振り込め詐欺の被害者が後を絶たない理由

被害をくい止めた人々の必然性から犯人との対決策を導き出すことは可能なのでは。

金融庁のウエブサイトに、「振り込め詐欺(恐喝)事件にご注意!」と題された次のような記事があります。

【近年、振り込め詐欺の被害は減少傾向にありますが、依然として毎月数億円の被害が発生しています。最近では、震災に便乗した義援金名目の詐欺や、「元本保証」や「絶対に儲かる」などと説明して、未公開株等の金融商品を売りつけるなど新たな手口に絡んだ振り込め詐欺も増加しています。注意してください。】

この記事によると、(警察関係機関その他の防犯対策のおかげで)振り込め詐欺の被害は減少傾向にあるが、被害は毎月数億円の規模で発生しているとの事です。

毎月数億円の被害とは莫大な金額です。
どうして人は、そう簡単に騙されてしまうのでしょう。
振り込め詐欺の被害者が後を絶たない理由について私なりに考えてみました。

それは、一言で言えば、こうです。

「騙す方はプロですが、騙される方は素人だから」

う〜ん、なんともありきたりな意見ですが・・・。

振り込め詐欺の犯人は、日夜振り込め詐欺のテクニックについて熟考・学習・トレーニングしています。
おそらく、それが彼らの唯一の「収入源」だからです。
収入が無いと暮らしていけないのですから、彼らの「犯罪テクニック」の習得は命がけです。

一方我々、振り込め詐欺の「被害者予備群」は、騙されないためのテクニックの習得に日夜熟考・学習・トレーニングしている訳ではありません。
私達は、収入を得て生きていくための仕事の用事をたくさん抱えていて、その他にも、趣味とか冠婚葬祭とか近所付き合いとかもあって、多忙過ぎて、いつ身にふりかかるかも分からない「振り込め詐欺」のための「対策学習・訓練」をしている暇が無いのです。

もし、我々「振り込め詐欺被害者予備群」が振り込め詐欺犯と同等のレベルで、騙されないためのテクニックの習得に日夜熟考・学習・トレーニングしているなら、おそらく振り込め詐欺の被害は発生しないに等しい状況になると思います。

我々が、各自の生業を差し置いて、振り込め詐欺犯に騙されないためのテクニックの習得に日夜熟考・学習・トレーニングすることは不可能です。

「被害者予備群」の存在そのものが、敵(振り込め詐欺犯人)に背中を向けている状態を保ちざるを得ないため、敵の攻撃を防げないのだと思います。

このプロと素人の関係が続く限り、素人は騙され続け、振り込め詐欺の被害は無くならないでしょう。
稀に勘の働きの優れた人が、振り込め詐欺を見破り、その被害をくい止めています。

しかし、被害は依然として毎月数億円の額で発生しているのです。
しかも犯人達は、新たな手口を開発・研究しているということですから、振り込め詐欺の被害は後を絶たないことが予想されます。

ただ素人だからと言って、騙され続けてばかりでは無いと思います。

振り込め詐欺を見破り、その被害をくい止めた人々の、体験談や物の考え方、電話対応の方法などを分析すれば、そこにある必然性から対決策を導き出すことは可能であるでしょう。




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