海には郷愁を誘う何かがあるのだ。<br /><br />それは、江戸時代の詩人にも、昭和初期の叙情詩人にも、津軽出身の大衆詩人にも、共通に感じられる何かなのだろう。<br /><br /><br />■参考文献<br />YouTube 「海峡」吉幾三<br />Wikipedia 小林一茶<br />青空文庫 「測量船」三好達治<br /></div><div><p></p></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-32364471301009248272023-12-09T17:05:00.004+09:002023-12-12T10:31:20.765+09:00バルモンテXで酸ヶ湯近辺をスキー散歩<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0MPtXXTOTGL-GF0PIoQA1IzuYPhFJDACRQ_yFvXfm4cb20f0QatWLib36sthnk7fyXB1TzOby_n2DaRONVc63-MgJY_Js5HAJBKHFti_Tz73rh6h3zM4uv6Pt0LQbRfEZhnsCv7O65n_LVn3hf_Dcn3dYT5htF5rP-ZXENyVzpwuY2oR_aj8R9lK-b_Q/s1134/sukayu01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1134" data-original-width="850" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0MPtXXTOTGL-GF0PIoQA1IzuYPhFJDACRQ_yFvXfm4cb20f0QatWLib36sthnk7fyXB1TzOby_n2DaRONVc63-MgJY_Js5HAJBKHFti_Tz73rh6h3zM4uv6Pt0LQbRfEZhnsCv7O65n_LVn3hf_Dcn3dYT5htF5rP-ZXENyVzpwuY2oR_aj8R9lK-b_Q/s320/sukayu01.jpg" width="240" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">積雪で覆われた国道103号線。</td></tr></tbody></table><br />天気予報は芳しくはないが、足慣らしをしようと、バルモンテXをクルマに積んで酸ヶ湯へ出かけた。<br /><br />酸ヶ湯の登山口からスキーで山へ入るには積雪が少な過ぎる。<br />ブッシュが、賑やか過ぎる。<br />家を出る前にネットで調べたら、午前7時の酸ヶ湯の積雪は58cmだった。<br /><br />冬季閉鎖中の国道の方は、まあまあの雪。<br />ストックを突いても、石突が路面にガツンと当たらない。<br /><br />やや湿った雪質で、風のあたっている個所はザラメっぽい。<br />スキーが沈むほど深くはない。<br />バルモンテXの底のウロコが効いていて、道路の傾斜も緩やかなので、スリップもなく快適な歩きでスタートした。<br /><br />久々の革靴で、革が硬くなっているのか、歩いていたら足の爪先が痛くなった。<br />革の手入れもしていないが、足の爪も切ってこなかった。<br /><br />初日は、準備不足でトラブルがあるものさ。<br />などと、無精者は言い訳を考えつつ、爪先の痛みを抑えつつ。<br /><br />曇り空に、時々お日様が顔を出したりしている。<br />寒くはない。<br />風も冷たくはない。<br /><br />午後になってから崩れる天気予報なので、お昼前に傘松峠までは行けるだろうと思ったが、だんだん爪先の痛みが酷くなってきた。<br />一時間ほど歩いたら、石倉岳の手前500mぐらいで、我慢できなくなったので引き返した。<br />天気も崩れそうな雲行きだった。<br /><br />帰りは滑ったり歩いたり。<br />歩きの方が多かったが、久しぶりに山の冬の空気に触れることができて、楽しいスキー散歩だった。<p></p><p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiShmxtBa82g__4eOWdl1UE7m0s-dM4uGSb4cNvLOU8W4bnZMfhUdsWqf0KMwum5C66z4t1icvJxaG4eh_q6h3McLGhcLGsT4TFoVDWg6W9pmaONQDABljmqEzq68tq9YihS_15rKcYt21eK67x-OtMgTDjs6uYpQqcWCtvLxSodKVLPb37Gjc3YAB5Qyw/s1040/sukayu02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="780" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiShmxtBa82g__4eOWdl1UE7m0s-dM4uGSb4cNvLOU8W4bnZMfhUdsWqf0KMwum5C66z4t1icvJxaG4eh_q6h3McLGhcLGsT4TFoVDWg6W9pmaONQDABljmqEzq68tq9YihS_15rKcYt21eK67x-OtMgTDjs6uYpQqcWCtvLxSodKVLPb37Gjc3YAB5Qyw/s320/sukayu02.jpg" width="240" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">久々のバルモンテX。