2015/08/09

津軽半島綱不知海岸と袰月漁港散策

穏やかな綱不知海岸。
津軽半島、今別の綱不知(つなしらず)海岸で海水浴。
ここは遊泳場に指定された場所ではないが、磯遊びする家族連れがちらほら。

波打際が浅いので、そこに座り込んで、胸のあたりまで海水に浸かった。
これが本日の海水浴。
冬に風邪をひかないおまじない。
海水にたっぷり浸かって、これで今回の冬は大丈夫。
と、自己暗示をかける。
すると、冬に風邪をひかないような気分に、だんだんなってくる。
石がゴロゴロしていてビーチサンダルがないと歩きにくい。
今年はアブが多い。
海岸の草むらに近づくと、アブの大群に包囲される。

1時間ぐらい海で遊んで、アブに追われて退散。

津軽海峡に面しているのに、綱不知海岸の波は静かだった。
これでは、舟を停泊させても波にさらわれることがない。
綱で舟をつないでおく必要がないから綱不知なのか。
沖の方では白波がたっているが、この浜辺はえらくのんびりとしている。

津軽海峡では海流が西から東へ向かって流れている。
地形図を見ると綱不知海岸は、平舘(たいらだて)寄りで、海流からは離れた位置にある。
そのせいで、波が穏やかなのだろうか。

アブさえいなければ、ゆったり海に浸かるには良い場所である。
袰月漁港の海岸。
クルマで高野崎方面へ移動して、袰月漁港を見物。
鋳釜崎に近いせいか、ここの岩も黒い。
まるで石炭の燃えカスみたい。
昔見たコークスにもちょっと似ている。
オーバーハングした岩の下に小さな祠が祭られてある。
漁港の西側の海岸に小さな祠があった。
黒い岩肌に寄り掛かるように鎮座している。
地図には、海岸沿いのあちこちに「鳥居のマーク」が数多く記載されているが、この小さな祠のある位置には「鳥居のマーク」が付いていない。

まるで、海辺に置かれた神社のジオラマ。

ふと、西行の歌を思い出した。

何事のおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる

西行が伊勢神宮に「参拝」したときの歌だとされている。
「どなたさまがいらっしゃるのかよくはわかりませんが、おそれ多くてありがたくて、ただただ涙があふれ出て止まりません」という意味合いの歌であるという。

この小さな祠を眺めていると、西行のこの歌は、むしろこんな場所に似合うように思えてくる。
豪華絢爛とは程遠い尊さ。
漁港の片隅の祠。
おそらく、安全と豊漁祈願。
切実な信仰。
黒い岩肌を背景に、赤い屋根の小さな祠。
黒岩の上に木が生えている。
祠が鎮座している岩の凹み。
袰月漁港から高野崎を眺める。
津軽半島の北側の海岸線は変化に富んでいる。
断崖あり、岩礁あり、砂浜あり。
今日は見えなかったが、晴れた日には北海道を眺めることが出来る。
コークスみたいな黒い岩。

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