雑談散歩

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去年の今頃の雪の具合

今年は、12月の中旬に差し掛かっても、青森市にまだ積雪が見られない。

テレビのニュースや天気予報では、青森市酸ヶ湯(すかゆ)では積雪48㎝などと報道される。
これは、同じ青森市内でも酸ヶ湯は標高の高い場所なので、雪が多いという話。
本日、酸ヶ湯で48㎝の積雪があっても、青森市街では積雪ゼロなのだ。

一昨年(2013年)の2月26日には、酸ヶ湯で566㎝という過去最高(観測史上)の積雪を記録した。
そのことがニュースや天気予報で話題に登った。
青森市についてあまり詳しく知らない人は、「さすが青森だけあって、すごい雪の量だなぁ」という驚きの感想を抱く。
だが、この日の青森市街の積雪は141㎝。

141㎝でも、かなりのものだが、566㎝には及ばない。
市街地で566㎝も雪が降ったら、いくら青森でも都市機能がマヒしてしまう。

青森市の酸ヶ湯というと、青森市には酸ヶ湯町という地区があると思いこんでいる人が、主に東北地方以外には多いらしい。
だが、青森市に酸ヶ湯という町も酸ヶ湯という地名もない。
酸ヶ湯とは、八甲田山麓にある酸ヶ湯温泉のことを指している。
酸ヶ湯温泉は、山の中の一軒宿で、このエリアには、他に人家は無い。
この地域に定住している住民もいない。
酸ヶ湯温泉の住所は、青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地。

ではなぜ、冬になると酸ヶ湯の積雪状態がテレビの話題になるのだろう。
それは、酸ヶ湯に気象観測所があるから。
ここで出た数字が、そのまま、なんのことわりもなく青森市酸ヶ湯の積雪としてストレートに報道される。
このマスコミの報道の仕方が、青森市に対する誤解を生じさせている。
ひどい例では、青森市が八甲田山の高地に位置していると誤解している人も多いとか。
いかにマスメディアの報道が、精度に欠けるかということの証ではないだろうか。

それはともかく、話がそれた。
タイトルは、「去年の今頃の雪の具合」だった。
去年の今頃の青森市内は一面雪景色。
雪の白さが目立つ公園のなかで、ナナカマドの実が、鮮やかに赤かった。
今年の同じナナカマドの実は、くすんだオレンジ色で冴えない感じ。
これも暖冬のせいであろうか。
ちなみに、気象庁のデータによると、去年の12月11日の青森市の最深積雪は30センチとなっている。
去年は12月11日頃から年末にかけて雪が降り続いたのだったが、今年はどうだろうか。
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