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEizlJIVpTRxWBKmI3AUV_Da0i9z2rWWlpaMuZFseXDbiCVpTQfwFgE6t_xIKUKiNLAKDhOMTGnARYrMEAW1PYzjzrniLJ7bT9K8Oq3sM6i8x8S-ywopBKRn8Dd5f0aQooYWG-i1XsUCXhHLVuKcZCU2CsDFGW5a2x57xekPwYNCOrFU6qd4A35dXJ2lkhI/s1170/sukayu03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1170" data-original-width="878" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEizlJIVpTRxWBKmI3AUV_Da0i9z2rWWlpaMuZFseXDbiCVpTQfwFgE6t_xIKUKiNLAKDhOMTGnARYrMEAW1PYzjzrniLJ7bT9K8Oq3sM6i8x8S-ywopBKRn8Dd5f0aQooYWG-i1XsUCXhHLVuKcZCU2CsDFGW5a2x57xekPwYNCOrFU6qd4A35dXJ2lkhI/s320/sukayu03.jpg" width="240" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">傾斜は緩やか。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="658" data-original-width="879" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgR3ypk5KxUuqjN7BvRJ1K5Uisomiuf24QG5jTy3MSSgEpfUR2iNF7gGb_MzSfLdfSJujrlW4nYA2MkjnJQwv1LCrYy9olfRkB4wbXJjovspKCMPildCPJcJvsi3sBgJ0efZjc4CTF1N-lvF_6UgO03DwfMA_UcEZd4CySVMcjQx0cMDr0W67ZuPuHeWVQ/s320/sukayu04.jpg" width="320" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">山はブッシュが賑やかだ。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhsHupVR3wflwYz5a7xRJ07gCnBKnLrNb0C2EAZC3uMPe_SiPbzgXjynaVwgMKXHjFJHbVc33i1Qax0o2iW3wyP-puh-gYHMAwx1dGRzX92xZ1axs7BQVGLZwfAzVbUH442c1f3TD4HdxWDjkEnmJCjDe_0OliUFRSRYjcgLMGeDYU7ZqisUD13iH-dEHg/s674/sukayu05.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="504" data-original-width="674" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhsHupVR3wflwYz5a7xRJ07gCnBKnLrNb0C2EAZC3uMPe_SiPbzgXjynaVwgMKXHjFJHbVc33i1Qax0o2iW3wyP-puh-gYHMAwx1dGRzX92xZ1axs7BQVGLZwfAzVbUH442c1f3TD4HdxWDjkEnmJCjDe_0OliUFRSRYjcgLMGeDYU7ZqisUD13iH-dEHg/s320/sukayu05.jpg" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: left;">本日の八甲田国際スキー場の積雪状態(午前11時頃)。スキー場発表では、積雪10センチ。右端の寒水沢コースに、何本かのシュプールがあった。スキー場は12月2日にプレオープンしたものの、降雪が続かず、この有り様。</td></tr></tbody></table><br /><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-78082677037365701942023-12-08T21:26:00.006+09:002023-12-10T08:38:45.440+09:00内田百閒の短篇小説「すきま風」の読書メモ<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTv-03X2chlgeAhTH57gpt_QPl1WZVJTw4qFCOmKRnKhFJAh939MoQxJ7QLNGuJIGBrWzFygRgQn3oZVbfiw0lzowj5ioWhlwiOzS8JXhavfUDPTuxesKPfuOFrS0uET-03pQfJcELUtX3JToqKrbBQcFqw6KniyPxGVWw21OGbhlNUwH0iM8hx-cwVTQ/s1070/sukimakaze.