2014/01/14

深夜の除雪排雪作業と、雪の有益な側面

深夜の排雪風景
ダンプカーに雪を積み込む除雪ドーザ。


夜の12時近くに、家の近所の道路で重機の音がした。
外へ出てみたら、排雪作業の真っ最中。
交通整理の係員が、通行する自動車を止めて、排雪作業が進行中だった。
最も交通量の少ない時間帯に、排雪作業は行われる。

排雪作業とは、以下の通り。
(1)度重なる除雪で道路脇の「雪堤」が大きく成長する。
(2)その「雪堤」を除雪ドーザのスノーバケットですくいあげ、ダンプカーへ積み込む。
(3)雪を積んだダンプカーは、青森市公認の雪堆積場へ走る。
(4) 雪堆積場(雪捨て場)に雪をおろす。
(5)(1)〜(4)を、予定が終了するまで繰り返す。

もちろん運搬排雪作業は、青森市の財政でまかなう行政サービスである。

「雪堤」とは、除雪の際に除雪ドーザが路上に積もった雪を道路脇に押し寄せて、盛り上げて作った雪の山。
これが道路に沿って列状に築きあげられるから、「雪堤」と呼ばれている。

大量の降雪が続くと、この「雪堤」の幅が広がり過ぎて、除雪作業だけでは自動車道路の通行機能を維持することが出来なくなり、運搬排雪作業が必要となる。

市民にとって、除雪は家の前に雪塊(雪堤)を置いて行くので、気分的に歓迎しがたいものだ。
多くの人々は、早朝から、その重い雪塊を人力排雪する労苦に耐えなければならない。

これをしないと、朝の出勤に、クルマを出すことが出来ない。
これに対して、排雪作業は大歓迎になる。
邪魔な雪塊が消えて、家の前の空間が広がり、気分がスッキリするからだ。

冬期でも無雪期同様に勤めに出なければならない市民にとって、雪は障害物と同じだということになる。
行動の妨げであり、生活の妨げなのだ。

しかし、雪は様々に有益な側面を持っている。
(1)スキーヤーに、楽しみの場を提供する。
(2)子ども達にも、ソリ遊びの楽しみや、雪だるま作りなどの雪遊びの楽しさを提供する。
(3)一部のマニアックな市民は、「雪かき」が密かな楽しみになっている。
(4)冬場の運動不足の解消・健康意識の発展。
(5)除雪や排雪、屋根の雪下ろしは、冬場の仕事(収入)の確保に繋がっている。
(6)雪に関連する商品の販売・消費活動の発生。
(7)スキー場などの観光・レジャー産業の維持。
(8)雪がもたらす情緒(文化・芸能・お祭り)が、雪国に暮らす人々の心の支えになっている。
(9)水資源の確保。
(10)雪国の暮らし(衣・食・遊・住)の知恵・方法自体の資産的な価値。
(11)雪は雪国の、海の幸・山の幸・畑の幸と共存。
などなど、思いつくままに。

深夜の除雪・排雪作業を眺めながら、ぞんざいに扱われている雪の有益な側面について考える。
ああ、もうひとつ。
ぞんざいに扱えるというのが、雪の有益な側面かも知れない。

雪のタフさが、雪国に暮らす人々をタフにしてくれるかも知れない。
雪に関わることで、地域の様々なコミュニケーションが発生する。
雪は、タフな共同体の出現の契機となるかもしれない。


ダンプカーと除雪ドーザ
除雪ドーザのスノーバケットからダンプカーの荷台に雪を運び入れる。

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