雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

津軽半島大倉岳ハイキングその1(阿弥陀川登山口~前大倉岳~大倉岳山頂)

駐車場付近にハイキングコース案内の看板(ここがスタート地点であり、循環コースのゴールでもある)。逆時計回りに赤倉岳に向かう場合は、ここが登山口となる。


15年ぶりぐらいで、津軽半島大倉岳(677m)へハイキング。
蓬田村から大倉岳阿弥陀川(あみだがわ)登山口までの自動車道は、案内標識が倒れていたり不鮮明になっていたりで分かりづらい。

15年前のぼんやりとした記憶を探りながら、登山口を目指した。
林道に入ってから阿弥陀川に架かる橋をいくつか渡る。
林道分岐には標識が欠落したところもあり、注意が必要。

最後は、橋のない浅瀬を自動車で「渡渉」して駐車場(標高178mぐらい)へ到着。
「自動車渡渉」は四駆が無難。
この川越えだけは、鮮明に覚えていた。


登山道案内図の看板。


5~7分ほど、林道を歩く。


大倉岳ハイキングコースは稜線歩きがほとんど。
ヒバやブナの木立が並ぶ細い尾根道のプロムナードは快適そのもの。
ハイキング道路は、全体によく整備されている。

地元の山岳会である「大倉山好会」の方たちが、登山道の刈り払い作業などをボランティアで行い、整備してくださっているおかげである。
会の方たちの、この山を大切に思っている気持ちが、大倉岳ハイキング道を歩いていると伝わってくる。

コースは森の中あり、痩せ尾根あり、無立木で高山の雰囲気あふれる風衝地ありで、変化に富んでいて面白い。
こんなに楽しいハイキングコースなのに、どうして今まで足が向かなかったのだろう。
これからは、四季折々に訪れたい山である。


大倉岳登山口の看板。この看板の裏が登山道。


尾根に向かって斜登行する。


ヒバの木が並ぶ快適な尾根道。


斜面を上がって尾根を乗り換える。

尾根道は快適で、良く整備されている。


低山の尾根歩きは最高。


前方に464ピークが現われる。


尾根上に延々と延びるハイキング道。


前方に前大倉岳が見える。


前大倉岳山頂付近に建っている避難小屋。


前大倉岳(577mぐらい)の山頂付近には、上の写真にある青いペンキで塗られた避難小屋が設置されている。
今年で、築35年であるとのこと。
この小屋を建設したのも、前述の「大倉山好会」の方々。
手弁当持参で、無償で造り上げた手作りの労作である。
(※2016年9月現在、この避難小屋は台風で傾いて利用できない状態である。)

建物は積雪時を考慮して高床式になっている。
現在、入口へ登る階段が老朽化して、少々危険な状態。
室内は、北八甲田仙人岱ヒュッテのような造りになっていて使い勝手が良さそうだ。
小屋周辺の広場も丁寧に刈り払われている。

津軽半島にはいくつものハイキングコースがあるが、避難小屋があるのは大倉岳と梵珠山(ぼんじゅさん)のみである。


避難小屋の内部。


小屋周辺は念入りに刈り払いが行われている。


大倉岳が姿を現す。


避難小屋のある前大倉岳の尾根を進むと、落葉した木立を通して大倉岳が見えてくる。
前大倉岳をちょっと下ってから大倉岳の登りになる。
登りの途中に赤倉岳(563m)方向への分岐がある。

大倉岳の斜面は急だが、登山道はつづら折れになっているので、登るのはそんなに大変ではない。
いくつカーブを回ったろうか。
もうそろそろと思う頃、空が開けて山頂に建っている赤い鳥居が目に入る。

山頂には、「大倉岳神社」の祠がぽつんと建っている。
ブルーシートに包まれて、もう早々と冬支度。
この「大倉岳神社の裏手に、五所川原市金木町方面から登る登山道がある。

のんびりと歩いたから、山頂までは2時間半かかった。
通常は1時間半から2時間の行程とのこと。

大倉岳山頂からは、津軽山地(中山山脈)の山々、津軽海峡、下北半島、陸奥湾、八甲田などが見渡せて、すばらしい眺望だった。

風が強かったが、陽がさして気分が良かった。
去りがたい雰囲気の大倉岳山頂だったが、次の目的地である赤倉岳に向かう。


大倉岳山頂の鳥居と祠。
Next Post Previous Post

広告