2017/06/14

劣化した「フロートゴム玉」を交換して、水洗トイレの漏水を防止

水道メーターの「パイロット」(赤丸で囲んだ部分)。

検針員の方が漏水を通知

水道メーターの検針日に、検針員の方が下記のメモを置いていってくれた。
「お留守のときに水道メーターのパイロットが回っています。漏水している可能性があるのでお調べください。」
そのメモに、青森市指定の給水装置工事事業者一覧の印刷物も添えられてあった。
そういえば、仕事の事務所の水道使用料金はずうっと1,200円前後だったのが、ここ2ヶ月ぐらいは3,000円を越えるほどになっていた。

ひょっとしたら水洗トイレが漏水しているのかもしれない。
ちょっと前から、かすかなチョロチョロ音が気になっていたのだ。

水洗便器が「漏水元」となっていた

早速、トイレの水洗便器を調べてみた。
すると、水洗トイレのタンクから、少しずつではあるが、水がチョロチョロ便器のなかへ流れ込んで止まらなくなっていた。

水洗便器のメーカーはINAX(株式会社LIXIL)である。
そこで、インターネットでINAXのサイトを調べたら、「トイレトラブル診断」の「水が止まらない!」というページに行き着いた。

下の写真は、INAXの「水が止まらない!」ページに記載されている指示に従って、タンクのフタを開けたときのもの。
汚れが酷い。
ただ水道水が通るだけなのに、どうしてこんなに黒く汚れているのだろう。
後で知ったのだが、この汚れも漏水の原因から発生していたものだった。

タンクの中。

「フロートゴム玉」の不具合

上の写真は、部品交換前のタンクが「洗浄水」で「満水状態」になったときのものだが、水位が「オーバーフロー管(写真中央下側の薄い黄色のパイプ)」のW.L印まで達していない。
水位が不足しているため、上の写真の白いボトル状の「浮玉」が正規の停止位置まで上がることが出来ずにいる。
そのため、給水管の赤丸で囲んだ箇所から水道水が出っぱなしになっていたのだ。

写真の「オーバーフロー管」の右側にある黒い玉状のものが「フロートゴム球」。
「フロートゴム球」は、タンクが「洗浄水」で「満水状態」になったときに「栓」の役割を果たしている部品。
この「フロートゴム玉」に不具合があると、「洗浄水」が「栓」を通り抜けて便器の方へ漏れ出てしまう。
その結果、タンクが規定の「満水状態」にならないので、「浮玉」が完全に上がることが出来ない。
「浮玉」の支持棒は、給水管の「ボールタップ」につながっている。
「ボールタップ」は、「浮玉」が下がると1回分の「洗浄水」をタンク内に供給する働きを担う装置。

漏水の仕組み

  1. 「フロートゴム玉」の不具合のため「浮玉」が完全に上がらないと、「ボールタップ」の近くにある排水口(上の写真の赤丸箇所)から水道水が出続ける。
  2. 「洗浄ハンドル」を動かさなくても、水道水がタンク内に流れ続け、不具合な「フロートゴム玉」の隙間を通り抜けて「洗浄水」が便器に漏れ続ける。
ということで、当事務所の水洗便器の水漏れの原因は、「フロートゴム玉」の不具合にあった。

ホームセンターで購入した「フロートゴム玉」。ゴム玉の下にストロー状の案内棒が付いている。

「フロートゴム玉」をホームセンターで購入

INAXの「水が止まらない!」ページから、取替え用「フロートゴム玉」を調べることが出来る。
私の水洗便器の場合は、「TF-10R-L」という品番のものだった。
この取替え用「フロートゴム玉」をINAXの水まわり部品販売サイト「LIXIL PARTS SHOP」で購入できる。
すぐに入用な場合は、ホームセンターなどに、純正部品と互換性のある部品が陳列されている。
私は上の写真の、「株式会社カクダイ」製の「フロートゴム玉(大)」をホームセンターで買った。
値段は税込みで1,316円。

