規則正しい生活についての屁理屈的雑感

「規則正しい」とは

健康維持や病気の予防についての文章を読むと、最後に「規則正しい生活をすること」と書かれている事が多い。
「規則正しい」とはよく耳にする文句だが、「規則正しい」 って何だろう。
ネットの辞書で調べると、「規則正しい」とは、「一定のきまりに従って、物事がきちんと行われるさま」ということらしい。

これはかなり強調された言い方に思える。
「きまりに従って物事が行われるさま」でも良いんじゃない。

「一定の」で「きまり」を強調し、「きちんと」で「行い」を強調している。
小学校の校長先生が、夏休みに入る児童に訓示を述べているような口調が「規則正しい」に感じられる。
実際、そうなのだが・・・。

「きちんと」もそうだが、「ちゃんと」とか「しっかりと」とかの 副詞を効果的に使って、「行動(規則正しい生活)」の正当性を強調するレトリックのようにも思える。
「規則正しい」という言葉は、その言葉自体のなかに自己完結している「完全正解」みたいなものを持っているように思われがちだ。
規則とは、「誰か」が 「何か」のためにつくるもの。

医師が患者のために規則をつくる。
たとえば腎不全を患っている患者には、医師は、食事の際はタンパク質を減らすようにという規則をつくる。
ジムのトレーナーは、筋トレ中の若者に、筋肉をつけるためにタンパク質を摂取するようにという規則をつくる。

個々の人々の事情によって守らなければならない「規則」が違ってくる。
それはすごくあたりまえなんだけど。
でも、その規則はほんとうに正しいのか?
その規則は生活に合っているのか?

生活正しく規則する

散歩を待つ犬
犬は習慣に敏感な生き物。
(1)早寝早起きは健康の元と言われていて、規則正しい生活の代表格である。
(2)決まった時間に食事を摂るのも規則正しい生活。

いつの間にか規則が、生活の肉体から離れて独り歩きしているようだ。
寺院の僧侶の規則とキャバクラのホステスの規則。
軍隊の兵士の規則とプロダクションの芸人の規則。
規則の前に、それぞれの生活があるから、「規則正しい生活」 ではなくて、「生活に正しい規則」って言った方が実情に即している。
「規則正しく生活する」では無くて「生活正しく規則する」。

それぞれの生活に合った規則づくりは、上から号令されるものではなく、それぞれの生活の実情に即して作られる。
上記の(1)や(2)の規則は、小学生の規則としては正しいかも知れないが、働く大人の規則としてはどうだろう。

いい加減

規則正しい生活は、規則に従順でなければ勤まらない。
眠くなくても、時間になったから寝ようとか。
お腹が空いてなくても、時間だからご飯を食べようとか。
規則に従うことで「正しい」が保たれる。

しかし、こんな屁理屈も言いたくなるではないか。
規則正しければ、食品添加物豊富な食品を口にしても平気か。
規則正しければ、大気汚染のなかで呼吸しても平気か。
規則正しければ、大量の放射線を浴びても平気か。

上からの号令と、与えられた無言の環境に疑いを持つこと。
健康はスローガンに止まり、命はリアルな日常の現実に晒される。

結局は、肉体の赴くままの「いい加減」が一番健康にいい加減かも知れない。
一定の規則よりも、加えたり減らしたりの変則自在な「いい加減」のバランス感覚を身につけること。

お天気と相談したり、周囲の状態を考えたりしながらボチボチやること。
「いい加減」なバランス感覚。
それが、健康生活と仕事生活と社会生活 を継続させる知恵であるかも知れない。

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