雑談散歩

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公園の可愛い雪囲い

すわっている子ども(側面)。
青森市の平和公園の両側(東西)に 「遊歩道緑地」という細長い公園がある。
この公園が細長いのは、旧国鉄時代の東北本線の線路跡地であるから。
青森市内での東北本線のルート変更に伴って、空地となった線路跡に出来た公園なのである。

平和公園の東側の「遊歩道緑地」に、写真のブロンズ像が設置されている。
4体の、かわいい子どもの裸像。
分厚いコンクリートの台座の上で、立ったり座ったり、腹這いになったりしている。

夏の時期は、この子ども達に木漏れ日がふりそそいで、ほほえましい空間になっているのだが。
雪の季節に、子どもの裸像は、ちょっとかわいそう。

公園関係者がそう思ったのか、今年は雪囲いが施されてあった。

すわっている子ども(前面)。
前の冬も、こんな板で囲まれていただろうか。
私の記憶は、ちょっとあやふや。
前の冬は、銅像にじかに雪が積もっていたような・・・・。
こんな感じで雪囲いされていたような・・・・・。

公園の可愛い雪囲い。
雪囲いが可愛いのではない。
板囲いされている子どものブロンズ像が可愛いのだ。

雪の屋根でおおわれたら、また写真を撮りにこよう。
雪の秘密基地でのかくれんぼの写真。
どんな季節でも、子どもは遊びの天才だ。

案外、この銅像のテーマは「遊び」かもしれない。
コンクリートの台座には、銅像の作者やテーマを記した銘盤はない。
幼い子どもが裸で遊んでいるのは平和の象徴であるとして、テーマは「平和」だったり。

「遊び」も「平和」も雪囲いされて、自然の移り変わりを静かに見守っている季節だ。

もしこの銅像たちが、公園を通る少年たちに夢を与えているとしたら、囲いもせずにそのまま雪に埋もれさすのはまずい。
少年たちの夢もいっしょに雪に埋もれてしまうからだ。

この板囲いに雪が降り積もると、雪の洞窟ができる。
その洞窟に潜んで、春がくるのを待っている銅像の子ども達。
隠れ家のなかで、立ったり座ったり、腹這いになったりしている子ども達。

そんな銅像の姿が子ども達の夢を育むのだと思う。
雪の隠れ家のなかで遊んでいる子ども達を見て、冬を楽しく乗り越えていく。
少年たちは、そんな力を、雪囲いされた銅像から得るに違いない。

腹這いになっている子ども(側面)。

腹這いになっている子ども(前面)。

身を乗り出している子ども(側面)。

身を乗り出している子ども(前面)。

立っている子ども(側面)。

立っている子ども(前面)。
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