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夏の夜空の幻、遠くから望遠で撮った花火の写真

2018/04/06
花火の写真はむずかしい。
打ち上げ会場の周辺が混雑していたので、遠く離れた場所から花火見物。

めったに花火見物なんかしないのだが。
たまには、かっこいい花火の写真を撮ってみようかと出かけた。
その結果が、これである。
これは!と思った瞬間が撮れていない。
動体視力が劣るのか。
遠くから望遠レンズで花火を撮ること自体に無理があるのか。
花火は停止してはくれない。
見えた瞬間から消えていくもの。
いいな、と思った瞬間にシャッターを押すのでは遅すぎる。
いいな、と思ったときには、もう消えている。
肉眼には長く映っていても、それは眼の残像作用。
私たちは幻を見ているのだ。
幻は写真には写らない。
写っているのは闇ばかり。
真夏の夜の闇。

花火撮影は打ち上げ地点の近くがいいと思う。
レンズは望遠よりも標準。
その方が、シャッターを押すタイミングもとりやすい。
花火に近ければ近いほど鮮明な写真が撮れるし。
などと思ったしだい。
祭りの終わりを告げる花火。
北国の短い夏を送る花火。
街中の人が総出で花火見物に興じているのかと思うほどのすごい人出。
ゆかた姿の若い男女。
敷物を抱えたお年寄り。
ぞろぞろと海へ向かい。
その頭上で炸裂する火花。

花火は日本の風物詩。
「全国花火大会花火カレンダー2015」というサイトがあって、それによると今年は全国で約1000大会の花火大会が催されるという。
夏の夜空の饗宴。
残像をいつまでも目で追いつつ。
遠い思い出の幻を夢見ているのかもしれない。






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