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1070" data-original-width="720" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTv-03X2chlgeAhTH57gpt_QPl1WZVJTw4qFCOmKRnKhFJAh939MoQxJ7QLNGuJIGBrWzFygRgQn3oZVbfiw0lzowj5ioWhlwiOzS8JXhavfUDPTuxesKPfuOFrS0uET-03pQfJcELUtX3JToqKrbBQcFqw6KniyPxGVWw21OGbhlNUwH0iM8hx-cwVTQ/w269-h400/sukimakaze.jpg" width="269" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">内田百閒「すきま風」。</td></tr></tbody></table><br /><div style="text-align: justify;"><span style="text-align: left;">小説の題名になっている「すきま風」とは、壁や戸や窓などの隙間から吹き込む風のことである。</span></div><br />家の外で発生した風が、戸締りをしていても、細い隙間から家の中へ侵入してくる。<br />あるいは、家の中と戸外との空気圧の差が、外と通じている隙間から家の中へ空気の流れを招き入れてしまう。<br /><br />寒い季節に、すきま風が吹き込む家で暮らすのは、非常に不快で居心地が悪い。<br />まして、窓がピューピューと鳴るのは、寒さとやかましさで、ゆっくりくつろげない。<br /><br />小説「すきま風」に、すきま風が吹いている描写は登場しない。<br />読者は、すきま風を探して、この小説を再読する。<br />リズミカルでユーモラスな会話体で書かれた短い小説なので、再読は容易である。<br /><br />再読の後に、すきま風探しをあきらめる読者と、隠されたすきま風の存在を探る読者。<br /><br />前者は、例えば<a href="https://blog.ebipop.com/2023/09/kyourinki.html">内田百閒の「梟林記」</a>に梟が出て来ないように、「すきま風」もそんなものだろうとあきらめる。<br />小説の内容と題名がちぐはぐなところが、内田百閒の変な面白さなのだと納得する。<br /><br />後者は、どこかにすきま風が吹いているはずだと、再読に再読を重ねる。<br />そして、突然現れた、奇妙で不快な登場人物たちが、すきま風なのではないかと推察したり。<br />いや、彼らは夢の中の登場人物なのだから、「私」の居眠りの隙間に入り込んだ夢がすきま風なのではと思ったり。<br />女に対する「私」の心情が、会話体で描かれ、夢の中の女の実在感が際立っている。<br /><br />そこで次のようなことを考えてみた。<br /><br /><span style="font-size: large;"><b>(「私」の夢→夢の中に入り込んだ不快な登場人物たち→家の中を歩き回る登場人物たち→家の中から消える登場人物たち)=すきま風の流れ</b></span><br /><br />だが小説「すきま風」の作中には、「すきま風」や「夢」という言葉は無い。<br />「眠い」という意味の言葉は3回出てくる。<div><br />■<span style="color: #990000;">「だなさんだって眠いでしょう。そうらあんな目してるわ」</span>(「私」のことを語っている女の台詞)<br />■<span style="color: #990000;">懐中汁粉を食べ過ぎた後の様にねむたくなった。</span>(「私」の語り)<br />■<span style="color: #990000;">もう眠たくて我慢が出来ない。</span>(「私」の語り)<br /><br />夢の中で「眠い」を繰り返し語っている「私」は、眠ることで夢(すきま風)から逃れようと思っているように感じられる。<br />あくまでも当ブログ運営者の空想であるが。<br /><br />では、すきま風の発生から消滅までの流れを、ストーリーに沿って追ってみよう。<br /><br />外の風の音が途切れて、家のなかが急に静かになる。<br />その静かさが、<span style="color: #990000;">「静まり返って、段段にもっと静かになって、どこまで静まって行くのか解らない」</span>。<br /><blockquote><span style="color: #990000;">早く戸締りをして寝なくてはいけない。</span></blockquote>そう思った「私」は、泥棒が気になって、家中の戸締りをする。<br />戸締りの後、人心地ついていると、不意にけたたましい呼び鈴のベルが鳴る。<br />そのけたたましさは、床が抜けるか天井が落ちるほどだった。<br /><br />あまりにも家の中が静かなので、呼び鈴の音をそう感じたのか。<br />あるいは、家の中が静まり返っていることそのものが、現実ではないのか。<br />家の中が静まり返っている夢を見ているのなら、けたたましい呼び鈴の音も、夢の世界での出来事である。<br /><br />その後、甘木という高利貸しが玄関にはいってくる。<br />見知らぬ男と女が、「私」の座っている部屋に、どこからともなく闖入してくる。<br /><br />どちらも中年である。<br />男は、鼠のような顔をしている。<br />女は、色白で、物腰が艶めかしく色っぽいが、顔はむかむかするほど憎たらしい。