サンシュユの春の花芽
サンシュユの花芽。 |
まだ残雪が目立つ平和公園で、サンシュユの花芽がほころびかけている。
下のサンシュユの花芽の拡大写真を見ると、小さな「散形花序」の頭が今にも飛び出しそうだ。
花の頭が今にも飛び出しそうに見えて、なかなか咲かないのがサンシュユの花。
写真の状態から花が開くまでは、しばらくかかる。
サンシュユの蕾は用心深く外の世界を偵察している。
人気者の桜と違って、パッと咲かないのである。
存在の自己主張期間を長く持っている。
存在の自己主張期間を長く持っている。
そこがサンシュユの花の魅力かも知れない。
サンシュユの花の写真は、去年の春の記事にある。
黄色い小さな花が、葉よりも先に出て、枝いっぱいに咲き広がる。
下の拡大写真をよく見ると、花芽のそばに褐色のとがった冬芽がある。
この冬芽が、サンシュユの葉芽である。
「冬芽」という漢字のイメージから、冬芽は冬期に落葉樹が準備するものと思っている方も多いようだ。
しかし、冬芽の多くは夏に準備される。
植物は暑い夏に、もう、寒い冬の準備をしている。
着実でなければ生命を維持できないのが植物の在り方。
それがまた植物の生きる方法でもある。