秋のお日様を浴びているコナラの幼木

葉が虫食い状態のコナラの幼木。
 今年、雪融けの春に、ドングリの実が発芽しているのを見かけた。
ドングリは、最初、根になる一本の芽を出して、その芽が地面の中にもぐる。
それから、幹になる一本の芽を、空に向かって伸ばすという。
春にこの公園で、ドングリの発芽を見つけてから、同じ場所を注意して見ていたのだが、幹になる発芽にはお目にかかれなかった。
このあいだ、そのことを思い出して、コナラの木の下を調べてみたら、幼木らしきものが2本出ていた。
この幼木の様子をネットの写真と比べてみると、コナラの幼木に間違いなさそうである。
無数に落ちたドングリのなかから、この2本が細い幹を伸ばしていた。

芽が出なかった無数のドングリが、土にとけ込んで土壌を豊かにし、2本の幼木を応援している。
葉を虫に食われながら、秋のお日様に両手を広げて微笑んでいるコナラの赤ちゃん。
上の写真は、そんな感じだ。

なかなか幹の発芽を発見出来なかったのは、ドングリが、発芽できる条件が整うまで地中に根を伸ばして待っていたからかもしれない。

並んで2本の幼木。
周囲には、ちょっと大きめの桜や黒松や曙杉の木が、立ち並んでいる。

その木々が、葉を広げて空を被い、地面の乾燥を防ぐ。
地面からは下草が伸びて、これも地面の乾燥を防ぐ。

梅雨の時期のまとまった雨で、下草がどんどん伸び。
公園の草刈りで、空を被っていた背の高い草が除去される。

日の光と適度な湿気が、ドングリの幹の発芽を促したのではなかろうか。
最初は草のように青く細い茎が、だんだん小枝のようになって、上の写真のような葉を広げた。
今では立派なコナラの幼木だ。

青森に秋がくると、雪が降る季節はすぐそこ。
やがて、このコナラの幼木達は、厚い雪の下に閉じ込められる。
長い冬を越えて、春の雪融けの季節。
コナラの幼木は 、雪融けの湿潤な地面のおかげでどんどん成長するに違いない。

この幼木が、夏近くに、伸びた草と一緒に刈られてしまうのかどうか。
なにしろ公園は、高度に管理された自然であるのだから。

この幼木の運命は、来年の夏までわからない。
それまでは、自然のなかで、幼木らしくひっそりと生き延びることだろう。

木陰が多い場所にコナラの幼木が生えている。

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