<br />この奇妙な二人組と甘木という高利貸しが、「私」の夢のなかに入り込んだすきま風のように思える。<br /><span style="color: #990000;"><blockquote>二人とも突っ起った儘、そこにいる私に目もくれない風で、じろじろ辺りを見廻す。</blockquote></span>すきま風は、現実の「私」ではなく、夢の中を覗き見している。<br />「私」は、すきま風に妄想を覗き見され、好みを指摘される。<br />白い木蓮を好きであるとか、睡蓮はきらいであるとか。<br />その好みが、すきま風である女の姿態に反映されている。<br />女の腰のあたりや襟足は好きだが、顔は憎くて胸糞が悪いという風に。<br /><br />寝入り端の夢の中で、また眠くなり、また夢を見る。<br /><div>家の中がだんだん静かになって、どこまで静かになるのか解らない状態は、夢の中で夢を見て、どこまで夢を見るのか解らない状態に通じている。<br /><br />やがて徐々に夢から醒めるように、夢の登場人物たちが消えていく。<br />すきま風が去って、「私」は現実の家の中へと復帰する。</div><div><br />奇妙な人たちが家から出て行った後、窓の外で風の音が段々にはっきりと聞こえだす。<br />「私」は、また風が出て来たことにほっと安堵する。<br /><br />現実の風と風の間に、夢のすきま風が吹いていたという物語。<br /><br />「私」は夢の世界から抜け出して、現実の戸締りを確認しようとする。<br />物語は、終始現実の世界で居眠りをしていた「私」の家内の、以下の言葉で閉じられている。<br /><blockquote><span style="color: #990000;">玄関の戸締りは大丈夫か知らと思った。何も云わないのに、家内が「さっきかき金を掛けたのでしょう」と云って、人の顔を見た。</span></blockquote><br /><br /><span style="color: #990000;">色文字部分:小説「すきま風」からの抜粋<br /></span>参考文献<br />ちくま文庫 内田百閒集成4 「サラサーテの盤」に収録の「すきま風」<br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-1624184949953436772023-12-01T20:23:00.004+09:002023-12-04T07:58:55.969+09:00アドセンス運用サイトに「辰年」のニセ広告が増殖中<p></p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi3Yzw0eerB7DB9vgr-o0YRmzCz4NDhSsIk5UnVtdA__7tAWYisL-QIg7uGcMoTNA4osNETt_izfCP-MFwSvKcIu_fQc40j-Wnp5Iw4KuHqV_U_k02LjpCZ2-Dt5YuQ77FgCsxZhp1uokHA8IwjtYiDWoqdoXP-gFcCy6Q_Cr3ZZYlzVbxhC9migxGM8rg/s3312/tatsudoshi02.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="621" data-original-width="3312" height="75" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi3Yzw0eerB7DB9vgr-o0YRmzCz4NDhSsIk5UnVtdA__7tAWYisL-QIg7uGcMoTNA4osNETt_izfCP-MFwSvKcIu_fQc40j-Wnp5Iw4KuHqV_U_k02LjpCZ2-Dt5YuQ77FgCsxZhp1uokHA8IwjtYiDWoqdoXP-gFcCy6Q_Cr3ZZYlzVbxhC9migxGM8rg/w400-h75/tatsudoshi02.jpg" width="400" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ブロックしても現れる「辰年」のニセ広告。</td></tr></tbody></table><br />グーグルアドセンス広告に侵入してくる「ニセ広告・サポート詐欺」については、以前に、<a href="https://blog.ebipop.com/2023/10/blog-post.html">【あちこちのサイトで続出している「福島の上空に・・・」の広告は「サポート詐欺」だった】</a>や<br /> <a href="https://blog.ebipop.com/2023/11/blog-post.html">「不正広告や不適切広告がサイトへのアクセスを減少させている一因となっている」</a>という記事で書いた。<br /><br />今年の夏ごろに多発した「福島の上空に異常事態」のニセ広告は、最近になってほとんど出現していない。<br />その替わり版なのか、「辰年」のニセ広告が急増している。<br /><br />「辰年」のニセ広告は、当サイトでは先月の23日に初めて見つけた。<br />以後、アドセンスの管理画面である広告レビューセンターでブロックし続けているが、出現は止むことが無い。<br /><br />それこそ来年は辰年なので、思わずクリックしてしまったという方もいらっしゃるかもしれない。