意外と脆(もろ)いスギナの制空権(ヒメオドリコソウの侵出)

スギナのジャングルの中に、斥候のようなヒメオドリコソウがちらほら。
事務所の軒下は、あっという間にスギナのジャングルに。
緑が美しい、などと言ってはいられない。
放っておくと、どんどん背を伸ばして、やぶ蚊の温床になる。

少しずつ抜き取っているが、三方の軒下が緑のジャングルだからたまらない。
一回り抜き取った頃には、最初手をかけたほうから、また生えてくる。

そのくらい生命力が強いスギナだが、ヒメオドリコソウには適わないのか、その侵入を許している。
スギナの葉陰から、マントを羽織った兵士のようなヒメオドリコソウが姿を現している。

ズンズン伸びているヒメオドリコソウ。
スギナは背丈が40センチ近く伸びる。
スギナがはびこると、瞬く間に制空権を奪って、他の草を生えにくくする。
こうして、一面、スギナのジャングルが形成される。

一方、地下では、スギナは地下茎を張り巡らして、「制土権」をも確立する。
何人たりとも入り込ませない。
自らの領土を、強固な繁殖力で押し広げる。
抜き取っても抜き取っても滅びない。
スギナが「難防除雑草」と讃えられている(?)所以である。
花が咲いている。
そんなスギナの領土にジワジワと入り込むのだから、ヒメオドリコソウも闘い上手だ。
ヒメオドリコソウと名前は可憐だが、繁殖力は旺盛。
スギナの葉の木漏れ日をとらえて生育してくる。
背丈はスギナよりも低く、10~25センチぐらい。
それでも、スギナを追い越しそうな勢いだ。

ヒメオドリコソウの茎は、シソ科の植物に多く見られる四角柱の茎。
その四角柱の面に沿って葉が伸びるから、固体全体が四角柱のようになる。
そのヒメオドリコソウが、隙間無くびっしりと整列するように群生するのだから、向かうところ敵無しのように見える。

ヨーロッパ原産のエネルギッシュな兵士。
寒さに強く、土壌への適応性も高い。
スギナのジャングルの陰で花を咲かせている。
そんな攻防が繰り広げられている軒下。
この先、事務所の軒下はどうなるのか。
スギナが、領土を守りきるのか。
ヒメオドリコソウが、スギナを滅ぼして、次々と領土を獲得していくのか。
それとも、両者の棲み分け状態が続くのか。

興味深いところだが、軒下を草ぼうぼうにしておくと、大家さんに怒られる。
ヒメオドリコソウの唇形花。

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