「あつい、あつい!」と愚痴を言う人や、ミニスカート姿で「あつい!」と歓声をあげる女性もいる夏の暑さ

今日の青森市の最高気温は、33,4度。
北国の青森にしては、かなり暑い一日だった。

夏の暑い日に「あつい、あつい!」と言う人は、青森に限らず、全国的に多い。
夏は、日本全国「あつい、あつい!」
「実際に暑いのだから、あついと言うのはあたりまえじゃないか。」ということなのだ。
その「あつい」は嘆きのようであり、現状に対する不満のようでもある。
ひょっとしたら、堪え性の無い弱音なのかもしれない。
いや、単なる口癖か。

多くの人は、「まあ、それが普通だね。」と口をそろえて言う。
「それだけ耐えきれない猛暑なのだから、あついと言うのは仕方がないさ。」とか。
でも、「あつい、あつい!」と連呼しても、暑さが遠退くわけでは無い。
それはわかっていても、つい「あつい、あつい!」が口からもれてしまう。
悲鳴のような愚痴。
それは、時にはとても耳障り。

「あつい、あつい!」は労働環境や家庭の問題に対する間接的な苦情であったりする。
何か文句をつけないと気がおさまらないのだが、直接的に言うのは憚られるという心情が、その日の天気に八つ当たりさせているような。
また、暑いつらさを他人と共有しようと「あつい、あつい!」と訴える方もいらっしゃるようで。
つらい立場を共有することで、気分を少しでも紛らわそうということなのだ。

これらは、どちらかというとマイナス志向。
暑さに対する考え方がネガティブで否定的である。
「あつい、あつい!」は、暑さから逃れたい人の捨て台詞。
そう、真夏の酷暑とか猛暑に対しては、多くの人が「うんざりだね」とか「まいったね」というネガティブな姿勢を保つ。
そうやって連帯している集団が「世間」というものなのだ。
不平や不満や愚痴や八つ当たりを接着剤にして強固に連帯する「世間」。
ネガティブな発想で固まる世間的な社会も確かに存在する。

しかしここに、とても「ポジティブ信仰」な女性がいる。
ミニスカートにタンクトップで、炎天下を闊歩する。
彼女も「あつい、あつい!」とおっしゃる。
だが、彼女の「あつい、あつい!」は、暑いの好き好きの「あつい、あつい!」
だから、高らかに歌い上げる「あつい、あつい!」なのだ。
ミニスカート姿で「あつい!」を連呼する女。
「あつい、あつい!」は彼女のお囃子みたいなもので、とても気合が入っている。
彼女は、ネガティブな発想で固まる世間的な社会からのはみ出し者のようである。

炎天下こそが、夏。
真夏好き好きで、プールへザブン。
夜の蒸し蒸し好き好きで、ビアガーデンでグビグビ。
自然の暑さを肯定してこそ夏、というポジティブさ加減。
彼女の「あつい、あつい!」は「キャッホー、楽しいよー」の「あつい、あつい!」
「世間」からすれば、あまりにもポジティブ過ぎて、ちょっと目障りな存在。

真夏の猛暑のなかでは、ネガティブ派も「ポジティブ信仰」も耳触り目障り。
暑いのに、「あつい、あつい!」という嘆きは聞きたくない。
暑さを受け入れて、暑いの好き好きも、それはそれで暑苦しい。

暑くても、何も語らず。
静かにしているのがいちばんクールだと思うのだが、なかなかそうもいかないのが夏の暑さ。

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