豪雪都市青森市の雪日記(3)・除雪や排雪のこと
夜中、ロータリー除雪車が、雪をダンプカーに積み込んでいた。 |
昨夜の9時ごろ、家の前の道路に除雪ドーザが入った。いつもは深夜の12時過ぎに入るのに、今回は早い時刻のお出まし。こういう場合は、後から「排雪」があることが多い。すると案の定、11時頃にロータリー除雪車が来て、道路脇の雪の山を削って、ダンプカーに積み込み始めた。このところの降雪で道路が狭まっていたのが、ようやく一定の広さを取り戻した。2車線分の広さが確保できたようで、自動車のすれ違いがスムーズである。
下の写真の、「Before」と「After」をご覧いただければ一目瞭然。「排雪」による道路状態の改善がお分かりいただけると思う。
Before/排雪前の自動車道(昨日の写真) |
After/排雪された自動車道(今朝の写真)。 |
「除雪」とか「排雪」とかは、雪国以外の地域では全く耳にしない言葉だと思う。青森市における「除雪」や「排雪」は、どんなものであるのか、簡単に説明すると以下のようになる。
- 「除雪」とは、道路面に積もった雪を機械(除雪ドーザ、除雪グレーダーなど)によって削り取り、一時的に道路わきに放置する作業。作業の都合上、道路わきの一部の空間を、雪の堆積スペースとして占有する。このため、雪が降り続いた状態で「除雪」が入れば入るほど、道路わきの雪の山は高くなり、道路が狭まる。
- 「排雪」とは、「運搬排雪」の略。道路に積もった雪や、「除雪」によって道路わきに堆積した雪を、ロータリー除雪車やホイールローダ、バックホーを使ってダンプカーに積み込み、雪たい積場(雪捨て場)に運搬する作業。通常、「除雪」作業が先行する。
なお、「排雪」は「除雪」に比べてたくさんの人員と機械、ダンプカーが必要で、多額の費用がかかるために、幹線道路以外は滅多にやってこない。家の前の道路は、この冬2回目の「排雪」。青森市では、平成26年度の除排雪にかかった費用は約35億3千万円であると発表している。
今日の青森市は、日中は晴れ時々曇りだった。夜は雪の予報だが、どうなることやら。今日の最高気温は3.6℃。相変わらず2月下旬の温かさ。おかげで青森市内の積雪の深さが85センチに減った。6日と7日は気圧の谷が通過する影響で、雪の降る所が多いとか。今度の日曜日(7日)は晴れてほしいのだが・・・・・。