<br />これから年末にかけて、「辰年」のニセ広告が増え、それをクリックする人が増えるということが懸念される。<br /><br />「辰年」のニセ広告をクリックすると、マイクロソフトを装ったサポート詐欺の「ニセ警告画面」が現れる。<br /><br />マイクロソフトでは、以下のように注意を呼びかけている。<br /><blockquote><span style="color: #990000;">PC でインターネットを閲覧している際に、ガイド音声や警告音とともにマイクロソフトを名乗った警告がブラウザーに表示されるお客様がいらっしゃることを確認しています。<br /><br />本警告が表示されると、ブラウザーを閉じるなどの操作を受け付けない状態となり、セキュリティ対策のために特定の電話番号に電話するよう案内が表示されますが、この表示はマイクロソフトから配信したものではなく、記載されている内容は事実ではありませんので、絶対に電話しないようお願いいたします。</span></blockquote><p><br />また、消費者庁でも以下のように注意喚起している。<br /></p><blockquote><span style="color: #990000;">パソコンでウェブサイトの閲覧等をしていると、「Microsoft」のロゴに併
せて、「Windows Defender セキュリティ センター」や「検出された
脅威:トロイの木馬スパイウェア」、「Windows サポートへのお問い合わせ:(電
話番号)」等の偽の警告(以下「偽警告」といいます。)が表示されるとともに、ピー
といった警告音や「コンピュータのロック解除をするにはすぐにサポートに連絡して
ください」などのアナウンス(以下「警告音等」といいます。)が流れます。
驚いた消費者が表示された電話番号に電話をかけると、「マイクロソフト」の社員等
と名乗る者から、「あなたのパソコンは危険です」などと説明され、パソコンを遠隔操
作されてインターネットバンキング(以下「ネットバンキング」といいます。)により
多額の送金等をしてしまったなどという相談が、各地の消費生活センター等に数多く
寄せられています。
消費者庁が調査を行ったところ、上記行為を行う事業者(以下「本件事業者」とい
います。)が、消費者の利益を不当に害するおそれのある行為(消費者を欺く行為)を
行っていたことを確認したため、消費者安全法(平成 21 年法律第 50 号)第 38 条第1
項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者
の皆様に注意を呼びかけます。
また、この情報を都道府県及び市町村に提供し、周知します。</span></blockquote><p></p><p>もしニセ広告をクリックして、「ニセ警告画面」が現れ、ブラウザがロックしてしまったら、以下の対処法が推奨されている。<br /><br /><b><span style="font-size: large;">(1)「Alt」と「F4」のキーを同時に押して、「このサイトを離れますか」など表示されたら、「はい」をクリックする。<br /><br />(2)「Ctrl」と「Alt」と「Delete」のキーを同時に押して画面右下の「電源ボタンアイコン」をクリックし、「再起動」を選択する。<br /></span></b><br /></p><p>当サイトも、アドセンスを運営して若干の利益を得、その収益をサーバー費用などにあてている。<br />「ニセ広告」は、朝晩時間を設けてブロックしているので、ご理解下さい。<br /><br /><br />■参考サイト<br /><a href="https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/01/29/210129-information/">「マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください」マイクロソフト 2021年1月29日 Japan News Center </a></p><p><a href="https://www.caa.go.jp/notice/assets/consume_policy_cms103_230928_01.pdf">「偽の警告表示に「Microsoft」のロゴを用いて信用させ、ウイルス ...」消費者庁News Release 令和5年9月28日</a></p><p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-15316888435409387912023-12-01T17:42:00.010+09:002023-12-11T17:35:45.733+09:002023年12月の青森市内の雪日記<p></p><div><span><span><span style="font-size: xx-large; font-weight: bold;">12月9日</span><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQpsvD0HZmf7WlNzGCmDwTLkeWI9HRn09E3IYHzNo_387-CTkNWp09RCyUy2Z2QPSVOggP5yjOPXsVktBHmw8KO5vrSd1ySUu7oFi_RgAK1nl02y8Kvgyh5LuodfoMbNF59cqQqN-_JX_9wYaVGZyi7LIdt_MSYE0bgRQ8TIQYtCqF_MYYSlmGnaZkEBk/s1181/yuki09.