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2016/08/28

谷間で咲いていた紅紫色のツリフネソウ

ツリフネソウ。

ツリフネソウは食虫植物か?

八甲田山、城ヶ倉大橋の下の方でツリフネソウが咲いていた。
黄色いツリフネソウはキツリフネと呼ばれているが、ツリフネソウといえば、花が紅紫色のものを指す。
ムラサキツリフネとも呼ばれたりするが、標準名はツリフネソウである。
花柄から舟がぶら下がったような形の花なので、ツリフネソウ(釣舟草・吊舟草)と呼ばれているとか。
独特の花の形は、花の筒の中へ虫を誘い込む食虫植物を連想させる。
だが、ツリフネソウは食虫植物ではない。

谷間でひっそりと咲いている。

花の構造が難しい

ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
写真のツリフネソウは、城ヶ倉渓谷へ下る林道の縁で咲いていた。
(ちなみに、城ヶ倉渓谷の遊歩道は閉鎖されている。)

ここのツリフネソウの草丈は、高いもので50センチぐらい。
葉は基部では互生しているが、花の近くでは葉が集まって輪生状になっている。

さて、独特な形の花なのだが、その構造は難しい。
私には、どれが萼片でどれが花弁なのか、よくわからない。
萼片も花弁も、同じ紅紫色であるというからややこしい。
尻尾のようにクルリと巻いているものが、距(きょ)であることだけはわかるのだが。

独特の花の形。

初めての出会い

ツリフネソウを初めて見たのは、野辺地町の枇杷野川の川岸でだった。
今からもう30年ほど前のことである。
野辺地の烏帽子岳の登山口に向かう林道で見つけたのだ。
その当時から山野草に興味を持っていたので、「ツリフネソウ」という名前は知っていた。
川の岸の草薮でこの花を見つけた時、これはツリフネソウに違いないと思った。
それほど花の形と、「ツリフネ」という名前がマッチしていたのだ。
未知の花で、花の形から名前が思い浮かぶという、こういう野草との出会いは稀である。

山野草と山

そのときはじめて野辺地烏帽子岳へ登った。
ヒバとブナの森の中を登っていく楽しいハイキングだった。
その当時もカメラ携行のハイキングだったが、カメラはデジタルでは無いフィルムカメラ。
ツリフネソウや烏帽子岳登山道の様子を写真に撮ったけれども、今はその写真も行方不明状態。
今でも、烏帽子岳と聞くと、あの枇杷野川のツリフネソウの群落を思い出す。
山野草との出会いもまた、過ぎし日のいちページを思い起こす契機となるものなのだ。

果実。まだ細いから、できたばかりなのだろう。

花と葉。花の近くの葉は輪生状についている。

葉には細かい鋸歯があり、互生。

ツリフネソウの群生。フキと同様に、半日陰のやや湿った場所を好む。

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