![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh89HZGONWr5Ge9i-IVC6KUbVRHFoAasJBHdfh7qlGa3e66rYnHMEcU__oRYVVyq9VJ6atbtBTuDCcOo0xhQai0Jd7NSBYCVPZ1sU2lDOCbqR6vU3N1WMGKPZjxzYH2sL6QfVIUPxH69SY/s640-rw/miminagusa01.JPG) |
ミミナグサの果実。 |
青森市中央市民センターの小公園で、ミミナグサの花が終わって実を結んでいた。
成長した果実はガクの2倍ちょっとの長さになっている。
その長さは、だいたい9ミリぐらい。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhmYHAL92LsNYB_T-fr9q_qMzs1_-HKcoq8sWXN3Dm8eS4gYlomU48ZOwjVxr_IASFCDFBcfWEanlPZvSQ8TlrxMHnb0sgiM0ransiEw-w0giTBXB6e6xNF7UMb3sIBtk2i4CESpdTGHPk/s640-rw/miminagusa02.JPG) |
葉の緑色は、まだ鮮やか。 |
果実が裂開したら草は枯れるのだが、それまでは葉は鮮やかな緑色をしている。
最後の最後まで栄養補給(光合成)に懸命なのだろう。
その懸命な努力が、来春にまた美しい花を咲かせる。
小さな野草なので、見おとしてしまいがちだが、いちど目にすると気になってしょうがない。
その後、花はどうなっているのだろうと来てみれば、写真のような有様。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGfQkPzZd1Ae8QA29NUiHMxzCMAWpj2e2A7EtESk_bD2RaxQp4eP_wA57vWqGyp7OkO4wejxS7qN_jW6MoyuhJNf25xUrCQht13kVGg5GTqbDJLgcYVQCwv1ScVXQlY1TlylrYtZ0wxQ0/s640-rw/miminagusa03.JPG) |
近似種のオランダミミナグサよりも果柄(かへい)が長いミミナグサ。 |
上の写真のように、ひとつの茎に、裂開した果実と、先端に花柱を出した成長中の果実とが同居している。
夏のはじめに草が枯れて地上に落下したミミナグサの種子は、その年の秋に発芽するという。
発芽した状態で冬を越し、春にまた可憐な花を咲かせる。
開花、結実、発芽、越冬と、小さな野草は淡々と一年のスケジュールをこなしていく。
木と違って草は、登場から消え去るまで、短期間の展開がドラマチックで面白い。
小さな花の小さな結実の物語。
思いがけない出会いと静かな別れ。