雑談散歩

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平内町三角岳(黒星岳)から延びている「赤沢沿い南西尾根」を偵察ハイキング

本日の行程図。出典:国土地理院ホームページ(ピンク線はブログ管理人の書き込み)
平内町の南部に三角岳(別名>黒星岳:標高753m)がある。
そこから青森市側の赤沢沿いに、南西に延びている尾根を偵察ハイキング。
尾根上の387ピークへ到達して引き返した。

国土地理院の二万五千分の一の地形図には、赤沢左岸の尾根から三角岳まで、山道を示す点線が引かれている。
こういう点線で示された山道は、ほとんど登山者が行かない山域では、実際歩いてみると存在しないことが多い。

果たして、道はあるのか。
歩きやすい尾根なのか。
本日の偵察ハイキングは、三角岳につながる尾根ルートの確認が目的である。

みちのく有料道路の高架下をくぐって東方向に延びている明確な林道がある。
その林道から赤沢に抜けて沢を越え、「赤沢沿い南西尾根」まで延びている林道(廃道)を見つけなければならない。
それに手間取った。

林道をウロウロした時間はタイムロス。
今回の山歩きに要した時間には、ルート探しの時間も含まれている。
そのため、登山コースとしての登り所要時間の参考にはならないが、387ピークまでは2時間半ぐらいかかった。

到着した387ピークから、自動車道路の駐車地点までの下り所要時間は、休憩も含めて1時間45分。

青森市近郊滝沢地区(野内川上流地区)の低山を歩いていると、ヒバ林に出会うことが多い。
ヒバ(アスナロ・ヒノキアスナロ)は日本固有の樹木。
北海道から九州まで、日本全域にわたって分布しているが、青森県の分布状態(青森ヒバ)が全体の八割を占めている。

津軽半島や下北半島の山、野辺地の山、青森市滝沢地区の山では、ヒバの木をよく見かける。
そのヒバの木や林との出会いが、これらの山域をハイキングする楽しみのひとつになっている。

ヒバ林の尾根を歩いていると気分が爽やかになるのは、ヒノキチオールのおかげか。
ヒバの赤い木肌を眺めていると、楽しい気分になってくる。
山の風景としても、ヒバ林は見ごたえがある。

青森ヒバが直径70センチになるまでには、300年かかると言われている。
それは杉が同じ太さになるまでの3倍の年月。
「赤沢沿い南西尾根」には、直径70センチ以上のヒバの木を割りと見かける。
山を歩きながら、遠い年月に思いが至る。

そんな山歩きができるのも、青森県ならでは。
だから、滝沢地区の低山山歩きは、青森県固有の山の雰囲気を満喫できるハイキングであるということになる。

以下の写真は、下山時に振り返りながら写した尾根ルートの概観。
唐川沢分岐を過ぎて、みちのく有料道路高架と交差する林道を東方向に進む。
林道から分かれて、「赤沢」目指して林の中へ入る。

林床に藪は無く、歩きやすい。道があるような無いような。

2~3の小沢を渡って進む。

赤沢にたどり着く。赤沢の右岸に山の斜面が迫っている。

赤沢沿いの、消えかかった林道跡を進む。ほとんど廃道。

蛇行する沢を渡る。

沢は浅いので容易に渡ることができる。

蛇行する沢を、数度横切る。

赤沢の岸は、深い藪も無く歩きやすい。

フキの葉が大きい(しゃがんで撮影)。

赤沢の岸を歩く。

赤沢(左)と小沢(右)の合流地点が見える。

沢の合流地点から「赤沢沿い南西尾根」が始まる。

尾根の取りつきはヒバ林で、藪もなく快適。右手に回り込んで、傾斜の緩い所を登る。

短いが、やや急な斜面を登ったら、緩いヒバ林。

尾根の側面は、かなりの急傾斜。ヒバ林越しに左手の赤沢を見下ろしている。

林床に草のないヒバ林を歩く。

落雷したのか、黒く焦げた立ち木。

右手に、杉の樹間から大きな山が見えた。地形図で確かめると、569.1ピーク。こんな大きな山の名前が記載されていないのは寂しい。

藪もなく快適な尾根ルート。

道があるような無いような。道筋のように見えるのは、獣道か?

ササ(ネマガリタケ)が生えていないので、道が無くても容易に歩ける。

雑木林を抜けると、またヒバの赤い林。上へ行くほど、ヒバの木が太くなる。

進行方向に向かって、尾根の左手斜面がヒバ林。右手の斜面は低山につきものの杉林。

緩い登りが続く。

登るにしたがって、次第にブナの木が目立つようになった。

木の間から、大毛無山(標高736.6m)をズーム撮影。

こちらは、大毛無山から延びる南西尾根上の無名ピーク(標高734m)。この山は、かつて訪れたことがある。山頂は岩場で無立ち木。

尾根上の387ピーク付近。

本日の最終到達点にあった大きなブナの木。387ピーク付近から少し進んだ地点。
参考までに、下山時のタイムは以下の通り。

■1時15分:387ピーク出発。
■1時55分:沢合流地点(尾根取りつき地点)。
■2時30分:林道に出る。
■3時:自動車道路駐車場所。
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