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1181" data-original-width="886" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQpsvD0HZmf7WlNzGCmDwTLkeWI9HRn09E3IYHzNo_387-CTkNWp09RCyUy2Z2QPSVOggP5yjOPXsVktBHmw8KO5vrSd1ySUu7oFi_RgAK1nl02y8Kvgyh5LuodfoMbNF59cqQqN-_JX_9wYaVGZyi7LIdt_MSYE0bgRQ8TIQYtCqF_MYYSlmGnaZkEBk/s320/yuki09.jpg" width="240" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">気温が高くて雪が消えた。</td></tr></tbody></table><br />今日の青森市街地の最高気温は15.6℃まで上がった。<br />この時期にしては、かなり温かい一日だった。<br />2日から今日まで、青森市街地に降雪はなかった。<br />おかげで、1日に積もった道路の雪は、ほとんど消えた。<br />5日から8日までの最高気温が10℃越えで、12月に入ってから暖冬が続いている。<br /><br />午後3時の青森市街地の積雪は0cm、気温は14.3℃。<br />同時刻の酸ヶ湯は49cmの積雪で、気温は7.6</span></span>℃。<br />八甲田山も気温が高くて、積もった雪が消えている。</div><div><span><span><div style="text-align: center;"><br /></div><span style="font-size: x-large;"><b>12月2日</b></span></span><br /></span><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="1181" data-original-width="886" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhGGm1K12JsiknYjf9dHsjMQtGhKdfhhGgyjtbrggnIgkPP00McTtk6ZZzXTSmBIoT33AVsRpGFkcGg9jR2yhoy1ntDVUsxvML11TbcUWDl6kSJuYhz9egyNKVDIE6ieOg4L9vAdmS-n1YUW2LuSi2T5AQDG4CrTd8DnAqjuW70YD67y2v_6npR4rDbgZE/s320/yukitoketa.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="240" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">気温が高くて溶けかかっている雪。</td></tr></tbody></table><br />昨夜、家の前の道路に除雪車がはいった。<br />轍が深かった道路の積雪は取り除かれて、アスファルト面が露出している。<br /><br />今日は、ほとんど降雪が無かった。<br />低温ではなかったので、昨日積もった雪が溶けかかっている<b><span style="font-size: large;">。<br /></span></b><br />午後2時の青森市街地の積雪は34cm、気温は2℃。<br />同時刻の酸ヶ湯は88cmの積雪で、気温は-4.1℃。<br /><br />昨夜は八甲田山に雪が降らなかったようだ。<br /><b><span style="font-size: large;"><br /></span></b><b><span><span style="font-size: x-large;">12月1日</span><br /></span><br /></b></div><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="885" data-original-width="1182" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMPTIXeX0bTOZ44aqWnhIC-WMWZchBC8eHovjt9JaZ8EcpjLHUs8whZMru-5XnrmYwpJVPjg-ZaAG_m5eh9nh3-bs-5NtxTUyGRxP8BD9IPca_eIM3Kdk1YaAVT7AGRIYB4ZqtpaOjDQcR0j6bTXG3aW0YApgvR2QT5EB5uxBz41NARevwTOL4LbKA4P4/s320/12.01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="320" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">朝、外に出たらクルマが雪に埋まっていた。</td></tr></tbody></table><br />昨夜から雪が降り続いている。<br />積もった雪は、水分を多く含んでいて重い。<br />昨日に続いて、久しぶりの朝の雪かきで、大量の汗が出た。<br /><br />車道は、ベチャベチャした雪の轍が出来て、路面が凸凹状態。<br />クルマで通ったなかでは、雪が固まってフラットになった路面は無かった。