雑談散歩

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尻屋崎の寒立馬放牧場に咲いていた黄色い花(キジムシロか?)

葉がイチゴの葉に似ている。

野いちごの葉に似ている
ゴールデンウイークの5月3日に下北半島尻屋崎に寒立馬見物に寄ったのだが、その放牧地の草むらで右の写真の黄色い花を見つけた。
咲いていた場所は、日当りの良い丘陵地。
葉が、野イチゴの葉によく似ているなぁと思いながら、写真に撮った。
家に帰ってから調べてみようと思ったが、今日までそのままに。

ヘビイチゴか?
ネットで調べてみたら、ヘビイチゴの花に似ている。
そういえば、私が育った津軽半島の寒村では、ヘビイチゴのことを「マノクソイチゴ(馬の糞イチゴ)」と呼んでいた。
ここは、寒立馬の放牧場。
草地一面馬の糞だらけだ。
なるほど、私の生まれ育った村の方言通り、ヘビイチゴと馬の糞は関係があったのだ、と独り合点。

バラ科キジムシロ属
だが、ネットの図鑑とよく見比べてみると、ヘビイチゴの花の萼は長く尖っている。
この写真に写っている黄色の花の萼は小さめだ。
それに、ヘビイチゴは湿った土地を好むという。
ひょっとした、ヘビイチゴでは無いかもしれない。
と思い、いろいろ調べたら、キジムシロではないかということに。

ヘビイチゴは、バラ科キジムシロ属ヘビイチゴ。
キジムシロは、バラ科キジムシロ属キジムシロ。

同じバラ科キジムシロ属なので、花がよく似ている。

果実
一番の見分け方は、果実の違い。
ヘビイチゴは、赤い球形の実がなる。
果実は、イチゴの実に、似て無くもない。
対して、キジムシロは、ヘビイチゴのようなイチゴ型の実はつくらない。

そういえば、子どもの頃、ヘビイチゴの実を食べたことがある。
美味しいものでは無かったが、不思議な味わいだったことを覚えている。
ヘビイチゴを「マノクソイチゴ」と呼んだのは、「こんなまずいイチゴは、誰も食べない馬の糞みたいなもんだ」という意味の、ヘビイチゴに対する蔑称だった。

「雉も鳴かずば撃たれまい。」

ヘビイチゴも、イチゴのような形の不味い実をつくらなければ、蔑まれまい。
美味しいイチゴの味を期待して食べた者が、その不味さに、「こんなのは、馬の糞だ。」と罵ったのだろう。
とんだ見込み違い。
なんでも口に入れる方が悪い。


萼はヘビイチゴの萼ほど尖ってない。


キジムシロか?

実を見なければ分らない
実際、この花が、受難のヘビイチゴなのかキジムシロなのかは、もうちょっと経たなければ分からない。
5月の終わり頃には結実するはずだが、はたしてどっちなのか。
日当たりの良い丘陵地や草原を好むというから、キジムシロだとは思うのだが・・・。
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