2016/02/19

1年半前にメニエール病だと診断されたのだが、実は「聴神経腫瘍」という脳の病気だった

知り合いの、37歳のご子息の話。

1年半前に、めまいや難聴、耳鳴りといった症状がひどくて、個人医院の耳鼻咽喉科で診察を受けたら「メニエール病」だと診断された。
「この病気(メニエール病)の原因は何ですか?」
と彼が医師に尋ねたら、「ストレスが一番の原因ですね。」という答えが返ってきたという。
不規則な生活による睡眠不足や疲労なども、この病気の引き金になっているとのこと。

ストレスや睡眠不足、疲労は、すべての病気の引き金になりうるもの。
もっと具体的な病気の仕組みが知りたかった彼は、多くの人がそうするように、インターネットでいくつかの関連サイトを調べてみた。

その結果、以下のようなことがわかった。
  1. 内耳を満たしている内リンパ液が過剰になる。
  2. 内リンパ水腫(すいしゅ)になり、この状態によって「メニエール病」の症状が起こる。
  3. なお、この内リンパ水腫がなぜ起こるのかについては不明。
何やら、わかったような、わからないような・・・・。

彼は営業職のサラリーマンで、ノルマあり、職場の人間関係の悩みありで、ストレスがたまっていることも事実。
また彼は、自身をストレスに弱い人間だと感じている。
それが、「メニエール病」という形で発症したのかなと思い、内服薬の治療を受けた。
薬は、めまい止めや抗不安薬などであったという。

その後、内服薬のおかげで症状が軽くなってきたので、彼はひと安心して仕事に精を出していた。
「メニエール病」は原因不明の難病である。
医師からそう告げられたとき、彼は長い治療生活を覚悟していた。

そのように、「メニエール病」は小康状態を保っていたのだが、ついこのあいだ、病状が悪化した。
左側の難聴がひどくなったのだ。
めまいも、いままで体験したことのないような激しいものに襲われた。
めまいに伴う吐き気。
自身の人生が、グラグラと揺らいでいる感じだったという。

彼はそのことを耳鼻咽喉科の医師に訴えたら、医師は顔を曇らせた。
そして、総合病院の脳神経外科への「紹介状」を彼に渡した。
「ここで詳しく調べてもらいなさい。」と。

総合病院で、頭部のMRI検査などを受けた結果、彼の病名は「聴神経腫瘍」であることが判明した。
良性腫瘍に属する脳腫瘍で、彼の腫瘍の大きさは2センチぐらい。
症状は、聴力低下(片方の耳)、耳鳴り、めまい、ふらつきなどで、「メニエール病」に良く似ている。
しかし、よく似ていると感じるのは素人判断で、医師はしっかりとした診断を下すべき病なのだ。

彼は現在、脳神経外科の担当医や家族と、慎重に治療法を検討中だという。
治療法は以下の3通り。
  1. 経過観察。
  2. 放射線治療。
  3. 開頭手術。
自然に腫瘍が小さくなることもあるので、経過観察も選択肢のひとつに入るのだそうだ。
近年では、開頭手術よりも放射線治療(ガンマナイフなど)の方が多くなっているとのこと。
ただ、どんな治療でも聴力の低下が生じる確率は高いという。

1センチ以内の小さな腫瘍の場合は、機能障害を最小限にした治療を行うことができるという。
早期発見であればあるほど、聞こえが回復することもあるらしい。

めまい、耳鳴り、ふらつきといった症状を起こす病気は「メニエール病」だけではない。
「聴神経腫瘍」という病気もあるということを知っているべきだったと、彼は悔やんでいる。

「メニエール病」についてインターネットで調べたとき、もっと注意深く調べていれば「聴神経腫瘍」のことを知ることが出来たのではなかろうか。
その結果、もっと検査が早まれば、彼や彼の家族の心配は、今よりも少なくて済んだことだろう。

こんなにインターネットの発達した時代。
病気のことは医者任せなんてのは、もう古い。
医師が正しい診断を下せるように、もっと自身の病状を正確に伝えることも、患者の務めであるのだろう。

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