冬枯れ池の蒲(ガマ)の穂とフランクフルトソーセージ
白い綿毛を出している蒲(ガマ)の穂のアップ。 |
ガマの穂はちょっとフランクフルトソーセージに似ている。
糸状の白いカビの生えたフランクフルトソーセージ。
ガマは、北半球の温暖な地域に自生しているとあるが、ドイツのフランクフルトではどうだろうか。
ドイツのフランクフルトは、北緯50度にある。
日本最北端の街、稚内市は北緯45度にあるから、フランクフルトは、温暖とは言えないかも知れない。
フランクフルトにガマは「生息」しているのかいないのか。
それはさておき、ガマは水中の泥の中に地下茎を延ばす。
ところが、平和公園のガマは、水中に沈めた鉢のようなものから成育している。
鉢の壁に阻まれて、地下茎が延びないようになっているようだ。
上の写真にある、ガマの綿毛のような冠毛に、ガマの小さな果実があるという。
その果実が、風で飛ぶ。
果実が水面に落ちると、種子が果実から放出されて水底に沈み、そこで発芽するらしい。
きっと、この池の底の方々で、ガマが発芽しているのだろうが、春の池の「底浚え」で撤去されてしまうのだろう。
公園は 、高度に管理された自然なのだから、公園の池も同様である。
冬枯れの池の底には落葉が堆積し、池の周囲のツツジは雪囲いされている。
ガマは、川岸や池沼の浅い箇所に自生する野草であるから、その種子が陸地のツツジの脇に落下しても発芽できない。
川岸や池沼に自生しているガマは、繁殖のために枯れて種子を飛ばし、冬を迎える。
平和公園の、池の蒲(ガマ)の穂は 、カビの生えたフランクフルトソーセージとして冬を迎える。
池の中の冬枯れの蒲。¥ |