雑談散歩

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長期間の高温少雨

この夏、記録的な猛暑に襲われているアメリカでは、雨不足による干ばつで農産物の被害が拡大している。
56年ぶりだという大干ばつで、大きな打撃を受けているのはトウモロコシ畑。
トウモロコシに続いて、大豆や小麦の生産量が大幅に落ち込んでいるらしい。
このアメリカの大干ばつが日本にもたらす影響として、日本国内の牛肉や乳製品の価格の上昇が懸念されている。

さて、私が住んでいるこの地方でも、7月の中頃から高温の晴れ続きで、降水はわずかしか無い。ことに津軽地方では、8月後半の高温少雨の影響で水不足の心配が高まりつつある。
津軽地方の岩木川水系が少雨で水量不足状態だから、稲を中心とした農作物への影響が心配されている。

青森市の水源は膨大な保水力を誇る北八甲田連峰であるから、水不足の問題はそれほど深刻では無い。

公園の下草が枯れ始めている。
上の写真は、犬を散歩に連れて行く近くの公園を写したもの。
この公園は「樹林帯」と「平原帯」に二分されている。
上の写真は「樹林帯」の林床の下草が枯れかけている様子を写したものだ。

山間部の広葉樹の森では、樹木が大きくなると、密に広がった樹冠のため太陽光が遮られて下草類が光合成を行えずに枯れ果ててしまうということがある。
この公園の「樹林帯」でも樹木の枝が密で、写真のように木漏れ日の射さない場所が多いため、林床の草が枯れかけているようにも思える。

春先から初夏にかけては、まだ木漏れ日が盛んに地面に落ちて、下草類も元気に青々としていたのだが、この時期になると樹木の葉が成長して太陽の光を洩れなく受け止めてしまうため、木漏れ日がほとんど無い林床になっている。
でも、例年よりも下草の枯れるのが早いような気がするのは、やはり高温少雨のせいかも知れない。

同じ公園の原っぱの草は元気。
こちらの上の写真は、同じ公園の「平原帯」のもの。
「平原帯」は日照を確保しているので、芝生が元気な色をしている。
高温少雨の影響は、まったく見られない様子だ。

この芝生はシロツメクサが圧倒的に多い。
シロツメクサは踏みつけなどの「外圧」に強く、また除草剤が効きにくい草だと言われている。
丈夫な草なので、高温少雨の環境でも活き活きとしていられるのだろうか。
それとも、まだこの程度の高温少雨では問題外ということなのだろうか。
この芝生のシロツメクサが全て枯れ果ててしまうほどの高温少雨に発展しないように願うしか無い。
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