今年は開花期間が長かった桜(ソメイヨシノ)

最後の桜の花
公園の桜の最後の花。
今年は桜の花が不作の年だと以前の記事で書いた。

しかし、桜の花は5月の連休終了後も細々と咲き続けていたのだ。

例年のように、パッと咲いてパッと散るというスタイルでは無い。

普通は、桜の葉が出そろったら、もう花は散ってしまっている。

だが今年は、若葉が生い茂っても、花はそれぞれの枝で分散的に咲き続けていたようだ。

華やかな印象の桜にとっては、人目にも触れない地味な咲き方である。

地味な咲き方で、今年の寒すぎる春の気候に対応してきたのだ


人間の桜祭り気分は、その期間限定だが、桜の花は人間の目を楽しませるために咲くのではない。

己のために咲いとんやでぇ。

とは言っても、人間の賞賛の声も桜には届いているに違いない。

人間が褒めれば、桜は一層華やかさを増す。

注目されれば美しくなるのが花なのである。

だが今年は、人間の不評の声が多い。

誰も立ち止まってしみじみと桜の花を観てくれない。

桜にとっては、ちょっと寂しい。


それでも桜は咲かねばならないことを、今年の桜は証明してくれている。

可憐な花だからといって逆境に弱いだなんて思わないでよ。

ゴールデンウィークが始まる頃に咲き始めて、延々(桜にとっては)と今日まで咲き続けている。

このパワーと懸命な美しさは、知る人ぞ知ることだろう。

そのひと月近いソメイヨシノの、悪天候との苦闘が、ようやく終わろうとしている。

この桜の労苦の末の開花を祝うことが、人間の「粋」というもの。

私はそんなに粋人ではないが、新緑の若葉の陰でひっそりと咲いてひっそりと散っていく桜も良いものだと思う。

看板も出店もないが、桜祭りは続いていたのだ。

ほんとうに、今年の桜は印象深い桜だった。

今年の桜が不作だなんて、桜の底力を知らない者(自分)の言い草さ。


ほとんど散ってしまった桜
もう散るばかり。

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