秋が深まって、感性の冬支度
イロハモミジ |
紅葉の赤色は、色素「アントシアン(アントシアニン)」に由来すると言われている。
今、公園のイロハモミジはアントシアンのお祭りになっている。
春の桜のお花見を、「桜狩り」とは言わない。
秋のモミジ見物は、紅葉(モミジ)狩りと言われている。
紅葉狩りの「狩り」は「草花を眺めること」の意味だそうだが、平安時代の頃には紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があったらしい。
折って取ることが、「狩り」を連想させるのだろうか。
栗は栗拾いだが、キノコはきのこ狩りとも言うからなぁ。
りんご狩り、ぶどう狩り、梨狩りと、秋は冬支度のための狩りの季節なのだ。
冬になれば色彩の乏しい世界になるから、秋のうちに紅葉狩りをして、感性の冬支度をしなければならない。