「フロートゴム玉」の交換作業

早速、交換作業にかかる。
作業前に、冬期凍結防止用の水抜き栓を締めて止水した。
雪国はこれが一番手っ取り早いが、水抜き栓が備わっていない地方では、水洗用タンクへの給水管の止水栓か、家全体の水道の元栓を締めて止水しなければならない。
次に「洗浄ハンドル」を動かしてタンクの中の「洗浄水」を便器に放水し、タンクの中を空にする。

古い「フロートゴム玉」を外そうと触ったらぬるっとした感触。
手のひらや指が、下の写真のように黒く汚れた。
ゴムが相当劣化していたようだ。
「フロートゴム玉」が劣化して脱色した色が、タンク内壁に付着し、汚れの原因となっていたのだろう。

さて、「フロートゴム玉」の取り外しには少々コツが要る。
というのは、ゴム玉の上に固定されている「ストッパー」と呼ばれている「輪っか」が邪魔になって、容易にはゴム玉を引き出せないからだ。
さらに、ゴム玉の真下に付いているストロー状の「案内棒」を「案内棒」の「受け」から外さなくてはならないのだが、これがなかなか外れにくい。

古いゴム玉を外す

で私のやり方は、以下の通り。
工具は、玉鎖のフックをいじるのにペンチのようなものが必要と言えば必要だが、私の場合、指の力だけで十分だった。
  1. 「洗浄ハンドル」より延びている軸の先から、玉鎖のフックを外し、ストッパーの輪をくぐらせて輪からも外す。
  2. ゴム玉を上下につぶすように握って「ストッパー」スレスレまで上げる。
  3. 「受け」から外れにくい「安全棒」は柔軟性があるので、「安全棒」を弛めながらゴム玉を横に引っ張り出す。
この方法で外れたが、これがメーカー推奨の外し方であるかどうかはわからない。

新しいゴム玉を取付ける

次に新品の「フロートゴム玉」の取付は、取外し手順の逆を行って無事にセットできた。
  1. 「安全棒」を弛めながら「受け」に差し込む。
  2. ゴム玉を上下につぶすように握って、「ストッパー」の真下にもぐりこませる。
  3. 「ストッパー」の輪に玉鎖をくぐらせ、玉鎖のフックを「洗浄ハンドル」の軸の先に付ける。玉鎖の長さは、古いゴム玉の長さと同じ長さになるように予め調節しておく。
  4. フックを軸の先にセットしてからでも、玉鎖の長さの微調整は可能。
この玉鎖の長さの調整は、「洗浄水」を便器に放流するのに影響があるので確実に行う必要がある。
※この取付け方も、私流の方法でメーカーの推奨とは違うかもしれないので、試みる方は自己責任で行って下さい。

劣化したゴム玉で手が黒く汚れた。

交換後の水位や水漏れの確認

新品の「フロートゴム玉」をセットしたら、元栓(止水栓:私の場合は水抜き栓)を開放してタンクの水位を確認し、「洗浄水」を流した後の水漏れが無いかを確認。
元栓を開放するときは、給水管の先の放水口をタンクの内に向けないとトイレの床が水浸しになるので注意が必要である。

下の写真は、タンク内の水位を確認しているときのもの。
水位は、「オーバーフロー管」に記されたW.L印まで回復して、「浮玉」も正常に上がり、「ボールタップ」の排水口からの水漏れも無くなった。
確認後、水道メーターの「パイロット」を見たが、微動だにしていなかった。
最後に、タンクのフタを静かにセットして完成である。

最後に

水道工事業者に依頼すれば、こんな簡単な工事でも、少なくとも7~8千円の請求があることだろう。
1,316円とわずかな手間で、水洗トイレの漏水を防止できたのはインターネットの情報のおかげ。
身の回りの道具も含めて日常生活への探究心や好奇心を持続させるのに、インターネットは不可欠であるなあと強く感じた次第である。

INAXのサイトの他に、下記のサイトも今回の参考になったのでご興味のある方は検索してみて下さい。
「水道コンシェルジュ」ホーム >トイレ >トイレの水が止まらない >トイレの水が便器にチョロチョロ流れて止まらない場合の直し方

「フロートゴム玉」を交換終了。

「ボールタップ」の排水口から水道水が漏れなくなった。

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