雑談散歩

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変化に富んだ人気コース北八甲田大岳ハイキング(登り)

本日の行程図。出典:国土地理院ホームページ(http://maps.gsi.go.jp/?vs=c1&z=16#16/40.656558/140.868051)※緑色行程線はブログ管理人の書き込み

 夏山としては久しぶりの北八甲田大岳ハイキング。
お天気は曇りで午後から雨の予報だったが、さいわい雨にはあわなかった。

おもに春の残雪スキーで毎年八甲田大岳(標高1584.5メートル)に来ているのだが、夏山は15年ぶりぐらいになる。
ゆっくり歩いて、変化に富んだコースを楽しみ、懐かしんだ。

今にも雨に変わりそうな曇り空だったが、こんな天気でも人気コースだけあって登山者が多い。
山中ではたくさんの老若男女の登山者とすれ違ったり、登山者に追い越されたり。
萱野高原から北八甲田を眺める。

 大岳周回コースの道中には、避難小屋(無人)が2カ所ある。
遊歩道は、よじ登るような岩場もなく、険悪な場所はない。
また、案内標識も比較的完備されていて、注意深く進めば迷うこともない。
仙人岱には美味しい清水の湧き出る水場がある。

行程時間は、地獄湯ノ沢、仙人岱経由だと大岳登頂まで2時間ちょっとと短い。
晴れていれば山頂から360度のパノラマを楽しめる。
北八甲田の山並みはもちろんのこと、青森市や陸奥湾、津軽半島、下北半島、南八甲田の各ピークを望むことができる。
スタート地点でもありゴールでもある酸ヶ湯温泉は、古くからの湯治場。
山好き人間に好かれそうな温泉宿である。
1954年(昭和29年)に「国民保養温泉地第一号」に指定され、男女混浴が今も続いている。
このような理由からか、大岳周回コースは八甲田連峰のなかで、最も登山者の多いコースとなっている。

変化に富んだ山風景をコンパクトに楽しめるのが最大の魅力。
八甲田大岳は深田久弥の「日本百名山」のひとつになっている。

酸ヶ湯公共駐車場からの登山口。

 登山者の多い人気コースだけに、遊歩道の「消耗」が激しい。
春の花どきや秋の紅葉時の混雑による遊歩道の渋滞。
上記のような問題を抱えているコースである。
また、2010年6月に、酸ヶ湯温泉付近の山中で親の山菜採りに同行した女子中学生が亡くなる事故が起こった。
火山ガスによる中毒死とみられている。
遊歩道から外れた、酸ヶ湯温泉から地獄沼付近には、火山ガスの噴気孔が点在している。
歩き始めは、火山性有毒ガスにも注意を払わなければならないコースでもあるようだ。

登山道にはクッションが敷いてあって歩きやすい。
9時、酸ヶ湯公共駐車場そばの登山口より出発。
10時、地獄湯ノ沢。
10時30分、仙人岱清水(八甲田清水)。
11時10分、鏡沼。
11時17分、八甲田大岳山頂。

火山性ガス(硫化水素など)の注意看板
登山道左手に裸地になっている所あり。
石がゴロゴロして歩きにくい。
濡れて滑りやすい石が転がっている遊歩道。
地獄湯ノ沢。
南八甲田横岳をズーム撮影。逆川岳の高層湿原が見える。
地獄湯ノ沢の石ゴロゴロの川原を登る。
傾斜が緩くなって、谷が開けてくる。
気分の良い散歩道。
高層湿原「仙人岱(標高1300ぐらい)に入ると木道(もくどう)が続く。
仙人岱避難小屋(仙人岱ヒュッテ)分岐。
こんこんと湧き出る仙人岱清水(八甲田清水)。大変おいしい湧水。
登山者に踏み荒らされて高層湿原が裸地化したことを告げる看板。「以前この平坦地は湿原でしたが、登山者に踏み荒らされ消失してしまい、今は小岳寄りにわずかに残るだけとなってしまいました。モリアオガエル、ヤマアオガエル、イモリなど八甲田山中に生息している両生類の動物が多く見られます。(看板より抜粋)」
木道が終わって、山麓の丘へ登る。
後ろを振り返る。仙人岱ヒュッテの屋根が見える。
小岳分岐を過ぎて大岳山麓の湿原。春にはお花畑になる。ポツポツと白く見えるのは、ウメバチソウとコバイケイソウ。
丘の平坦な道。足元にウメバチソウがチラチラ。
森林限界を抜けて山頂を目指す道。
ガスで見えにくいが鏡沼。水深1メートルぐらい。
鏡沼の説明看板。「この沼は爆裂火口に水がたまったものです。モリアオガエル、クロサンショウウオ、メススジゲンゴロウなどが生息しています。青森県では最も標高の高い両生類の産卵場です。・・・・・(看板より抜粋)」
やや急な石塊道をゆっくり登る。
倒壊した山頂直下の祠。屋根が外れたのはつい最近のことらしい。
祠から山頂方面を眺める。山頂はすぐそこ。
山頂広場に到着。
山頂の説明看板。「八甲田火山は複式火山といわれています。第一次の活動でできた火口原の一部が田代平で、その北東側の尾根や石倉岳などが外輪山の一部として残っています。第二次の活動により八甲田大岳をはじめ赤倉岳、高田大岳などの中央火口丘群がつくられました。(看板より抜粋)」
山頂標識。板が風化して文字が消えかかっている。
火山噴火の際の溶岩の名残か、土や小石、岩が赤錆色。

下山へ続く。
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