2016/07/03

子どもの頃遊んだ竹鉄砲の実は、ネズミモチの実だったのか、オオバイボタのだったか

オオバイボタの花 青森市茶屋町の小さな公園へ犬を散歩に連れて行ったとき、なつかしい木の花を見つけた。
ちょっと青臭く、ちょっと甘い香りの花。
津軽半島にある稲垣町(旧稲垣村)の、私の生家の向かいの生垣となっていた木によく似ている。

私は、子どもの頃、この花を「卯の花(ウツギ)」だと勘違いしていた。
この花が咲くたびに、「卯の花の匂う垣根に・・・」と口ずさんでいたのだった。

後になって、本物の卯の花と対面した時、その花の見事な咲きっぷりで、勘違いに気づいた。
卯の花に比べたら、この木の花は慎ましい印象である。
だが、この木の本当の名前は知らないままであった。
この花を見かけるたびに、「卯の花と間違えた花だ」という程度の「知識」に止まったままだった。

花冠の筒部が裂片の2倍ぐらいある。
この木については、もうひとつの思い出がある。
花が終わると、直径8ミリぐらいの、緑の丸い果実がたくさん生った。
それを竹鉄砲の弾にして遊んだのだ。
竹鉄砲とは、細い竹筒の空洞の空気を圧縮させて木の実を飛ばす手製の玩具。
最初に木の実(弾)を一個入れ、細い竹で作った押し棒で竹筒の先のほうへ押し込む。
次に2番目の実を入れて押し棒で押し込むと、1番目の弾がポンと軽快な音をたてて、勢いよく飛び出す。
これを繰り返して遊ぶのである。
木の実が無いときは、「竜の髭」の実や新聞紙を小さく丸めたものを「代用弾」として遊んだものだった。

花は清楚な感じ。
さて、この木の名前である。
この木の名前を知りたくていろいろ調べた結果、以下の三つが候補にあがった。
  1. ネズミモチ
  2. トウネズミモチ
  3. オオバイボタ
三つともモクセイ科イボタノキ属の木で、判別つき難くよく似ている。

それで、いろいろ細部を調べた結果、花冠の筒部が裂片の2倍あるという特徴で、オオバイボタではないかという結論に達した。
葉が濃緑色でツヤがあるのも、この木がオオバイボタではないかと思った理由である。
それに、花冠から飛び出た雄しべの形がオオバイボタにそっくりである。

オオバイボタの分布は、ネット情報では福島以西とか関東地方以西というふうになっている。
ところが、「東北森林管理局」のサイトには、オオバイボタの青森県上北地方での分布例が記載されてあった。
上北地方に生えていれば、津軽地方にも生えていても不思議は無い・・・・。
という希望的な推察で、オオバイボタとした。

イボタノキ属には、他にもエゾイボタとかミヤマイボタとかの、オオバイボタとの「ソックリさん」が控えている。
しかし、エゾイボタもミヤマイボタも、葉が薄く光沢が無い点で、オオバイボタと区別できる。

葉が濃緑でツヤがある。
青森市茶屋町で見かけた樹木はオオバイボタであることがわかった。
では、旧稲垣村の生垣の木もオオバイボタだったのだろうか。
それは、不明である。
あの生垣は、今は取り払われて、ブロック塀になっている。
いずれにしても、モクセイ科イボタノキ属の樹木であったことは間違いない。

まだ蕾。

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