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吹き飛ばす石は浅間の野分哉

芭蕉は「笈の小文」の旅からの帰りに京都に立ち寄っている。
「卯月廿三日、京へ入る。」と「芭蕉年譜大成(今榮藏)」にある。
京都逗留中、歌舞伎見物などをして、五月十日前後に京都を出発。
この京都滞在中に、芭蕉は野沢凡兆と初めて会っている。
五月中旬頃岐阜に至り、五月末には大津へ戻った。
大津で歌仙を巻いたりして過ごし、六月六日に大津を出発。
六月八日に、また岐阜に舞い戻っている。

ミズの谷へミズ採りに出かけたらナラタケ(サモダシ)が出ていた

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青森地方では、ミズは春から秋の中頃まで採れる山菜。
ミズと呼んでいるが、これは地方名で、ミズの標準名はウワバミソウ。
主に北東北では、ミズの採取が盛んに行われている。
クセが無くて、すっきりした美味しさ。
野菜感覚で食べることができるありがたい山菜である。
今年は、なかなかミズ採りに出かけることが出来なかったので、ミズをスーパーで購入して食べていたのだった。

奈良七重七堂伽藍八重ざくら

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芭蕉の句とは、いろんなところで出会う。
まるで、それが決まってでもいるかのように、いろんなところで出会うことになっているのが芭蕉の句である。

こうも私たちの日常に「浸透」しているってことは、私たちの意識のなかにも「浸透」しているってことかもしれない。
多くの人々の頭の片隅では、ときおり「古池や蛙飛び込む水の音」がポチャリと音をたてているのだ。
「物言えば唇寒し秋の風」が寂しい心に吹いている。

こんなに日本人に親しまれている芭蕉であるからか、芭蕉の「ニセ句」や「存疑句」が出回ったりする。
有名なのは「松島やああ松島や松島や」という江戸時代のキャッチコピーのような句。
それがいつのまにか芭蕉の句となって、近年の松島では、堂々と看板に明記されていたこともあったという。

二十年ぐらい前に読んだ本を本棚の奥から取り出して、ところどころ拾い読みしていたら、ここでも芭蕉の句に出会った。

芭蕉の句に、西では、  七重八重七堂伽藍八重桜 があり、また東では、  花の雲鐘は上野か浅草か がある。奈良のサクラは、今のナラヤエザクラに品種的に限定されるかどうかはわからないが、現在のサトザクラのなかの八重ザクラであることは間違いない。江戸の句のサクラはヤマザクラかエドヒガンか、それともシダレザクラかはっきりしないが、江戸初期の叙景とあっては、ソメイヨシノでないことだけは確かである。                            ※「植物学のおもしろさ」著:本田正次(朝日選書366) ここを読んだという私の記憶は、悲しいことに、きれいさっぱり失くなっている。
であるから、今回この本での芭蕉との出会いは、私の再発見のようなもの。
やはり、「花の雲鐘は上野か浅草か」の句を作った時、芭蕉が思い描いたのはソメイヨシノではなかったのだ。
もっとも、ソメイヨシノはエドヒガン系である。
葉よりも先に花が咲くのも、ソメイヨシノと同じ。
芭蕉が見た花がエドヒガンであったなら、ソメイヨシノのような花の賑わいであったかもしれない。

「奈良七重七堂伽藍八重桜」という句は、漢字だらけで、おまけに名詞だらけ。
名詞の羅列。
いったいこれはなんだろう、と思ってしまった。
動詞が無いと、句としての躍動感に欠ける。

例によって、「芭蕉年譜大成(著:今榮藏)」で調べると、巻末の「作年次未詳発句拾遺(没後刊行俳諧集所収)」…

奥山に、猫またといふものありて

「奥山に、猫またといふものありて、人を食らふなる」と、人の言ひけるに、 あまり人の行かない山奥には、猫又という猫の妖怪が潜んでいて、山奥に迷い込んだ人を襲って食い殺してしまうという。
そういう噂話を、山菜採りを生業とする人が言っていた。
また、別の人は、「山ばかりではなく、京都の町なかでも、歳をとった猫が変化(へんげ)し、猫又になって人を襲うことがあるらしい。」と言っていた。

