石ころだらけの荒地に咲いているビロードモウズイカ
愛犬の散歩の途上、空地で見慣れない花を見つけた。
外見は、いかにも外来植物で、日本の風景になじみそうにない雰囲気。
でも、花をよく見ると可愛い。
図体の割には、黄色い花が可憐である。
花の径は、2~2.5センチ。
花びらの外側は毛でおおわれている。
内側は無毛。
花の雰囲気がシソの花を思わせるが、茎や葉は、シソとはまったく違う。
茎の上半分に、穂状に花や蕾がついているのが特徴。
ちょっと厚めの葉にも毛が密生している。
毛の生え方が少し変わっていて、直毛には見えない。
葉は、根元に近づくにしたがって段々と大きなものになっている。
最下の葉がいちばん大きくて、地面に接するようについている。
根生葉なのだろう。
こんなに目立つ特徴をもった野草はすぐにわかるだろうとネットで調べてみたら、案の定、すぐにわかった。
ビロードモウズイカという名前の帰化植物だった。
ゴマノハグサ科モウズイカ属。
葉がタバコの葉に似ていることから、ニワタバコの別名がある。
花は早朝に咲き、昼間は花を閉ざしていることが多いとか。
いちばん下の写真の花は、閉ざしかけている状態である。
私が撮った写真のビロードモウズイカは1.5メートルほどの背丈。
背の高いものは、2メートル以上のものもあるという。
穂状に見えた花序は、総状花序で、20センチから50センチぐらいまで伸びるとのこと。
総状花序とは、柄のある小花が円錐形または円柱形に並んでいるもの。
柄の無い小花の場合は、穂状花序という。
ビロードモウズイカは、小花に2ミリぐらいの短い柄を持っている。
葉に生えている直毛に見えない毛は、星状毛と呼ばれている。
星状毛とは、一点から数本の直毛が放射状に生えたもの。
葉に、この星状毛が生えた感じがビロードを連想させるので、ビロードモウズイカという名前が付けられたらしい。
国立環境研究所のウェブサイト、侵入生物データベースによれば、ビロードモウズイカの侵入年代は1870年頃とのこと。
明治の初めごろ、観賞用や薬用として日本に入ってきたものが野生化したという。
単体では、それなりに花が可憐に見えるが、2メートルぐらいのビロードモウズイカが群生している様子を想像すると、侵入植物というイメージが濃厚に感じられる。
花は可憐だが、花と、茎や葉とのバランスが日本人の感性に合わないように思う。
あまり増えないでほしい野草の類である。
外見は、いかにも外来植物で、日本の風景になじみそうにない雰囲気。
でも、花をよく見ると可愛い。
図体の割には、黄色い花が可憐である。
花の径は、2~2.5センチ。
花びらの外側は毛でおおわれている。
内側は無毛。
花の雰囲気がシソの花を思わせるが、茎や葉は、シソとはまったく違う。
茎の上半分に、穂状に花や蕾がついているのが特徴。
ちょっと厚めの葉にも毛が密生している。
毛の生え方が少し変わっていて、直毛には見えない。
葉は、根元に近づくにしたがって段々と大きなものになっている。
最下の葉がいちばん大きくて、地面に接するようについている。
根生葉なのだろう。
葉にビロード状の毛がある。 |
ビロードモウズイカという名前の帰化植物だった。
ゴマノハグサ科モウズイカ属。
葉がタバコの葉に似ていることから、ニワタバコの別名がある。
花は早朝に咲き、昼間は花を閉ざしていることが多いとか。
いちばん下の写真の花は、閉ざしかけている状態である。
私が撮った写真のビロードモウズイカは1.5メートルほどの背丈。
背の高いものは、2メートル以上のものもあるという。
穂状に見えた花序は、総状花序で、20センチから50センチぐらいまで伸びるとのこと。
総状花序とは、柄のある小花が円錐形または円柱形に並んでいるもの。
柄の無い小花の場合は、穂状花序という。
ビロードモウズイカは、小花に2ミリぐらいの短い柄を持っている。
葉に生えている直毛に見えない毛は、星状毛と呼ばれている。
星状毛とは、一点から数本の直毛が放射状に生えたもの。
葉に、この星状毛が生えた感じがビロードを連想させるので、ビロードモウズイカという名前が付けられたらしい。
国立環境研究所のウェブサイト、侵入生物データベースによれば、ビロードモウズイカの侵入年代は1870年頃とのこと。
明治の初めごろ、観賞用や薬用として日本に入ってきたものが野生化したという。
単体では、それなりに花が可憐に見えるが、2メートルぐらいのビロードモウズイカが群生している様子を想像すると、侵入植物というイメージが濃厚に感じられる。
花は可憐だが、花と、茎や葉とのバランスが日本人の感性に合わないように思う。
あまり増えないでほしい野草の類である。
立姿。 |
根生葉。 |
花にも星状の毛。 |