夏の睡魔と少年の夢

草深い沼の岸辺で、睡魔におそわれた少年。

真昼の夢が、汗ばんだ額を熱風のように過る。

沼が少年に見せたのは、少年の未来の姿でも、過去の姿でも無い。

刻々と時を刻む、少年の小さな背中。

ほら、独りの釣り糸が風に揺れている。

とても、頼りなげに・・・・。

ランニングシャツの下から肩甲骨が浮き出し、優しく肋骨を覆う。

小さな肋骨は、小さな無数の肺胞を覆い、夢と血液の交換をかいま見ている。

それを隠している少年は、もう少年ではない。

あの沼の岸辺の少年のままに生きてしまった年老いた子ども。

沼の岸辺の剣葉が少年の肩に触れる。

その痛がゆさに老人が目覚め、その痛がゆさに少年が目覚め。

夏の睡魔が同時に見た夢は、少年の夢だったか、老人の夢だったか。

小さな肺は、静かに夢を呼吸している。

年老いても、夢は血液に交換される。

赤い血液が、老人の時間を流れる。

赤い血液が、少年の時間を流れる。

夏の睡魔と老人の夢。

軽妙なつもりだった少年の推敲。

夏休みのライトノベル。

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詩もまた、生活を考える思考の方法である。

だって、使っていることばは日常のものじゃないか。
あたりまえのことだけれど、日常のことばで、ものを考えて暮らして行くのが生活だからね。
たまには詩を考えることも、生活の方法なのさ。
これが詩だったらの話だけれど・・・・・・・・・

もうすぐ7月が終わる。
8月になったら、61歳だ。
やれやれと言うか、やれっ!やれっ!と言うか。

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