CorelDRAWで簡単な木のイラストを描く方法
「CorelDRAW X8」で簡単な樹木のイラストを描いてみた。
使用した主なツールは、「塗り付けツール」と「ブレンドツール」。
どちらもまだ初歩的な使い方だが、それなりの効果を得ることが出来たと思う。
ツールボックスの「長方形ツール」で、木の幹を想定して、縦長の長方形を描く。
ここでは、幅を9mm、高さを168mmにした。
長方形の下側だけが円弧になるように、下側左右の「角の半径」入力ボックスに4.5mmと入力。
「角の半径」入力ボックスは、「長方形ツール」を選択するとプロパティバーに表示される。
上図のように、長方形の下側が円弧になった。
長方形を「オブジェクト」>「曲線に変換」して曲線の「ノード」をアクティブにする。
長方形の上側左右の「ノード」を、それぞれ移動して、長方形を木の幹らしく先細りにする。
木の幹を適当な色で塗りつぶし、枝用に一本複製しておく。
ツールボックスの「整形ツール」の黒三角をクリックすると、ツール一覧のなかに「塗り付けツール」がある。
木の幹を「選択ツール」で選択状態にしてから、「塗り付けツール」をクリック。
プロパティバーの「ペン先のサイズ」と「圧力」を上図のように設定し、「スムーズ塗り付け」が選択されていることを確かめる。
「塗り付けツール」で輪郭をクリックし、幹の曲がり具合を確認しながら上図のようにドラッグする。
幹を曲げたら、残しておいた枝を、複製したり縮小したり曲げたりしながら、裸木を作る。
組み合わせた幹や枝を「選択ツール」で全て選択して、プロパティバーの「ウェルド」ボタンをクリックし、合体させる。
ツールボックスの楕円形ツールを使って複数個の楕円形を描き、上図のように二塊に分ける。
「葉の茂みの元」であるそれぞれの塊を選択して「ウェルド」で合体。
合体した後、それぞれ一個ずつ複製し、複製したものを縮小して、元のオブジェクトと下側を揃えて重ねておく。
「葉の茂みの元」を選択して、「オブジェクトのプロパティ」ドッキングウィンドウの「塗りつぶし」を使って上図のように、明るい緑色とやや暗い緑色に塗り分ける。
明るい緑色が陽の当たっている部分をイメージし、やや暗い緑色が日陰の部分をイメージしている。
色分けして重なっているオブジェクトを、それぞれ「グループ化」する。
「グループ化」しないと、まとめてブレンドをかけることができない。
ツールボックスにある「ブレンドツール」をクリック。
「ブレンドツール」は、デフォルトでは「ドロップシャドウツール」の黒い三角印をクリックすると表示されるツール一覧のなかにある。
「ブレンドツール」で「葉の茂みの元」の上の塊をクリックし、上図のように下の塊までドラッグしてブレンドをかける。
「ブレンドツール」プロパティバーの「オブジェクトのブレンド」入力ボックスで、ブレンドの段数を入力する。
ここでは「8」と入力。
これはブレンドをかけたことによって発生した数で、上下に一個ずつオブジェクトがあるから、オブジェクトの合計は10個になる。
10個というのは、おおよその数字で、イメージした木には、「葉の茂みの元」がこれぐらいあれば大丈夫だろうという当初の見積である。
実際に「葉の茂み」を組み合わせるときには、数を増やしたり大きさを変えたりしなければいけない。
さて、オブジェクトを「ブレンドツール」で選択状態のまま、メニューバーの「オブジェクト」>「ブレンドのグループの分割」をクリックして、ブレンドによって発生したオブジェクトと元の上下のオブジェクトを分割する。
中間に発生したオブジェクトは、自動的に「グループ化」されているので、これも「オブジェクト」>「グループ」>「オブジェクトのグループ解除」をクリックして、それぞれ独立したオブジェクトにする。
バラバラになった「葉の茂み」のオブジェクトを下図のように、適当に配置する。
木としてのバランスを見ながら、「葉の茂み」のオブジェクトを回転させたり縮小させたり、木の幹の背面へ送ったり、いろいろ手を加えてイラストとして完成させる。
