晴れた朝に輝くイタヤカエデの黄葉
路地の奥にイタヤカエデの黄葉。 |
晴れた朝は、街路の木々の紅葉がきれいだ。
犬の散歩コースの路地の突き当たりに、細長い公園があって、その入口にイタヤカエデの木がある。
数日前から、徐々に葉の「黄色」が鮮やかになって、今日の朝は、輝くほどの発色になっている。
この頃の、朝の犬の散歩は、街路の紅葉見物が楽しみのひとつ。
手前のナナカマドの赤も、いい感じに染まっている。
イタヤカエデには変種・亜種がたくさんあるらしい。
たとえば、アカイタヤ、ウラジロイタヤ、オニイタヤなどなど。
イタヤカエデという呼び名は、これらの変種・亜種の総称であるということだ。
それぞれの種類を、花の形で見分けると解りやすいようである。
この公園のイタヤカエデが、何と言う変種であるかは、まだ不明。
来年の春に、花の形をじっくり見ると、判明することになるだろう。
イタヤカエデの葉の裏や表にある「毛」の様子でも、その種類が解るらしいが、まだ葉が緑のうちでないと、判然としない。
スキー板に木を使っていた頃、イタヤカエデはスキー板として利用されていたらしい。
その他、建築材や楽器材、道具の柄、橇の材料やコケシなど、多用途な木材となっている。
イタヤカエデはこんなに役に立つ樹木なのに、その名前は一般にはあまり知られていないようだ。
そしてイタヤカエデは、サトウカエデ同様、樹液を煮詰めてメイプルシロップを作ることも出来るという。
才能あふれる樹木が、その才能を誇るように公園の入口で、朝日に輝いて黄葉している。
山地に自生しているイタヤカエデを見つける方法のひとつは、このすばらしい黄葉を探し出す事である。