雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

「あられ雪」と「雪あられ」

落葉
カラフルな落ち葉。
去年の今頃は、まだ暖冬の気配が濃厚だった。
去年の記事を読むと、気温が高くて雪にならずに雨が降っていた。

今年の、この頃の青森市は寒い。
今日も吹雪状態だったり、陽が射したりの繰り返し。
今朝方は、あられ雪が降った。
その雪が、うっすらと落ち葉の上に積もっている。

カラフルな落ち葉の上に、つぶつぶの白いあられ雪が積もって、色褪せかけた紅葉の色彩を盛り上げているような。

私はここで「あられ雪」と書いているが一般には「雪あられ」と言うらしい。
写真の雪は、「あられのような雪」だから「あられ雪」という言葉が出たのだ。
だが、一般には、このような雪は、「雪のようなあられ」らしい。

あられには「雪あられ」と「氷あられ」があるということだ。
「雪あられ」とは、隙間の多い白い氷の粒のことだそうだ。
隙間が多いのでこわれやすい「あられ」のようである。

「氷あられ」とは、こわれにくい半透明の氷の粒のこと。
この地方では、私たちはこれを「あられ」と呼んでいる。
「雪あられ」は、あられの部類ではなく雪の部類なのだ。

だから、写真のような雪は、この地方では「あられ雪」と呼んでいる、と思う、たぶん・・・・。
もちろん、「あられ」と「あられ雪」の間にはいくつもの「形成過程」があって、より「あられ」寄りなものから、より「あられ雪」寄りなものまで様々である。
「あられ」から「あられ雪」への言葉の散歩道。
言葉が、様々な雪の姿を見せてくれる。

そんな雪の状態を、うっとりと「微視的」に眺めている者のはるか頭上では、雲が大きく揺れ動いて、猛烈なスピードで冬の準備が進められているのだ。

落葉
落ち葉の上のあられ雪。
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