餌をついばむスズメの写真
餌(木の実)をついばむスズメ。 |
公園を散歩中、餌をついばんでいるスズメを見かけたので写真に撮った。
何枚か写したのだが、かろうじてアップできたのが、上の写真だけ。
餌を食べるという仕事をしているスズメの写真は難しい。
木の枝にとまって、じっと考え事をしている姿だったら、良い写真が撮れたことだろう。
ちょっと小首を傾げているスズメの写真はよく見かける。
ところで、このスズメは何を食べているのだろう。
木の実か?
草の種か?
地面を這う虫か?
木の実か?
草の種か?
地面を這う虫か?
私の育った津軽地方の田園地帯では、秋になると、スズメは稲穂を突っついて米を食べる。
だから、その時期になると田んぼに「スズメよけ」の対策が施される。
いちばん目にしたものは、スズメよけのキラキラテープ。
鳥追いテープとも、防鳥テープとも言うらしい。
表が赤で、裏が銀色のテープ。
テープ幅は10ミリ程度だったような。
田んぼの両端に立てた棒柱に、ねじったテープの端を結わえる。
つまり、田んぼの端から端へ、テープの渡しを架けるわけである。
このねじれたテープが風を受けて翻ってキラキラ光る。
これが一枚の田に何列か施される。
スズメやカラスはキラキラ動くものを恐れるらしいから、田んぼに寄り付かなくなるという仕掛け。
子どもの頃、このキラキラテープをよく見かけたから、一定の効果があったと思われる。
特に5、6月の繁殖期には、蛾の幼虫やイナゴなどを大量に捕食するという。
食べるという仕事をしながら、農作物の害虫を駆除してくれるのだ。
でも、このキラキラテープは、スズメは田んぼに来てほしくないという農家の判断の結果。
害虫には農薬があるのだから。
などと、餌をついばむスズメを眺めていたら、子ども時代の田園風景を思い出してしまった。
人は、どんどん年老いていくのに、スズメは、思い出のなかに固定されて、その姿は変わらない。