2016/07/30

ヤブガラシの不思議な花

ヤブガラシ
平和公園のヤブガラシ。

夏になると、蔓性の野草が勢いよくのびる。
野葡萄、ガガイモヘクソカズラ、そしてヤブガラシなど。
ヤブガラシの葉は特徴的だ。
5小葉の鳥足状複葉で、蔓性の茎から互生している。
小葉は、下の写真の通り、先のとがった卵型。

鋸歯があって、葉脈がくっきりと目立つ。
蔓性の茎に付いたこの葉を見るだけで、ヤブガラシだとすぐにわかる。
ヤブガラシはブドウ科の多年草。
成長が早く、広範囲に繁茂して他の植物を枯らしてしまうと言われている。
再生力が強く駆除しにくいので、農地や園芸畑ではやっかい者扱いされている。

ヤブガラシの葉。
ヤブガラシの花は、朝開花する。
昨日の朝、平和公園へ愛犬の散歩で立ち寄ったときは、オレンジ色の花が咲いていた。
それが今日の午後、一眼レフのカメラを持って行ったときはピンク色の花になっている。
朝の開花時には、薄い緑色の4枚の花弁と4本の雄蕊に1本の雌蕊が付いている。
それが昼前には不思議なことに、花弁と雄蕊が脱落し、一本の雌蕊だけが花盤の中央に立っている姿になる。
花盤とは雌蕊の基部の平らな部分で、花の底のこと。
花盤の色もオレンジ色から、写真のようなピンク色に変わる。
雌蕊は、朝は短いが、だんだん伸びて午後には写真のような長さになる。

花盤がオレンジ色のときは蜜が豊富で、ハチ類やハエ類、アリ類が蜜を吸いに集まる。
写真のピンク色状態では蜜は枯れてしまっているので、虫の姿は見えない。

図鑑で調べると、ヤブガラシは花が終わると球状の果実をつけるが、それは西日本を中心に分布する種類。
東日本に生えている種は結実しないとのこと。

そうなのか。
それは残念。
だが、引き続き平和公園でヤブガラシをよく見ることにしよう。

ヤブガラシの花。

雌蕊が飛び出ている。花弁と4本の雄蕊が脱落したあとの姿。

朝のうちはオレンジ色だが、午後になって雄蕊と花弁が落ちるとピンク色になる。

花のつき方は集散花序。

午後に見に行ったから、花はすべてピンク色。

ツツジの上にヤブガラシが繁茂している。

巻きひげを絡ませながら延びる。

一面ヤブガラシ。

葉の付け根からのびている巻きひげ。

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