プラタナス(モミジバスズカケノキ)の紅葉
モミジバスズカケノキの葉。 |
プラタナスの木は、近くの公園や、小学校、中学校の校庭などでよく見かける木である。
葉っぱがカエデのような形をしているが、木の幹の樹皮が特徴的なので、容易にプラタナスの木であることがわかる。
プラタナスという呼び名は、スズカケノキ科スズカケノキ属の木の仲間の総称であるらしい。
日本のプラタナスの木は、そのほとんどがモミジバスズカケノキだそうだ。
右の写真のように、葉っぱが文字通りモミジ(カエデ)の葉によく似ている。
ユリノキの葉もこんな形をしていて黄葉するので、ユリノキの葉にも似ている。
プラタナスは木の高さが30メートルぐらいにまで育つそうだが、そんなプラタナスの大木は見かけた事が無い。
青森市では、街路樹のプラタナスが秋の初めに剪定されて丸裸になってしまう。
勢いよく伸び広がったプラタナスの枝が、全て切り落とされて裸の棒のようになってしまうのだ。
それが毎年繰り返されるから、街路樹のプラタナスは小さいままである。
それに比べると、校庭のプラタナスはスクスク伸びているように思う。
イチョウの木やポプラやプラタナスなどの大木を校庭に植えるのは、それなりの意味があるのだ。
子ども達が大きく育ってほしいという願いが込められているのだろう。
世界で最も利用されている街路樹が、プラタナス・ニレ・ボダイジュ・マロニエだそうである。
プラタナスは多くの人々に人気のある木であるらしい。
そのプラタナスの葉が、晩秋にバサバサと風に飛んで落ちる様は、侘しさの極みに思える。
自身の子どもの頃を思い出すせいかも知れないが、校庭の木には哀愁が染み込んでいるように感じられる。
そんな木の葉が、木枯らしに飛び散るのだから、侘しい感慨が湧いてくるのも無理は無い。
プラタナスの紅葉は、見る人によって様々な感傷に染まっていることだろう。