使用した主なツールは、「塗り付けツール」と「ブレンドツール」。
どちらもまだ初歩的な使い方だが、それなりの効果を得ることが出来たと思う。
木の幹と枝を描く
角の半径。 |
ここでは、幅を9mm、高さを168mmにした。
長方形の下側だけが円弧になるように、下側左右の「角の半径」入力ボックスに4.5mmと入力。
「角の半径」入力ボックスは、「長方形ツール」を選択するとプロパティバーに表示される。
上図のように、長方形の下側が円弧になった。
長方形の上側を細くする。 |
長方形の上側左右の「ノード」を、それぞれ移動して、長方形を木の幹らしく先細りにする。
「塗り付けツール」で幹や枝を曲げる
「塗り付けツール」。 |
ツールボックスの「整形ツール」の黒三角をクリックすると、ツール一覧のなかに「塗り付けツール」がある。
木の幹を「選択ツール」で選択状態にしてから、「塗り付けツール」をクリック。
プロパティバーの「ペン先のサイズ」と「圧力」を上図のように設定し、「スムーズ塗り付け」が選択されていることを確かめる。
「塗り付けツール」で輪郭をクリックし、幹の曲がり具合を確認しながら上図のようにドラッグする。
幹や枝を「ウェルド」で合体
幹と枝を合体する。 |
組み合わせた幹や枝を「選択ツール」で全て選択して、プロパティバーの「ウェルド」ボタンをクリックし、合体させる。
木の葉を作る
「楕円形ツール」で楕円を複数描く。 |
「葉の茂みの元」であるそれぞれの塊を選択して「ウェルド」で合体。
緑色で塗りつぶす。 |
「葉の茂みの元」を選択して、「オブジェクトのプロパティ」ドッキングウィンドウの「塗りつぶし」を使って上図のように、明るい緑色とやや暗い緑色に塗り分ける。
明るい緑色が陽の当たっている部分をイメージし、やや暗い緑色が日陰の部分をイメージしている。
色分けして重なっているオブジェクトを、それぞれ「グループ化」する。
「グループ化」しないと、まとめてブレンドをかけることができない。
ブレンドをかける。 |
「ブレンドツール」は、デフォルトでは「ドロップシャドウツール」の黒い三角印をクリックすると表示されるツール一覧のなかにある。
「ブレンドツール」で「葉の茂みの元」の上の塊をクリックし、上図のように下の塊までドラッグしてブレンドをかける。
数を指定する。 |
ここでは「8」と入力。
これはブレンドをかけたことによって発生した数で、上下に一個ずつオブジェクトがあるから、オブジェクトの合計は10個になる。
10個というのは、おおよその数字で、イメージした木には、「葉の茂みの元」がこれぐらいあれば大丈夫だろうという当初の見積である。
実際に「葉の茂み」を組み合わせるときには、数を増やしたり大きさを変えたりしなければいけない。
さて、オブジェクトを「ブレンドツール」で選択状態のまま、メニューバーの「オブジェクト」>「ブレンドのグループの分割」をクリックして、ブレンドによって発生したオブジェクトと元の上下のオブジェクトを分割する。
中間に発生したオブジェクトは、自動的に「グループ化」されているので、これも「オブジェクト」>「グループ」>「オブジェクトのグループ解除」をクリックして、それぞれ独立したオブジェクトにする。
バラバラになった「葉の茂み」のオブジェクトを下図のように、適当に配置する。
木としてのバランスを見ながら、「葉の茂み」のオブジェクトを回転させたり縮小させたり、木の幹の背面へ送ったり、いろいろ手を加えてイラストとして完成させる。
木のイラスト完成
イラスト完成。 |
応用
今回の方法を応用したら、もうちょっと細かい表現の木を描くことができた。
下のイラストは、まだ発展段階。
次回は、「CorelDRAWでもうちょっと精細な木を描く方法」について。
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