林道沿いに咲いていたヤマトリカブトの紫の花

トリカブト01
ヤマトリカブト。


トリカブトの名前を知っている人は多いが、実物を知っている人は少ないらしい。

右の写真の、紫色の花の植物がヤマトリカブト。

世界最強と言われている有毒植物。

低山の沢沿いに林道があって、その林道の脇に咲いていた。

紫色の特異な形の花は、遠くからでもよく目立つ。

花を見れば、トリカブトだと気づくが、茎と葉だけで見分けるのは難しい。

早春から夏にかけての山菜採りで、ヤマトリカブトの新芽と酷似しているニリンソウを間違って食べてしまう中毒事故が多いという。

命がけで食べるほど、ニリンソウってそんなに美味いものなのか。

私は食べた事が無いのでわからない。

たとえば、山菜採りを趣味とする方からニリンソウの新芽を頂いても、私は後で捨ててしまうだろう。

こわごわ食べたって、身に付かないのだから。


ヤマトリカブトの花を奇麗だと言う人もいるが、私の感覚は奇麗と言う印象には届かない。

有毒植物であるという先入観が、そう見せるのだろうか。


ヤマトリカブトは根元から茎の先、花や蜜まで全部が有毒。

古のアイヌ民族は、ヤマトリカブトの毒を弓の矢じりに塗って狩りをしたという。

トリカブトの有毒成分は動物の体内で化学変化をおこして、のちに無毒になるらしい。

だから、この毒で殺した動物の肉を食べても大丈夫だという。

古のアイヌ民族は、その仕組みをどうやって確かめたのだろう?


このブログの以前の記事で、「ニホンハッカ」のことを、日本人の自然観や、生活の方法を感じさせる日本のハーブだと書いた。

ヤマトリカブトについて、漠然と記事を書いてきて、その事を思い出した。

(1)自然について知識を深めるのは、生きていく上で大事な素養。

(2)人間にとって、自然から得るものはまだまだたくさんある。


結局、自然が大事とは、そういう意味なのだなぁと改めて実感した。

世界最強の有毒植物と言われているヤマトリカブトも、その利用の方法次第では、世界最強の有益植物となるかも知れない。

古代人の生活の知恵や自然へのアプローチの方法などについても、自然に対してと同様に学ぶ必要が有るのでは。


トリカブト02
ヤマトリカブトの花の拡大。

トリカブト03
比較的湿った場所を好むヤマトリカブト。

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