2015/12/01

横行結腸の平坦ポリープと直腸の隆起型ポリープを大腸内視鏡で切除

今年の3月の大腸内視鏡検査で見つかった切除候補ポリープを、昨日の午後に、専門医に切除してもらった。

今回は、一泊二日の入院を要する内視鏡手術。
今日の朝のレントゲン検査と血液検査で、出血や大腸壁の穿孔が見当たらないことを確認して、朝食を摂り、今日午前の退院となった。

手術前の食事と腸管洗浄
手術当日、腸管洗浄液(モビプレップ)だけでは、便がクリアにならずに、浣腸剤(ピコスルファートナトリウム内溶液0.75%)を一回使用して、手術OKとなった。
同じ日に、大腸内視鏡検査を受けた85歳の男性は、なかなか便がクリアにならず、浣腸6回でなんとか検査可能になったという。
高齢になると、腸管洗浄がスムーズにはいかないようである。

高齢者の腸内環境は、悪玉菌(黄色ブドウ球菌やウェルシュ菌など)が増加すると一般的に言われている。
そのため、便秘になりやすい。
高齢者の腸管洗浄がスムーズにいかないのはそのためと思われる。

私が腸管洗浄液だけで便がクリアにならなかったのも、そのせいなのだろう。

これまでは、手術前日の食事だけが流動食で良かった。
でも、今回私が検査を受けた医院は、最近から、前々日の食事も制限するようになった。
私は、いつものことと高をくくって、その「注意書」を読み落としていた。
なので、前々日はごく普通に食事。
明日は絶食に近いからと、夕食にはマグロの刺身を美味しくいただいた。
その前々日の食事が残っていたので、便が腸管洗浄液だけではクリアにならなかったのだろう。

参考までに、以下がこの医院の「大腸検査前の食事の注意書」の要点である。

●前々日はお粥とみそ汁、やわらかくて消化の良いものを摂ること。
●前日の朝食~夕食は、流動食を摂ること。
 【流動食】牛乳、ジュース、お茶、スープ、おもゆ、みそ汁のうわずみ、ヨーグルト、チョコレート等。
●前日の夜8時に下剤(全量)を水、お茶などと一緒に飲む。
夜中または朝方に下痢がある。
下剤を飲んだ後は、検査終了まで絶飲食。

大腸内視鏡によるポリープ切除手術
手術は、午後4時頃から始まって、所要時間は30分ぐらい。
いちど内視鏡を大腸の奥まで通して、もどりながらポリープを観察。
切るべきポリープを切っていくという内容の手術である。

予定したポリープ以外でも、成長しているものがあれば切っていくという担当医師のお話だった。
結局、経過観察対象の小さなポリープが3個見つかっただけで、切除は予定のふたつとなった。

目の前のモニターでポリープ切除の様子を見ることができる。
実況動画の横に内視鏡のイラストがあって、内視鏡の先端がどのあたりまで達しているかも確認できた。
切除の方法は平坦型ポリープも隆起型ポリープも同じだった。
  1. ポリープ下部の大腸粘膜に生理食塩水を注入。
  2. ポリープを持ち上げ、ポリープ下部にスネア(金属の輪)をかける。
  3. スネアを締めて電気を流し、ポリープを切る。
  4. 切除したポリープは鉗子でつまみ、回収。
  5. 止血用クリップで切断端をはさむ。
上記の作業は、内視鏡を病変(ポリープ)のそばに据えたまま行われる。
道具をセットするために、内視鏡を一旦抜くなどということはない。
内視鏡を大腸から抜くときは、すべての手術作業が完了したときである。

手術の痛み
大腸壁内部の粘膜には痛みを感じる神経がないので、ポリープを切られても痛みは感じない。
ただ直腸のポリープを切る作業途上で、少し腹痛を感じた。
というのは、内視鏡で空気を送り込み、大腸を膨らませてポリープを観察するのだが、その圧迫痛を直腸は感じやすいらしい。
それも我慢できないほど強い痛みではないので、手術の痛みに関しては問題ないと言える。

医院によっては麻酔を使うところもあるらしいが、腕の良い専門医は麻酔を使わないという。
今回の担当医は麻酔を使わず、苦痛も少なかったので、腕の良い先生だったと思う。

手術前の注射は、大腸の動きを抑えるものを肩に筋肉注射しただけだった。

手術終了と、病室一泊の後退院
手術終了で、病室にもどり点滴(ソリターT3号輸液500ml)2瓶。
夕食は無し。
9時消灯。

翌日(今日)は朝8時から胸部と腹部のレントゲン撮影。
それに、採血。
いずれも、出血や穿孔がないかどうかを調べるためのもの。
それらの合併症状が見られなかったので朝食OKとなった。
朝食後、退院。

今回の費用は、入院費用もひっくるめて、合計額26,830円。

術後のこと
隆起型ポリープの切除は以前体験済みなので、ほぼ安心していたが、平坦型ポリープの切除には不安があった。
  1. 平坦型ポリープの内視鏡切除は技術的に難しいのでは、という不安。
  2. 平坦型ポリープは癌化している可能性が大きいと言われているので、もうすでに癌になっているのでは、という不安。
(1)については、担当医師は難なくやってのけた。
それをモニターで見たときは、「やっぱりこの医院を選んで良かった」と思った次第。
(2)は、10日後出るという病理診断の結果を待たなければならない。

とりあえず、横行結腸の平坦型ポリープと、直腸の隆起型ポリープの切除手術は無事終了でひと安心。
当面は、術後の生活に注意を払うのみとなった。
体が、健康体同様に動くからといって無理は禁物である。
腸壁の穿孔が発生した場合、死に至るケースもあるという。

内視鏡による大腸ポリープ切除の手術に対する周囲の理解も重要である。

スポンサーリンク