不眠の一因は、体力が無いと適度な疲れが得られないからか
ゆっくり休んで。 |
いったん目が覚めたら、なかなか寝つけない。
年配者のそういう体験話を、よく耳にするから、それは年齢のせいなのだろう。
若い頃は、というか、50代頃までは、こんなことはなかった。
私の場合、60代になってから、表れた「兆候」だと思っている。
体力の衰え
60代になって一番感じているのは体力の衰え。
ほかにも年齢相応の衰えはあるのだろうが、体力の衰えが一番目立っていると思う。
体力が無くなったから、若い頃のような運動をしなくなった。
腕立て伏せとかの、日常の筋トレも疎かになりがち。
山歩きも、スキーも長時間の行動は、だんだん、しんどいものになっている。
運動が面倒になってくると、ますます体力は衰える。
筋肉は萎む一方だ。
ところで、運動による疲れ具合は、若い頃と今とは違うようだ。
若い頃の肉体疲労には、清清しい疲労感があったように思う。
だから、夜はぐっすり眠れた。
重大な悩み事が無い限り、毎晩熟睡だったのだ。
休憩してね。 |
年齢によって異なる疲れ具合
年齢が増してからの疲れ具合は、生半可な、中途半端なものとなっているようだ。
心地よい疲労感まで至れない。
いわば、力の抜け具合がだるい。
体を休めるための「疲労」を得ていないのでは、と感じている。
これは、あくまでも私の実感で、公的に論証されたものではないが。
アンチエイジングという言葉があるが、老化を防止して、若い頃の肉体にもどれるはずが無い。
若返りとは、年齢以上に老け込んだ人が、年相応の位置を確保することではなかろうか。
時間は止まらない。
したがって、肉体の変化も止まらない。
老化は確実に進行する。
だが、その進行を緩やかなものにコントロールすることが可能なのでは。
アンチエイジングではなく、フィットエイジング
年齢相応に心地よく疲れるための体力を身につけること。
若い頃の体力を取り戻すのではなく、今の肉体で活発に生きるための体力を身につけること。
そうすれば、心地よい疲労感は得られると、実感している。
老いに適した体力を得ること。
これが、年齢が進むと熟睡できない問題の、解決のひとつの糸口であるかもしれない。
アンチエイジングではなくて、フィットエイジングと言うべきか。
その年齢の、その肉体に適する工夫や方法が大事なのでは、と思うこの頃。
適度な体力が無いと、適度な疲れを得られないから、適度な睡眠が訪れないのではなかろうか。