雑談散歩

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雪が降っても落葉しないケヤキの枯葉

枯葉が落葉しないケヤキの木。


去年、ケヤキの落葉のことを書いた時は気づかなかったが。

このケヤキ広場のケヤキには、早々と落葉してしまう木と、枯葉になっても、なかなか 落葉しない木がある。

ケヤキは雌雄同株だから、どの木にも実が出来るはずで、落葉する木としない木の違いを探すのは、素人の私には容易ではない。

そういえば、同じ平和公園内で、落葉しないモミジの木を去年見つけたのだった。


人間なら、、風変わりな奴と言って済ますことが出来ても、樹木には、人間のような気分屋はいないだろう。

何か訳がありそうなのだが・・・。

カシワの葉が、秋に枯れても春まで落葉しないのは、新芽が出るまで落葉しないためであるとか。

ケヤキは、冬が深まれば、どの木も落葉してしまい、丸裸になってしまう。

枝を天に、扇状に広げて、寒風に耐えている。


こちらは、ほとんど落葉済み。

枯葉が枝に引っ付いている。

ケヤキの葉の根元に、小さな実が見える。


上の写真の、落葉しないケヤキの枯葉をよく見ると、葉の根元に小さな粒が付いている。

これは、ケヤキの実に違いない。

ケヤキの花は、風媒花であるという。

熟した実は、「風散布種子」であるのだが、モミジのように、種子に羽根が付いていない。

そこで熟した実は、枯葉付きの小枝ごと折れて 、風を受けて遠くへ飛んでいくのだという。

ケヤキの木は、花も実も、空に大きく広げた枝も、風を意識しているのだろう。

枯葉が落葉しない ケヤキの木は、種子を遠くへ飛ばそうと強い風を待っているのかも知れない。


もう落葉してしまったケヤキは、近場へ種子を飛ばす係。

遠くへ種子を飛ばす係のケヤキは、雪をかぶりながら空を見上げ、じっと風を待っている。

ケヤキの木は、そういう意識を持った植物なのかも知れない。

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