雪融けがすすんで埃っぽかった街が、清浄に洗い流されたような感じ。
でも、それは、私がそう感じただけ。
「春風邪」をひいて、春の埃っぽさに悩まされていた私がそう感じただけなのだ。
もしかしたら、今日の雨は、すごい酸性雨だったりするかもしれない。
純水(中性)のpHは7。
降水には大気中の炭酸ガスが混入しているので、降水の基準はこれより低くなるという。
気象庁では、大気中の二酸化炭素が十分溶け込んだ場合のpHが5.6であるため、pH5.6を酸性雨の一つの目安にしている。
そのため、pH5.6以下を「酸性雨」と呼ぶことが多いとか。
八甲田山。 |
大気中の酸性物質とは、自動車の排気ガスに含まれる二酸化硫黄や、窒素酸化物など。
酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えると言われている。
そのページに以下の記載があった。
以下、抜粋。
2001年の黄色い雪の記憶は、私には無い。
そう言われればあったかもという程度。
だがいつだったか、八甲田の春スキーで、スキー板のソール面に黒い油カスのようなものが付着して、スキーがまったく滑らなくなったことがあった。
そのころ、雪が黄色っぽく見えたことがあったような・・・・・。
上記抜粋文中に、「これらを閉じこめて成長する樹氷は、青森 県内に飛来する物質を採取・保存してくれる天然の採取装置であるとも言えます。」とある。
八甲田で立ち枯れしたアオモリトドマツを見かけたら、それは、青森市内に有害物質が飛来しないように、自ら取り込んで、その結果、犠牲になった姿なのかもしれない。
そういう汚染物質が大気に含まれているなかで、「清浄な雨」の存在は儚いものになった。
リトマス試験紙片手に雨降りを過ごすわけにはいかない。
清浄な雰囲気だけを味わって、「春風邪」からの回復を願うしかない。