津軽半島の北端、津軽海峡に面した美しい海岸線をドライブ、鋳釜崎から高野崎へ
竜飛崎(たっぴざき)は津軽半島最北端の地。
津軽半島の西側に位置していて、津軽海峡に突き出た岬である。
その竜飛崎から、津軽海峡に面した道路を東に向かい今別町に入ると、鋳釜崎(いがまさき)と高野崎(たかのさき)がある。
一帯は袰月(ほろづき)海岸と呼ばれ、津軽国定公園に指定されている。
津軽国定公園の海岸部は東津軽郡外ヶ浜町(旧平舘村)から西津軽郡深浦町(旧岩崎村)までの約180キロメートル。
鋳釜崎と高野崎は、美しい海と特異な海岸浸食景観で知られ、夏になるとキャンプや海水浴、磯遊び、釣りなどが楽しめる。
両海岸とも、奇岩、怪岩がいたるところに突き出ていて、迫力のある景勝地となっている。
晴れた日には竜飛岬、下北半島、を眺めることが出来、津軽海峡をはさんで見える北海道の眺望が素晴らしい。
鋳釜崎海岸では、このページの写真の通り黒い岩が、独特な雰囲気を持っている。
すぐそばの高野崎とは、かなり違う印象。
昭和45年3月発行の経済企画庁総合開発局「土地分類図付属資料(青森県)」によれば、津軽半島の山地は「ほとんどが第三紀層および火成岩からなり・・・・・」とある。
鋳釜崎海岸の黒岩も火成岩なのだろうか。
火成岩とは、マグマが冷えて固まった岩石のこと。
鋳釜崎海岸の黒岩が火成岩なら、どの辺から噴き出たマグマがこの海岸に流れ落ちたのか。
第三紀層とは、6430万年前から260万年前の形成された地層のこと。
想像を絶する太古から、ここの岩は黒々として、波に削られてきたのだろう。
だが過去の火山帯区分では、下北半島を「那須火山帯」が通っているのと同様に、津軽半島においては「鳥海火山帯」が北海道の渡島大島まで通っているとされていた。
その海岸の岩場は、太古の火山活動によってつくられたものなのかもしれない。
津軽海峡に面した美しい海岸線、鋳釜崎から高野崎へのドライブは、津軽半島の一面を垣間見せてくれるコースでもあるようだ。