私のHP Designjet Z6100のプリントヘッド電気接点クリーニング方法
キャリッジに収まっているプリントヘッド。 |
このプリンターには、機械がプリントヘッドクリーニングを行うシステムがある。
だが、それに任せてばかりでは排出するインクが大量に出て、コストパフォーマンスの低下を招くことになる。
プリントヘッドクリーニングを行うと、「保守カートリッジ」という「排インク受け」にインクが排出される。
プリントヘッドクリーニングを一定回数行うと、この保守カートリッジが満杯になる。
その結果、保守カートリッジの交換が必要となる。
保守カートリッジは安価なものではないから、頻繁に交換していてはコストが高くなってしまう。
この機械が行うプリントヘッドクリーニングは、ヘッドの電気接点のクリーニングまではしてくれない。
その部分は人間の手で行わなければならない。
これをまめに行うと、プリントヘッドを嵌め込む「キャリッジ」という部品が長持ちするようだ。
しかも、印刷の仕上がりが良い。
だが、忙しさにかまけて、なかなかそこまで手が回らない。
長い間放っておくと、電気接点にインクがこびりついて、清掃不能状態になる。
そうなると、キャリッジの交換となり、高額の支出となる。
マゼンタ系の電気接点の汚れ。 |
シアン系の電気接点の汚れ。 |
今日は、怠け気味だったプリントヘッドの電気接点のクリーニングを、久しぶりに行うことにした。
ここで、下記を注目。
これはあくまでも私個人の最終手段としてのクリーニング方法で、ヒューレットパッカード社が推奨するものではありません。
日本ヒューレットパッカード社では、プリントヘッド電気接点のクリーニングに精製水の使用を推奨している。
これを綿棒に染み込ませて、電気接点を軽く拭き取る。
ゴシゴシ強くこすると、電気接点を損傷するおそれがあるので、細心の注意を払う必要がある。
ところが私のように、この清掃作業を怠っていると、 上の写真の通り電気接点にインクの汚れがこびりついてしまう。
こうなると、精製水でやんわり拭いていたのでは、電気接点は良い状態に回復しない。
そこで、下の写真のイソプロピルアルコール50%の登場。
日本ヒューレットパッカード社では、この「第3類医薬品」の使用を推奨していない。
「プリンターが壊れてもかまわないのなら、おやんなさい。修理代は高いわよ。」という感じである。
イソプロピルアルコール50%と精製水。 |
(1)イソプロピルアルコール50%と精製水の混合液(半分半分)を綿棒に染み込ませて、電気接点を注意深く拭き取る。
(2)乾いた綿棒を使い、混合液で溶けたインクの汚れを注意深く拭き取る。
(3)(1)と(2)をインクの汚れが消えるまで、ていねいに繰り返す。
(4)頑固に固まって取れない 汚れには、イソプロピルアルコール50%液をそのまま綿棒に染み込ませて、注意深く電気接点を拭き取る。
(5)乾いた綿棒を使い、イソプロピルアルコール50%で溶けたインクの汚れを、注意深く拭き取る。
(6)(4)と(5)をインクの汚れが消えるまで、ていねいに繰り返す。
この方法で私は問題を解決してきたし、イソプロピルアルコール50%で機械を故障させたことはない。
HP社の大判プリンターをお使いの皆様は、この記事を参考程度にお読み下されば良いでしょう。
イソプロピルアルコール50%を使うまでもなく、精製水による電気接点のこまめでていねいな清掃が最良であることは言うまでもない。
なお、この方法によってユーザーの方が、HP社の大判プリンターを破損させても、当方は一切の責任を負いません。
ご了承のことと思いますが、念のために。