傍でこの話を恐々聞いていたのは、行願寺門前町に独りで暮らしているアミダなんとかという坊主頭の、カラオケ好きな老人である。
彼はこの話を聞いて、夜に独りで出歩くときは気をつけなくてはいけないと肝に銘じたのだった。

猫又が山奥に出るのは自分には関係ないが、このあたりにも出るとなれば、自分の身にも危険が及ぶかもしれない。
歳経た猫なんか、さっさと始末してしまえばいいものを。
これでは、スナック通いも控えなければならない、などと考えるほどに不安が増してきた。
そんな折も折、なじみのスナックでカラオケ大会が催されることとなった。
艶っぽいママから、「アミダさんもぜひおいでになってね。」と携帯電話でささやかれると、顔を出さないわけにはいかない。

そのカラオケ大会からの帰り道でのことだった。
老人はつい調子に乗って、夜が更けるまで歌い続け、すっかりハイな気分になった。
店を出たときにはまとまっていた客達が、暗がりのなかへ、あちらこちらに四散。
老人は割りと近所だったのでタクシーを拾わずに、カラオケ大会の景品を懐にフラフラ独りで歩いて帰った。

家の近くの道を、幅広い側溝に沿って歩いていると、横のほうで物音がした。
ハアハアという獣の荒い息遣い。
それを聞いた老人は、不安に駆られ恐怖の虜となった。
これは、噂に聞いた猫又に違いない。
やっぱり町なかでも出るのだ、おお恐ろしや。

すると猫又は、老人の足元めがけてまっすぐに駆け寄り、飛びついて首のあたりに食いつこうとする。
味見をするように、坊主頭をペロペロと長い舌で舐めまわす。
「ギャーッ!」
老人はパニック状態で、抵抗するにも力が出ない。
腰を抜かして、側溝の水のなかへ転がり落ちた。
「助けてくれーっ、猫又じゃー、ギャーッ!ギャーッ!。」
と泣き叫ぶ。

沿道の家々から、ライトを手に持った住民が駆け寄ってきて、側溝を見下ろす。
老人を見知った者が何人かいて、「ど…

側溝から生えているくせに、馬鹿でかく育ったアメリカセンダングサ

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愛犬の散歩コースで見かけるアメリカセンダングサは、道路脇の側溝に生えているものがほとんどである。
側溝の底に薄く積もった塵のような泥に根を張って茎を伸ばしているのだ。

そんな環境であるから、草丈が高くてもせいぜい50~70センチぐらいがやっとである。
ところが、今日目撃したアメリカセンダングサは、なんと草丈が150センチを越えるぐらいまであった。

一般に、アメリカセンダングサの草丈は50センチから最大でも150センチと言われている。
今日発見した個体は、側溝に生えているくせに、上の写真のように馬鹿でかく成長している。

この側溝は、グレーチングの蓋で被われている。
そのグレーチングの網の目を潜って、ズンズン背を伸ばし、ここまで大きくなったのだ。
よっぽど側溝に積もった泥の嵩が高くて、しかも土壌が栄養豊富なのだろう。
側溝の中の茎の長さも加えると、草丈は170センチに達するかもしれない。

アメリカセンダングサの背後には背の高いコンクリート製の塀が張り巡らされてある。
南向きの場所なので、日当たりは良好。
しかもコンクリート塀による熱の反射で、温度が高め。
こんな環境も、この個体の巨大化のプラスになっているのかもしれない。

アメリカセンダングサは、その名の通りアメリカ原産の帰化植物(外来生物法で要注意外来生物に指定)。
一年生草本であるから地下茎は無い。
種子の発芽で子孫を増やし、領土を拡大していくタイプである。

