2015/06/18

ミミナグサという名前の小さな山野草に咲いた美しい花

可憐に咲いているミミナグサ。
青森市中央市民センターの敷地の南東角は小公園になっている。
その緑地にミミナグサが咲いているのを見つけた。

花の直径が10ミリか、それ未満。
群生というよりは、間をおいて点在しているという感じである。
ここのミミナグサの草丈は、10センチから20センチ前後。
ほんとうに小さな花なので、注意して見ないとその存在に気がつかない。

どんな野草が生えているんだろうという興味で足元を見下ろすと、5弁花の可憐で美しい花が咲いていた。
長楕円形の白い花弁の先が2裂していて、それがこの花のアクセントになっている。
絵本で見るウサギの耳を思わせる花の形。

花の雰囲気はハコベに似ているが、同じ5弁花でも、ハコベは10弁花に見えるほど2裂の切れ込みが深い。
雰囲気は似ていても、ミミナグサはハコベ属ではない。
ナデシコ科ミミナグサ属の越年草とのこと。
花弁とガク片。
ミミナグサは日本の在来種。
ミミナグサによく似ているオランダミミナグサは、ヨーロッパ原産の外来種であるという。
また、これもよく似ているオオミミナグサという種類もある。

私は以下の特徴(相違点)で写真の花がミミナグサであると同定した。
  1. ミミナグサとオランダミミナグサは、ガク片の長さが花弁とほぼ同等(花弁がガク片よりも著しく長いとされるオオミミナグサではない)
  2. ミミナグサは花序が密集していない(花序が密集しているオランダミミナグサではない)
  3. ミミナグサは小花柄がガク片よりも長い(小花柄がガク片よりも短いオランダミミナグサではない。)
花序(かじょ)とは、枝上における花の配列状態のこと。
小花柄(しょうかへい)とは、分岐している花柄(かへい)のこと。
花柄とは、花序を支えるための茎。
対生している葉。葉柄が無い。
ただ、ミミナグサはガク片の先や茎が暗紫色になることが多いらしい。
ご覧の通り写真の草は、茎の下部は暗紫色であるが、ガク片の先はほとんど緑色。
だがこれは、生育環境によっては、暗紫色を帯びないこともあると、ネットの野草専門サイトで述べられていた。

それもあって、写真の草はミミナグサであると同定した次第だが、「ガク片の先が暗紫色を帯びていない」を重要視すると「自然交配」した雑種であるのかもという疑いも拭いきれない。

厳密に言えば、花弁よりもガク片の方が少々短い気もするのだが・・・・、これも長さが「同等」のうちに入ると言えば入るような・・・・。
だが、「○○ミミナグサ」であるかもしれないが、ミミナグサであることに変わりは無い。
艶やかな立ち姿。
この美しいミミナグサが外来種のオランダミミナグサによって駆逐されつつあるという。
「タンポポ戦争」のミミナグサ版のような印象だが、私は「タンポポ戦争」の実態を知らないので、なんとも言えない。

もし希少な存在になりつつあるのなら、そんな草と出会えたことは幸運である。
自然豊な青森ならでは、かな。
可憐な微笑み。
草の気品。
ミミナグサはオランダミミナグサと違って花の付きかたが密ではない。
花弁とガク片の長さが同等なミミナグサ。

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