2015/08/17

青森市松原町会の盆踊り

会場の片隅を町会のねぶたで飾る。
松原町会の盆踊りが、町内にある県民生協「あじさい館」の駐車場で行われた。
降り出しそうな雨空だったが、開催中に雨は降らなかった。

松原町会製作の立派な「子どもねぶた」が盆踊り会場の一角を飾って雰囲気を盛り上げている。
人出もけっこう多い。
松原町会の子どもねぶた。
踊りが始まるまで、見物客たちは屋台に集まる。
フランクフルト、焼き鳥、ヤキソバ、かき氷と、夏祭り定番の屋台が並んでいる。

なかでも好評なのが「輪投げゲーム」。
お目当ての景品めがけて輪を投げ、その景品に輪をかけて景品を獲得するというゲーム。
これが子どもたちに大人気らしい。
オンラインゲームなどに夢中になっている今の子どもたちが、こんな素朴な遊びに列をつくるなんて。

列を見ると、親同伴。
自分の子どもに「輪投げゲーム」をさせて、その姿を見て喜んでいる大人たちがいるのだ。
いっときのノスタルジーに戯れる大人たち。
子どもたちが親に気を使って「輪投げゲーム」に打ち興じている、なんてことがあるのかもしれない。
わくわくしているのは、子どもよりも大人だったり。

屋台もいろいろ。
「輪投げゲーム」には長蛇の列。
やがて盆踊りが始まる。
曲名は「津軽甚句」、別名「どだればち」。
津軽地方の代表的な盆踊曲である。

浴衣姿の踊りの手本となるおばさん達が先陣を切る。
その後に、うろ覚えの者たちが、おぼつかない手つきでぞろぞろと続く。

踊りながら、それぞれの夏を見送る。
踊りながら、秋を迎える。

見送り迎える盆踊り。
輪を描きながら、巻貝の殻のようにぐるぐる回る。

回りながら、自身を一段上へ押し上げようとする。
踊っている人たちが、だんだん宙に舞いあがっていくような。
盆踊りには、そんな幻想がお似合い。

本日のメインイベント、盆踊りが始まる。
途中で、近所の焼肉屋に寄って生ビール。
店内にまで盆踊り曲が流れ込んでいる。
店内に居合わせた客たちの会話が、輪を描きながら盆踊りの曲に吸い込まれていく。

そういえば「盆」という言葉には「輪」という意味がなかったろうか。
ううん、たぶん無い。
にぎやかな焼肉店の、満員の客に埋もれて、独り会話する。

帰りに盆踊り会場を通ると、もうそこはもぬけの殻。
ぽっかりと空いた空間は、秋風が吹くただの駐車場だった。

若い女性たちが踊りの輪に加わる。

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