雑談散歩

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南国の夢、ネムノキの花が咲いた

ネムノキ
ネムノキの花が咲いた。


公園のネムノキが花を咲かせていた。

ネムノキの花は淡い感じだが、遠くから眺めると木全体が賑やかに見える。

花は、葉の上へ上へと、天を目指して咲いている。

同じ公園にあるエゴノキの花とは対照的だ。

エゴノキは地面を向いて、下向きに咲くからだ。

そのエゴノキの方は、もう花期が終わって、緑の果実が下向きにぶら下がっている。


さて、ネムノキの花に近づいて見ると、女性が化粧をする時に使う白い化粧刷毛の先に紅がついたような感じの花の咲き方だ。

ネムノキはマメ科の植物だが、花はマメ科らしくない形をしている。

花の印象は、熱帯植物を思わせる。

葉は羽状の複葉で、マメ科っぽい。

ネムノキは万葉集にも登場するらしいので、古くから日本に自生していたようだ。

漢字では「合歓の木」と書く。


ネムノキのネムは眠りに由来している。

ネムノキには、夜になると葉が閉じるという珍しい習性がある。

地方によっては、「ねんねの木」とか「眠りの木」とか呼ばれているらしい。


南国の夢に誘い込まれそうなネムノキの花だ。

たくさんのこんな木に囲まれていたら、ここが青森であることを忘れてしまいそうになるだろう。

こんな花には、南国調の色鮮やかな鳥が蜜を吸いにくるのかと思ったら、蜜を吸いに寄るのは昆虫がほとんどであるらしい。

真夜中になると、ネムノキの下に、南国の夢を吸うため大勢の酔っぱらいが集まる、なんてことは無い。



ネムノキ
葉の上で輝いている花。


ネムノキ
とてもマメ科の花には見えない。
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