池の底の落葉と屋根の雨樋詰まり
紅葉に囲まれた公園の池。 |
池の底には、落葉がびっしり。
落ちたばかりの時は、水面に浮いていたのだろう。
今は、水を吸い込んで、池の底を埋めている。
池の底から空を見上げている。
落葉の身では、光合成も行えない。
いや、光合成が出来なくなったから落葉したのだ。
樹木は、落葉する前に、葉にある養分を樹木本体に移すそうだ。
養分の移送が終わってから落葉させる。
だから、枯れ落ちた葉には、ほとんど養分が残っていないという。
ところで、池の底の、養分の無い落葉は腐敗するのだろうか。
落葉が醗酵し腐敗して腐葉土(腐植土)になるという経過を辿るのだろうか。
ブナ林に堆積した落葉のように醗酵も腐敗もせずに何年も池の底に眠っているのだろうか。
この池は、春になると「泥浚え」が行われるから、それは不明だ。
以前、屋根の 雨樋が詰まっているようなので、登って調べたことがあった。
雨樋は、大雑把に言えば、水平に設置された「軒どい」と垂直に設置された「縦どい」で構成されている。
「軒どい」と「縦どい」が交わる部分には「集水器」がある。
俗にいう「マス」。
「マス」に落葉がびっしりと詰まっていて、雨水の流れをさまたげていたのだ。
落葉は腐敗しておらず、原形をとどめていた。
その落葉を手で掴んで取り除くと、雨水が勢いよく「縦どい」を流れ落ちた。
水が流れ出すと、「マス」に小さな渦が出来た。
池の底の落葉を眺めていたら、屋根の雨樋詰まりの体験を思い出した。
木の葉が腐葉土になるには、どのくらいの年月が必要なのだろう。
葉っぱは、本当に、土になるのだろうか?
池の底には落葉がびっしり。 |
水の底で色あせていく紅葉。 |