自由奔放な娘と箱入り娘の、ドウダンツツジの雪囲い姿態
自由奔放に育っているドウダンツツジ娘。 |
近所の公園のドウダンツツジは、きれいに刈り込まれた上品な姿のものが多い。
まるで箱入り娘。
上の写真のドウダンツツジは 、それらとは対照的に、のびのびと生い茂っている。
自生しているような姿だ。
この公園では、ドウダンツツジはここだけ。
まるで、自由奔放な娘のように、鮮やかな色合いで成育している。
落葉広葉樹のドウダンツツジは低木で、樹高は3メートル程度 にしか育たないらしい。
写真のドウダンツツジは、精一杯おおらかに伸びた姿だと言える。
真っ赤に紅葉して、四方に枝を広げた様は、自由奔放な娘を連想させる。
と言うのも、この樹木は、大きさや高さをコントロールしたものを多く見かけるからだ。
枝が細かく分かれていて、葉が密生する性質なので、造形的に刈り込まれたものが多い。
そういう姿を歓迎する人々も多い。
そんな箱入り娘的な植栽と比べて、写真のドウダンツツジは自由奔放に伸びた艶やかな娘であると例えることができる。
この近所の公園では、ここでしか見られない少数派。
自由奔放娘の冬支度。 |
上の写真は、そんな娘達の冬支度の様子。
腰を荒縄でキュッと縛られただけの簡素な冬支度。
紅葉は枯れかかっているが、なんとなく艶っぽくて躍動感がある姿だ。
高い背が堂々としていて、自由奔放な娘の覚悟を思わせる。
箱入り娘のドウダンツツジ。 |
一方、こちらの上の写真は、箱入り娘のドウダンツツジ。
別の公園の植栽。
板で箱囲いされて、お嬢様は冬支度中。
充分な雪囲いに固く守られて、ひっそりと静かな佇まい。
自由奔放な娘は、自身の方法で冬に立ち向かう。
箱入り娘は、箱の中で、厳しい冬を過ごす。
それぞれの公園での管理の仕方の違いで、ドウダンツツジの生き方が違ってくる。
そこが面白い。