2016/05/30

今年は、ソメイヨシノにたくさんの実がなった

ソメイヨシノの実
桜のソメイヨシノの果実は存在しないと言われている。
でも現に、ソメイヨシノに実がなっているじゃないか。
と言うと、いやそれはソメイヨシノの実では無い、という答えが返ってくる。
なにがなにやらチンプンカンプン。

ソメイヨシノの枝になっている木の実が、なぜソメイヨシノの実ではないのか。
このことについて素人の私には、うまく説明できるだけの知識はない。
ネットで調べると、ソメイヨシノには、「自家不和合性(じかふわごうせい)」という性質があるらしい。
ソメイヨシノにおける「自家不和合性」とは、ソメイヨシノの花粉が、同じ幹の花の柱頭に受粉しても受精には至らないこと。
そして、側に、もう一本のソメイヨシノがあったとして、そこから受粉しても受精には至らない。
つまり、実はならないということ。
ソメイヨシノ同士では子どもができないらしいのだ。

まだ青い実。
桜には、花を観賞して楽しむ品種と、果実を収穫するための果樹としての品種がある。
前者の代表的な品種がソメイヨシノであり、後者のミザクラで人気の高いのが「佐藤錦(さとうにしき)」という品種。
ミザクラもソメイヨシノ同様、一部を除いて、そのほとんどが「自家不和合性」という性質を持っているとのこと。
つまり、同じ品種の花粉を受粉しても実はできない。
佐藤錦の木が二本あっても、それらの木には実がならない。

多くのサクランボは、同じ品種同士では受精できないため、受精の相性の良い他の品種の木を側に植えているという。
たとえば、「佐藤錦」には「紅さやか」という品種を「受粉樹」として植える。
すると両方の木に実がなる。
「佐藤錦」の木には「佐藤錦」というサクランボがなり、「紅さやか」の木には「紅さやか」というサクランボがなる。
ミザクラの世界ではそうなのだ。
「佐藤錦」の木が、異品種の花粉を受けて結実したものでも、その実は「佐藤錦」という品種のサクランボなのである。

ところが、ソメイヨシノの世界では違うらしい。
ソメイヨシノの木が、シダレザクラの花粉を受けて結実しても、それはソメイヨシノという品種の実では無いとされている。

やっぱり私には、なにがなにやらチンプンカンプン。

日当たりのいいところにできた実は赤く熟している。

それはそうと、近所の公園のソメイヨシノは、写真のように、今年はたくさんの実をつけた。
おそらく、近くに立っているシダレザクラから受粉して結実したものなのだろう。
今年は、この公園のシダレザクラの花期とソメイヨシノの花期のタイミングがよかったのかもしれない。
他の公園の桜の木は、こんなに実をつけていない。
ソメイヨシノ以外の品種の木が、近くに無い場所では、ソメイヨシノはまったく実をつけていなかった。

長年桜の木を眺めているが、こんなに実の多いソメイヨシノを見たのは初めて。
これはこれで楽しめる。
食用のサクランボも可愛いが、この小さな赤い実も可愛い。
眺めていて癒される。
葉の緑と小さな赤のコントラストが面白い。
足元を見ると、全体が赤く色づいて、熟したものが地面に落ちて散らばっている。

この公園には、カラスもスズメもムクドリもハクセキレイも来るのだが、この実は食べないようだ。
小鳥にも食べられずに地面に落ちたまま実生(みしょう)する種(たね)もあるという。
その木は、ソメイヨシノの枝から落ちた実から発芽して成長したものでも、ソメイヨシノという品種ではないという。

うん、これなら私でも少しはわかる・・・・ような気がする。

赤く熟しつつある。

熟して地面に落ちた実。

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