こいつは、主に湿り気のある荒地に好んで生息するという。
私は、近所の公園の緑地や、空地でこの草を見たことがない。
青森市内の、私が暮らしている周辺では、側溝での目撃がほとんどである。
よっぽどのドブ好きなのだ。

このドブ好きは、現在では日本全国に分布がみられるという。
特徴は暗紫色の下品に角ばった茎と、縁に鋸歯がある細く尖った葉。
茎はよく分岐し、うるさいぐらいたくさんの枝を伸ばしている。
下の写真のように、葉は対生している。
丸っぽい葉の対生は可愛らしいが、尖った葉の対生はなんとなく嫌。

写真の花はまだ蕾状態だが、花が開いても、大きな図体の割にはすごく小さな頭花となる。
バランスが悪いことこの上ない。
頭花は、筒状花の集合体。
花冠の下のヘラ状の総苞片も、この草の特徴となっている。

秋のおそくに、筒状花が結実して、二本の角(冠毛)を持った「ひっつき虫」になる…

四つ五器のそろはぬ花見心哉

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「五器」というのは、正確には「御器」と書いて、蓋付きの食器のこととインターネットの「goo国語辞書」にある。
「御器」には 修行僧などが食物を乞うために持つお椀という意味もあるとか。

四つ五器のそろはぬ花見心哉
松尾芭蕉

「五器」のことを全く知らなかった私は、掲句を下記のように読んでいた。

「よついつつ うつわのそろはぬ はなみこころかな」

ナイフツールが大活躍、CorelDRAWで鎖(チェーン)のイラストを描く方法

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AdobeのIllustratorのテキストなどで、よく解説されている鎖の描き方。
その鎖のイラストを、「CorelDRAW X8」でも容易に描くことが出来た。
Illustratorとは、方法が違うところが面白い。
鎖のイラスト製作には、CorelDRAWの「ナイフツール」が大活躍。
一刀両断に切りまくって、見事な働きっぷりを見せてくれますよ。

「長方形ツール」の「丸型の角」

ツールボックスの「長方形ツール」をクリックし、描画ページでドラッグして、鎖の輪っかの原型になる四角形を描く。
「長方形ツール」のプロパティバーで、「丸型の角」ボタンをクリックする。
長方形の高さが32mmであるから、角の半径入力ボックスに16mmと入力。
デフォルトでは鍵アイコンが閉じられているので、一ヶ所に入力すると、自動的に全ての角が一緒の数値になる。




出来上がった輪っかの幅と色を「オブジェクトのプロパティ」ドッキングウィンドウで指定する。
ここでは輪郭の幅を8mmに、色を黄色に指定。
黄色いポリエチレン製のプラスチックチェーンという想定である。
その輪っかを一個複製し、高さを低くする。
輪っかの幅と輪郭の幅は同じである。
これは輪っかが斜めに傾いているように見せるための演出。
このふたつの輪っかを上図のように一組複製しておく。
オブジェクトを「選択ツール」で選択して、[Ctrl]+[D]を押すと、簡単にオブジェクトの複製が出来る。

「等高線ツール」

一組の輪っかを「選択ツール」で選択し、メニューバーの「オブジェクト」>「輪郭をオブジェクトに変換」をクリック。
この輪っかの大きい方を選択し、ツールボックスの「等高線ツール」をクリックする。
デフォルトでは、「ドロップシャドウツール」のプルダウンボタンをクリックすると「等高線ツール」が表示される。
「等高線」効果をかけるのは、輪っかを立体的に表現するためである。

輪っかを選択状態のまま「等高線ツール」をクリックし、「等高線ツール」プロパティバーの「内側の等高線」ボタンをクリックする。
すると輪っかに、自動的に「等高線」効果が施される。
次に、「等高線ツール」プロパティバーの「ステップ数」と「等高線オフセット」数値入力ボックスに、絵(輪っか)の状態を見ながら適当な数値を入力して上図のように仕上げる。




小さい方の輪っかにも同じ「等高線」効果をかける。

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