<br /><br />深い轍にタイヤがはまるので、非常に運転しずらい。<br /><br />午前11時の青森市街地の積雪は43cm。<br />同時刻の酸ヶ湯は90cm。<br /><br />夕方16時の青森市街地の気温は2.2℃。<br />同時刻の酸ヶ湯は-5.4℃。<br />今夜八甲田山に雪が降れば、酸ヶ湯は積雪1m越えだ。<p></p>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-3583701376992508764.post-24424070011023545302023-11-25T21:07:00.004+09:002023-11-25T21:07:47.177+09:00紅葉に白雪<p><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="792" data-original-width="1058" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEikFgMYK-CpvbzldsgFYHZJjRCZHvBL43_NwunoCSv36tbuQw_QUGUYVzW3KVjw3tT2pGft21UNjyglfuRPt-u_QxPA3XEV_R8W0-fUn1mgmA5JcCGTmUX133qxRRgk15AjstZ1gv8LIThTflow-khb7l4-1j-7pZgCfgXwjI75lf9pKHkEUCwkLtzJbeI/s320/yuki03.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="320" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ドウダンツツジの紅葉に白雪。</td></tr></tbody></table></p><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />天気予報通り、青森市内にちょっと雪が積もった。<br />夜になって、さらに積もった。<br />20時の青森市内の積雪は13センチ。<br />同時刻の酸ヶ湯の積雪は61センチだそうな。<br />明日も雪の予報だから、もうちょっと積もることだろう。<br /><br />いよいよよいよいと囃して雪景色。<br /><br /></div><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><img border="0" data-original-height="550" data-original-width="735" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjSST3EZdfMTILvnR1kH0m2VXGw2TH0fhkHVPLAFI6kU5M1vGkWMg6x_h1YbY0a6L_SzHf8WPEFuhRavV5frLrmDEf7BzIFyLe2c0fcwsGke52dGfq-u2LP7GcrZnT4uHkrgf6sFgM9Lu4y20EYJjNfk5EmoV0P_qBfSNl61bpMxL9Gxjfrp0F1EXHf-BM/s320/yuki01.jpg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;" width="320" /></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">出動待ちの除雪ドーザー。</td></tr></tbody></table><br /><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6lrEQNUNQ4Dns74IrvLmwJ9Q_0QTl_lBV7Uzg_20nKqM-9xvWDVPy7BVtZXeApwUQqoX35DOjjw2UNOXLzXI2s8PVbg-icONpGNaF12UGMhsHampDbVC2qW4z3rFi125hlfUiOc13FRr8wtvyeQaqZjQL8q9W_iavbxs9NJGlOB5-I6Cwo5j1y2aHJoI/s756/yuki02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="574" data-original-width="756" height="243" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6lrEQNUNQ4Dns74IrvLmwJ9Q_0QTl_lBV7Uzg_20nKqM-9xvWDVPy7BVtZXeApwUQqoX35DOjjw2UNOXLzXI2s8PVbg-icONpGNaF12UGMhsHampDbVC2qW4z3rFi125hlfUiOc13FRr8wtvyeQaqZjQL8q9W_iavbxs9NJGlOB5-I6Cwo5j1y2aHJoI/s320/yuki02.jpg" width="320" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">新雪をかぶったドウダンツツジの立木。</td></tr></tbody></table><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><p></p>Unknownnoreply@blogger.com